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Omega · Seamaster Planet Ocean · 2022

Seamaster Planet Ocean Ultra Deep O-Megasteel / Blue / Bracelet

2019年の記録潜航機を源流に、O-MEGASTEELと青のグラデーションで仕立てた6,000m防水の市販Ultra Deep

215.30.46.21.03.001は、2022年3月に発表されたSeamaster Planet Ocean 6000M Ultra Deepの1本である。2019年に記録潜航を果たした試作機を源流とし、45.5mm径のケースで6,000m防水を実現した。本Refは新合金O-MEGASTEELのケースとブレスレットに、青から黒へ移ろうラッカー文字盤とブラックセラミックベゼルを組み合わせる。飽和潜水用のISO 6425:2018への適合をMETASが認証し、ヘリウムエスケープバルブは持たない。搭載機はデイト表示のないCal.8912で、2026年現在も現行品である。

Ref. 215.30.46.21.03.001
発表年 2022
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Seamaster Planet Ocean
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 8912
ケース径 45.5 mm
防水 6000 m
関連人物 ルイ・ブラント / ジョージ・ダニエルズ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.09.22
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Titanium, Ceramic, Stainless Steel
形状 Round
径 45.5 mm
厚さ 18.12 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 6000 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 8912
タイプ Automatic
振動数 25,200 bph
石数 38 石
パワーリザーブ 60 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Arrow
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 記録機を量産の文法へ

2019年に記録潜航を終えた試作機215.92.52.21.99.001は、15,000m相当の耐圧を想定した実験機だった。直径55mm、厚さ28mm前後とされる体躯は、日常の腕に載せるものではない。オメガはこれを記録用の実験機のままにせず、防水性能を6,000mに抑える代わりに、歴代Planet Oceanの大径モデルと同じ45.5mm径へ収める道を選んだ。

背景にはラインアップの事情もあった。オメガの深海ダイバーを代表してきたプロプロフ1200mは、ステンレス版が2019年に姿を消している。Monochromeは発表時、コレクションに本格的な深海ダイバーの席が空いていたと指摘した。Ultra Deepは、その空席を試作機の技術で埋める存在として現れた。

2. チタンとO-MEGASTEELの二系統

発表時、オメガはUltra Deepを2つの系統に分けた。チタン製の215.92.46.21.01.001は試作機の面影を色濃く残す。本Refを含む残りの6本はO-MEGASTEEL製で、ケース形状から仕上げまで、より幅広い使い手を想定して作り直された。

O-MEGASTEELは、このコレクションとともに導入された新しいステンレス合金である。ニッケルを除いて窒素とマンガンを加え、加圧エレクトロスラグ再溶解で純度を高める。公式は一般的な鋼より硬度が40〜50%高いとし、降伏強度は316Lのおよそ2倍と報じられた。オメガの独自合金はそれまで貴金属が主で、非貴金属では初の例とされる。水圧を受け止めるケースを鋼で作るために、素材から用意し直したことになる。

3. 青と黒、そしてブレスレット

O-MEGASTEEL版の文字盤は3種あり、本Refは青から黒へのグラデーションにブラックセラミックベゼルを合わせた仕様である。SJXは発表時、グレーと青のフュメ文字盤をPlanet Oceanの系譜では新しい表現と評した。

Ref番号は構成をそのまま映す。215.30はO-MEGASTEELブレスレット、215.32はラバーストラップ、215.92はチタンとストラップの組み合わせを表す。末尾から2番目の区切りは文字盤色で、03が青、04が白、06がグレーにあたる。本Refは30と03の組み合わせ、すなわち青文字盤のブレスレット仕様となる。

4. 同じ番号の続き

発表後にUltra Deepへ加わった仕様は、2023年のSummer Blueただ1本である。その番号215.30.46.21.03.002は、末尾だけを改めた本Refの続番にあたる。記念仕様の土台には、O-MEGASTEELのブレスレットと青文字盤という本Refの構成が選ばれた。この組み合わせが、Ultra Deepの基準形と見なされていたことがうかがえる。

シリーズ全体では、2025年の第4世代Planet Ocean 600MがUltra Deepと同じCal.8912を採り、ヘリウムエスケープバルブを廃した。経緯はシリーズ記事に譲るが、本Refは次世代の設計を先取りする位置にあった。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

O-MEGASTEEL版のケースは、チタン版とは別に設計された。チタン版が試作機に倣う非対称ケースと一体型の「マンタ・ラグ」を持つのに対し、本Refは左右対称のケースにリューズガードを備え、ばね棒で取り付ける通常のラグを採る。角張ったリューズガードはオメガにとって新しい造形で、ライアーラグも計器的な形へ改められた。直径45.5mmに対し、ラグを含めた全長は51.90mmに収まり、約56mmとされるチタン版より短い。

風防は厚さ5.2mmのEFG法サファイアである。潜水艇の覗き窓に着想を得たとされる半円錐形の断面で、圧力を均等に受け止める。リューズと裏蓋も同じ考え方で設計され、発表時点でケース構造に関する4件の特許が出願中だった。ガスを通さない構成のため、飽和潜水に対応しながらヘリウムエスケープバルブを持たない。ISO 6425:2018への適合は、マスター クロノメーターの試験とともにMETASが認証する。

ベゼルはポリッシュ仕上げのブラックセラミックで、目盛りはLiquidmetalで描かれる。マット仕上げのチタン版とは対照的な光沢の面である。文字盤は塗装の上に透明ラッカーを重ねたもので、中央の青が外周へ向かって黒に沈む。アプライドのバーインデックス、クォーター位置のアラビア数字、ブロードアロー型の針はいずれも18Kホワイトゴールド製で、白色のSuper-LumiNovaを載せる。発光色は分針とベゼルのドットが緑、それ以外が青に分けられるとされる。デイト表示はなく、第3世代Planet Ocean 600Mが3時位置に開けた窓は、ここではアラビア数字に置き換わった。

ブレスレットは3連構造の新設計で、外側リンクに幅広の磨きの面取りを入れる。クラスプには特許のラック&プッシャー式微調整と潜水用エクステンションを収め、従来より細身に仕立てられた。装着時の重量は254gで、123gと報じられたNATOストラップのチタン版のおよそ2倍になる。

裏蓋はねじ込み式のソリッドで、中央のグレード5チタン製メダリオンにソナーの紋様とシーホースがレーザーで刻まれる。第3世代600Mのシースルーバックとは対照的である。ムーブメントはCal.8912。コー・アクシャル脱進機とシリコン製ヒゲゼンマイ、直列の2つの香箱を備え、時針を単独で動かすタイムゾーン機能も持つ。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2022年3月上旬、オメガは同年の新作の一つとしてSeamaster Planet Ocean 6000M Ultra Deepを発表した。見本市には出展せず、ブランド独自の発表として公開されている。報道陣向けにはオンライン説明会と、ビエンヌ本社での実機公開が用意されたと伝わる。

発表時の構成は7本である。チタン製の215.92.46.21.01.001が1本、残る6本がO-MEGASTEEL製で、文字盤3種それぞれにブレスレットとラバーストラップを用意した。本Refはそのうち、青から黒へのグラデーション文字盤とブラックセラミックベゼルを持つブレスレット仕様にあたる。同じ文字盤のラバーストラップ版は215.32.46.21.03.001である。限定生産ではなく、当初から常設コレクションとして位置づけられた。店頭への供給は同年後半から本格化したと伝わり、9月には専門メディアによる着用レビューも公開された。

2023年6月下旬、Seamaster誕生75周年を記念するSummer Blueコレクションが発表され、Ultra Deepには215.30.46.21.03.002が加わった。ケースとブレスレットは本Refと共通だが、文字盤にはファイブ・ディープス探査チームが測深したチャレンジャー海淵の海底地形が再現される。紫外線を当てると、記録潜航の地点を示す文言が浮かび上がる。この追加で、Ultra Deepは8仕様の構成となった。

生産期間を通じて、本Refについて公式に告知された仕様変更は確認できない。2025年11月にPlanet Ocean 600Mが第4世代へ刷新された後も、Ultra Deepの各仕様はカタログに残った。2026年9月時点で、オメガの日本と米国の公式サイトはいずれも本Refを現行品として掲載している。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Omega 公式 · Omega · 2026.08.15 閲覧 Omega · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア History of the Omega Seamaster Planet Ocean 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.08.15 閲覧 Monochrome Watches · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2022–2025 · WatchLedger market index
2022-02-07 · EUR 12,2002022-03-07 · EUR 12,2002022-09-01 · EUR 12,9002023-02-01 · EUR 13,7002025-10-14 · EUR 14,000€12,200€12,650€13,100€13,550€14,0002022-022025-10

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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