プラネット・オーシャン以前 — シーマスターの長い航跡
シーマスターは、オメガ100周年の1948年に発表された。当初はドレス寄りの性格を持ちつつ、戦時下に開発されたOリングガスケットを採用し、当時として例外的な水密性能を備えていた。
1957年、シーマスター300 (Ref. CK2913) が登場し、オメガ初の本格ダイバーズウォッチとなる。1960年代のRef. 165.024では、ねじれたラグ、ブロードアロー針、肉抜きアラビア数字を組み合わせた意匠が確立した。2005年のプラネット・オーシャンには、この165.024世代の遺伝子が色濃く引き継がれる。
1993年にはシーマスター・プロフェッショナル・ダイバー300mが発表され、1995年の『ゴールデンアイ』以降ジェームズ・ボンドの腕に定着していく。しかしロレックス・サブマリーナーやシードゥエラーと正面から競合するフラッグシップ・ダイバーは、依然として明確には存在していなかった。