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Omega · Seamaster Diver 300M

Seamaster Diver 300M Automatic 36.25 Stainless Steel / Blue / Bracelet

ボンドウォッチと同じ青い波文字盤を36.25mmへ凝縮した、初代シーマスター300Mのミッドサイズ自動巻

2551.80.00は、1993年に始まるシーマスター プロフェッショナル300Mのミッドサイズ自動巻仕様である。41mmの2531.80.00と同一の設計言語——青い波模様の文字盤、スケルトン針、10時位置のヘリウムエスケープバルブ——を36.25mmのケースに縮小して受け継いだ。ムーブメントは当初のCal.1109から生産途中でCal.1120へ移行し、いずれもクロノメーター認定を受ける。2004年まで生産され、300Mに「ミッドサイズ」という選択肢を定着させた起点にあたるRefである。

Ref. 2551.80.00
限定 通常生産
コレクション Seamaster Diver 300M
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 1120
ケース径 36.25 mm
防水 300 m
関連人物 ルイ・ブラント
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
36.25 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 300 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 1120
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 23 石
パワーリザーブ 44 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1993年、プロフェッショナル300Mの船出

1993年、オメガはシーマスター プロフェッショナル300Mを発表した。1980年代の「プレボンド」と呼ばれるシーマスター200系の意匠を発展させ、波模様の文字盤、波形に削り出したベゼル、手動開閉式のヘリウムエスケープバルブを備えた本格ダイバーズとして設計された新しい基幹ラインである。このラインは当初からサイズ展開を前提としており、41mmのフルサイズと並んで36.25mmのミッドサイズが用意された。2551.80.00はその自動巻仕様にあたる。ライン全体ではクォーツが先行し、自動巻はやや遅れて市場に加わったとされる。オメガの公式ヴィンテージデータベースは、本Refの生産開始を1993年と記録している。

ボンドウォッチの「もう一つのサイズ」

1995年公開の『ゴールデンアイ』で、ピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドがクォーツの2541.80.00を着用したことで、プロフェッショナル300Mの知名度は一変する。続く3作では自動巻の2531.80.00が起用され、青い波文字盤はボンドウォッチの代名詞となった。2551.80.00は、その意匠を一切変えずに寸法だけを縮めた存在である。素材も300m防水も、ETA2892系をベースとするクロノメーター・ムーブメントという構成も41mm版と共通しており、廉価版ではなく「同じ時計の小さい方」として企画されている。手首の細い着用者に加え、日本を含むアジア市場でとりわけ受け入れられたと伝わり、後述する日本限定の派生も生まれた。

ムーブメントの静かな世代交代

本Refの生涯では、外装をほぼ変えないままムーブメントが入れ替わっている。初期個体はETA2892-A2をベースとするCal.1109を搭載し、1990年代半ばまでに、巻き上げ効率を高めた改良型のCal.1120へ順次移行したとされる。オメガの公式記録にも本Refの搭載キャリバーとして1109と1120の双方が記載されており、生産途中の切り替えを裏づける。Ref番号を変えずに中身を更新するこの手法は、当時のオメガが300Mを長期の基幹と位置づけていたことの表れでもある。

ミッドサイズという系譜の起点

2551.80.00の生産は2004年に終了し、36.25mmの自動巻という役割は、コーアクシャル脱進機のCal.2500を搭載する後継の2222.80.00へ引き継がれた。同寸の枠は2010年代の世代まで残ったものの、2018年に登場した42mmの新世代でミッドサイズはカタログから姿を消す。結果として本Refは、300Mにおよそ四半世紀続いたサイズ区分の出発点であり、その区分が存在した時代を最も長く担ったRefとなっている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

2551.80.00の設計は「縮小されたフルサイズ」と要約できる。ケース径は41mmの2531.80.00に対して36.25mm。ラグ幅は20mmから18mmへ細められ、ブレスレットもひと回り華奢な専用設計となる。波形に削られたベゼルと青いアルミニウム製インサート、ガード付きのねじ込み式リューズ、10時位置の手動開閉式ヘリウムエスケープバルブという外装の文法は、フルサイズと完全に共有する。

文字盤も同様に、型押しの波模様、ドットとバトンのプリント夜光インデックス、中を抜いたスケルトン針、先端を赤く挿したセコンドという構成だが、一点だけ明確な差異がある。41mm版が日付窓の脇に残すハーフインデックスを、ミッドサイズは持たない。3時位置の処理が簡潔になり、文字盤の均衡はむしろ整って見えるという評価もある。

プロポーションも本Ref固有の美点である。ラグからラグは43mm弱、厚さは11mm前後と伝わるケースは、300m防水のダイバーズとしては例外的に薄く収まり、シャツの袖口に干渉しにくい。ケースはポリッシュとブラッシュを面ごとに切り分け、裏蓋はシーホースを刻んだクローズドバック。ブレスレットには、両プッシュ式のセーフティとダイバーズエクステンションを備えた折りたたみ式クラスプが組み合わされる。夜光は初期のトリチウムから、1990年代後半にスーパールミノバ系へ改められたとされ、文字盤下端の表記が識別の手がかりとなる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

オメガの公式ヴィンテージデータベースによれば、2551.80.00の生産期間は1993年から2004年である。ライン全体の発表は1993年で、クォーツが先行し、自動巻仕様は1993年末から1994年初頭にかけて市場に加わったと伝わる。初期個体はトリチウム夜光の文字盤に、ETA2892-A2をベースとするCal.1109を搭載していた。1990年代半ばまでに、ムーブメントは巻き上げ機構を改良したCal.1120へ順次切り替えられたとされ、オメガの公式記録にも両キャリバーが併記されている。1990年代後半には、業界全体の動きに沿って夜光素材がトリチウムからスーパールミノバ系へ移行したとされる。同時期の日本では、百貨店の丸井向け限定として赤い波文字盤を持つ兄弟Ref 2552.61.00が販売されたと伝わり、1999年製の個体が確認されている。カタログ上は、同寸のクォーツ仕様2561.80.00が全期間を通じて並行展開された。2004年、本Refは生産を終える。36.25mmの自動巻という枠は、2006年頃に登場したコーアクシャル搭載の2222.80.00へ引き継がれたとされる。現在、本Refはオメガ公式サイトのヴィンテージウォッチとして記録されている。

02 — Price history

価格推移

2021 · WatchLedger market index
2021-06-21 · EUR 1,670€1,669€1,670€1,670€1,671€1,6712021-062021-06

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants