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Omega · Seamaster Diver 300M · 2018

Seamaster Diver 300M Master Co-Axial 42 Stainless Steel / Blue / Bracelet

先代で消えた波模様を青いセラミックに刻み直し、自社製Cal.8800を得た2018年世代Diver 300Mの標準仕様

210.30.42.20.03.001は、2018年のBaselworldで発表されたオメガ Seamaster Diver 300M(シーマスター ダイバー 300M)新世代の青文字盤モデルである。スティールのケースとブレスレットに、青のセラミック文字盤と青のセラミックベゼルを組み合わせる。前任の212.30.41.20.03.001からケース径は1mm広がった。ムーブメントもCal.2500から自社製のマスタークロノメーター Cal.8800へ移っている。前任で消えた波模様をレーザー彫刻で文字盤に戻し、1993年以来の青の組み合わせを現代の素材で組み直した、世代の基準となる一本である。

Ref. 210.30.42.20.03.001
発表年 2018
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Seamaster Diver 300M
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 8800
ケース径 42 mm
防水 300 m
関連人物 ルイ・ブラント / ジョージ・ダニエルズ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.09.22
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Ceramic, Stainless Steel
形状 Round
径 42 mm
厚さ 13.56 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 300 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 8800
タイプ Automatic
振動数 25,200 bph
石数 35 石
パワーリザーブ 55 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
針 Sword
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 25周年の刷新と、青という基準色

2018年、Seamaster Diver 300Mは誕生25周年を機に、外装と機械の双方を改めた新世代へ移行した。新ラインは14のリファレンスで始まった。そのなかで、スティールのケースとブレスに青の文字盤とベゼルを合わせた本機は、シリーズの出自に最も近い配色を受け持つ。青い波模様の文字盤を持つ1993年のRef. 2531.80.00以来、この組み合わせがDiver 300Mの顔として定着してきたからである。

ただし、直前の世代は波模様を持たなかった。前任の212.30.41.20.03.001は、青のセラミックベゼルに平滑なラッカー仕上げの文字盤を合わせ、装飾を抑える方向へ舵を切っていた。本機はセラミックベゼルという前任の到達点を受け継ぎながら、いったん外した波模様を文字盤に呼び戻している。

2. 変わったもの、残したもの

変化の核心はムーブメントにある。前任のCal.2500は、ETA 2892-A2を基礎に、接触摩擦を抑えるよう設計されたコーアクシャル脱進機を組み込んだキャリバーであった。本機はこれを、2017年刷新のアクアテラ150Mなどですでに用いられていた自社製Cal.8800へ置き換えた。ケース径が41mmから42mmへ拡大されたのは、この新しいキャリバーを収めるためとされる。

置き換えは素材にも及ぶ。文字盤はラッカー仕上げの平滑面からセラミックへと素材ごと入れ替わり、搭載機とあわせて前任の部材は大半が刷新された。一方、スカロップベゼル、ライヤー型のラグ、10時位置のヘリウムエスケープバルブ(飽和潜水後にヘリウムを逃がす弁)は前任から動いていない。輪郭を固定し、内側の素材と機械を刷新する。この世代交代は、その線引きの上に成り立っている。

3. 派生を測る基準線

新世代のDiver 300Mは、チタンやゴールド、ブロンズゴールドなどへ素材を広げ、記念モデルも重ねてきた。そのなかで本機は、スティールのケースとブレス、日付表示付きのCal.8800、ホワイトエナメルの目盛りという、世代の基本要素だけで構成されている。文字盤の素材や色調、ムーブメントを差し替えた派生は、本機と並べることで差分の意図が読み取りやすくなる。

同じ青の系譜に連なる記念モデルが、その関係をよく示す。ボンド映画60周年を祝う210.30.42.20.03.002は、1995年『ゴールデンアイ』でボンドが着けた時計を着想源とした。シーマスター75周年に合わせた210.30.42.20.03.003は、青の色調そのものを主題に据えている。いずれも本機の構成を下敷きに、主題に応じて要素を一つずつ差し替えた変奏と読める。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の意匠を決めているのは、質感の異なる二つの青である。文字盤とベゼルインサートは、どちらも青のセラミック製である。文字盤はポリッシュ仕上げの地にレーザーで波模様を彫り込み、光を受けると畝の縁が細い線となって反射する。1993年の初代と比べると波の間隔は広く取られているとされ、素材そのものの凹凸で模様を見せる表現となった。ベゼルの目盛りはホワイトエナメルで描かれ、青地との対比で潜水時間を読ませる。

インデックスは立体的に立ち上がり、ロジウムメッキの枠の内側にホワイトのスーパールミノヴァが充填される。スケルトン針も新世代でわずかに形が改められたと伝わる。日付窓は3時位置から6時位置へ移り、その直上に「Co-Axial Master Chronometer」の表記が並ぶ。3時側が空いたことで文字盤の左右の均衡が整い、機械の等級を示す文言が日付と一体の情報として読めるようになった。

ケースは上面ポリッシュ、側面サテンを切り分けたライヤー型ラグを継承する。径は広がったが、ラグ端から端までの全長は49.90mmにとどまり、腕の上での縦方向の張り出しは抑えられている。10時位置のヘリウムエスケープバルブは円錐形に改められ、リュウズの反対側に立体的な輪郭を与えている。

ブレスレットはポリッシュとブラッシュを組み合わせたスティール製で、ケース側の端部リンクが可動式となり、ラグから下へ素直に落ちる。バックルには工具なしで長さを微調整できる機構と、ウェットスーツの上から着けるためのダイバーエクステンションが備わる。この組み合わせは、それまでPlanet Oceanに限られていた装備とされる。

ムーブメントは自社製のコーアクシャル・マスタークロノメーター Cal.8800である。シリコン製ひげぜんまい「Si14」を用い、緩急針を持たないフリースプラング式テンプを備える。完成した時計はスイス連邦計量・認定局(METAS)の基準による試験を経て出荷される。裏蓋はDiver 300Mで初めてとされるサファイアクリスタル製である。波形に縁取られた窓の内側には、アラベスク状のジュネーブウェーブを施したロジウムメッキのローターとブリッジがのぞく。前任のソリッドバックが機械を覆っていたのに対し、本機は機械そのものを意匠の一部として見せる選択をとった。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

210.30.42.20.03.001は、2018年3月のBaselworld 2018で発表された。シリーズ誕生25周年に合わせて刷新された新世代のSeamaster Diver 300Mは、発表時点で14のリファレンスから成っていた。本機はその中で、青の文字盤とベゼルをスティールのブレスレットと合わせた構成を担う。同じ文字盤とベゼルをブルーのラバーストラップに載せた210.32.42.20.03.001も同時に用意された。黒文字盤の210.30.42.20.01.001とともに、新世代の基本構成を成す存在である。

2022年には、ジェームズ・ボンド映画60周年を記念する210.30.42.20.03.002が加わった。型番の体系は本機と共通だが、文字盤は陽極酸化処理を施したアルミニウム製となり、ムーブメントは日付表示を省いたCal.8806に替わる。ベゼル12時位置の逆三角形は「60」に置き換えられ、ブレスレットはメッシュ仕様とされた。

2023年には、シーマスター誕生75周年を記念する「Summer Blue」の一本として210.30.42.20.03.003が登場した。PVD処理でグラデーションを施したセラミック文字盤に、同色のグラン・フー・エナメル(高温焼成のエナメル)による目盛りと淡い青の夜光を組み合わせる。裏蓋は記念ロゴを刻印したソリッド仕様である。本機とは色調と裏蓋の構成で区別される。

これらの派生が加わる一方、本機自体に公式に告知された仕様変更は確認できない。2026年時点でもオメガ公式サイトに現行品として掲載されており、発表から8年を経て、新世代Diver 300Mの標準仕様として生産が続いている。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Omega 公式 · Omega · 2026.08.15 閲覧 Omega · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア History of the Omega Seamaster Planet Ocean 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.08.15 閲覧 Monochrome Watches · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2018–2025 · WatchLedger market index
2018-03-27 · EUR 4,5002019-05-01 · EUR 4,9002020-02-20 · EUR 4,9002020-10-01 · EUR 5,2002021-06-21 · EUR 5,2002021-12-04 · EUR 5,4002022-02-07 · EUR 5,7002022-09-01 · EUR 6,1002023-02-01 · EUR 6,4002025-10-15 · EUR 6,600€4,500€5,025€5,550€6,075€6,6002018-032025-10

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants