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Omega · Seamaster Planet Ocean · 2016

Seamaster Planet Ocean 600M Co-Axial 43.5 Master Chronometer Stainless Steel / Black / Bracelet

2016年、第3世代へ刷新されたPlanet Oceanの基準点。Cal.8900を備える43.5mm黒ステンレスモデル

Omega Seamaster Planet Ocean 215.30.44.21.01.001は、2016年Baselworldで発表された第3世代Planet Oceanの基本構成をまとめた一本である。43.5mmステンレススチールケースに黒ZrO2セラミック製のダイヤルと一方向回転ベゼルを組み合わせ、ダイビングスケールはOmega独自のLiquidmetalで打ち込まれている。心臓部はMETAS認定のMaster Chronometer規格を満たすCal.8900で、毎時25,200振動、約60時間のパワーリザーブ、15,000ガウスへの耐磁性を備える。

Ref. 215.30.44.21.01.001
発表年 2016
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Seamaster Planet Ocean
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 8900
ケース径 43.5 mm
防水 600 m
関連人物 ルイ・ブラント
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
43.5 mm
厚さ 16.09 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 600 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 8900
タイプ Automatic
振動数 25,200 bph
石数 39 石
パワーリザーブ 60 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Mixed
Arrow
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 2016年、Master Chronometer規格への横断的刷新

2016年3月のBaselworldで、OmegaはSeamaster Planet Oceanコレクション全体を世代刷新した。2015年にGlobemasterで導入したMaster Chronometer規格を、Planet Oceanの全ラインへ横断展開する大規模なアップデートである。Master Chronometerとは、COSCのクロノメーター認証を受けたムーブメントに対し、ケースに収めた完成品の状態でスイス連邦計量・認定局(METAS)が日差0/+5秒、15,000ガウスへの耐磁性、防水性能、パワーリザーブを含む8項目を試験する規格である。本Ref. 215.30.44.21.01.001は、この第3世代刷新で投入されたステンレススチール・黒セラミックダイヤル・ブレスレットという、最も基本的な構成のモデルである。

2. 232番台からの世代交代

前任の第2世代は232番台で、Cal.8500を搭載した42mmと45.5mmの2サイズで時計付モデルを展開していた。第3世代では、それまでGMTモデルのみに与えられていた43.5mmという中間サイズを時計付モデルへも導入し、本Refはこの新サイズで生まれている。引き継がれたのは10時位置のヘリウムエスケープバルブ、ねじ込み式リューズと裏蓋、600m防水という潜水時計の構造的骨格である。新たに与えられたのは、ZrO2セラミック製の漆黒のダイヤル、ベゼルのLiquidmetalダイビングスケール、そしてCal.8900という二香箱・60時間パワーリザーブの新世代キャリバーであった。

3. シリーズの「アンカー」としての位置

215番台のラインナップには、オレンジを差し色としたベゼルの215.30.44.21.01.002、青ダイヤルの215.30.44.21.03.001、白ダイヤルとオレンジセラミックベゼルを合わせた215.30.44.21.04.001、チタンケースの215.90番台、GMT、Deep Black、Big Blueといった派生が並ぶ。その中で本Refは色彩的にも素材的にも最も基本に立った構成であり、シリーズの「アンカー」としての性格を持つ。Planet Oceanの象徴色である鮮烈なオレンジを欠く代わりに、Master Chronometer規格と新世代材料を最も静かな形で伝える基準点となっている。

4. 第4世代への引き継ぎ

本Refは2016年から約9年にわたって生産され、2025年11月、Planet Oceanの20周年に合わせて発表された第4世代(217番台、Cal.8912)へと役割を譲った。第4世代は42mmという2005年初代のサイズへ回帰し、ヘリウムエスケープバルブを廃止、シースルー裏蓋もチタン裏蓋へ改めた、別の文脈を持つ世代である。本Refは、HEV・シースルーバック・43.5mmという第3世代の構造的文法を最後まで体現したステンレス基本機ということになる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは43.5mm径、厚み16.04mm、ラグ間距離約49mmという堂々とした寸法を持つ。ブラッシュ仕上げを基調としつつ、ラグの側面にはポリッシュドの面取りが入り、光の当て方で表情が切り替わる。10時位置にねじ込み式のヘリウムエスケープバルブが配されており、これはPlanet Oceanが初代から踏襲してきた象徴的なディテールでもある。

ベゼルは黒のZrO2セラミック製で、ダイビングスケールはOmega独自のLiquidmetalによって直接打ち込まれている。Liquidmetalはチタン・ジルコニウム・銅を含むアモルファス合金で、ステンレスの約3倍の硬度を持つとされる。第2世代のクロムナイトライド印字ベゼルが課題としていた経年の文字摩耗を、構造的に解消する選択であった。

ダイヤルは光沢のあるZrO2黒セラミック。第2世代までステンレスケースのPlanet Oceanはガルバニック処理の金属ダイヤルが基本であり、セラミックダイヤルはチタンや上位機種に限られていた。本Refはステンレス時計付モデルへセラミックダイヤルを下ろした初の例であり、漆黒の深さと経年退色への耐性が両立されている。3時位置にデイト窓、6・9・12時にはアラビア数字のアプライドインデックスが配され、先代までより角張った新フォントが採用された。中央のブロード・アロー針とインデックスはSuper-LumiNovaで処理され、時針と秒針が青、分針が緑という二色発光で時刻識別性を高めている。

ブレスレットは3列ステンレスの定番構成で、ラグ幅は21mm。フォールディングクラスプにはOmegaの特許機構であるダイバーエクステンションと、6段階のマイクロアジャスト機構が組み込まれている。サファイアクリスタル製の裏蓋からはCal.8900の自動巻ローターと二香箱が視認できる構造となっており、ローターとブリッジには「アラベスク」と呼ばれる波状装飾が施される。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

本Refは2016年3月、Baselworldで発表されたSeamaster Planet Ocean全面刷新の一翼として登場した。前任の232番台に代わる第3世代の中で、ステンレススチールケース・黒セラミックダイヤル・3列ブレスレットというもっとも基本的な構成をまとめた一本である。発表時にはMETAS認定のMaster Chronometer規格、Cal.8900、43.5mmという新サイズ、Liquidmetalで打ち込まれたセラミックベゼル、ZrO2セラミックダイヤルといった主要な技術的・意匠的更新が一括して導入された。

同年から数年にわたり、Omegaは215番台の派生を順次拡張する。黒・青を基調とした標準構成に加え、ベゼル前半をオレンジラバーとセラミックの二材で構成した215.30.44.21.01.002、青ダイヤルの215.30.44.21.03.001、白ZrO2ダイヤルとオレンジセラミックベゼルを組み合わせた215.30.44.21.04.001が登場した。とくに2019年に投入された215.30.44.21.04.001は、初代から本シリーズの象徴色であったオレンジベゼルが、アルミからセラミックという素材を経て本格的に復活した一本として記憶される。

並行してチタンケースの215.90番台、43.5mm GMT、Deep Black、Big Blueといった派生群もそれぞれ展開され、215番台はOmegaのもっとも厚みのあるダイバーズ・ファミリーへ育っていった。本Refはその間も、コレクションのアンカーとして基本構成の位置を保ち続けている。

2025年11月、OmegaはPlanet Oceanの20周年に合わせ、217番台に切り替わる第4世代を発表した。Cal.8912、42mm×13.79mmへとサイズが圧縮され、ヘリウムエスケープバルブが廃され、サファイア裏蓋がチタンへと改められている。本Refはこの世代交代を機に公式カタログから姿を消し、約9年にわたる現行生産を終えた。

02 — Price history

価格推移

2016–2025 · WatchLedger market index
2016-06-14 · EUR 5,8002017-02-25 · EUR 5,8002019-05-01 · EUR 6,2002020-02-20 · EUR 6,2002020-10-01 · EUR 6,5002021-06-21 · EUR 6,5002022-02-07 · EUR 6,8002022-09-01 · EUR 7,3002023-02-01 · EUR 7,7002025-10-16 · EUR 7,800€5,800€6,300€6,800€7,300€7,8002016-062025-10

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants