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Audemars Piguet · Royal Oak · 2016

Royal Oak 41 Double Balance Wheel Openworked Stainless Steel

2016年SIHHで発表、ダブルバランスホイール機構を初搭載した開放型ロイヤル オーク 41mmスチール

15407ST.OO.1220ST.01は、2016年のSIHHで発表されたロイヤル オーク ダブルバランスホイール オープンワークの初代スチールモデルである。前任のRef.15305(39mm径、Cal.3120ベースの開放型)を41mmへ拡大し、新開発の自社製Cal.3132で同一軸上に二つのテンプを並べた特許機構を搭載した。ルテニウムめっきのダークグレーの開放構造に、ピンクゴールド色の針とインデックス、テンプ受けを組み合わせた、コレクター向けの開放型基準作である。

Ref. 15407ST.OO.1220ST.01
発表年 2016
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Royal Oak
カテゴリ ラグジュアリースポーツ / スケルトン
キャリバー AP 3132
ケース径 41 mm
防水 50 m
関連人物 ジュール=ルイ・オーデマ / エドワード=オーギュスト・ピゲ / ジェラルド・ジェンタ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Other
径 41 mm
厚さ 9.9 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 50 m
Movement · ムーブメント
キャリバー AP 3132
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 38 石
パワーリザーブ 45 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Skeleton
インデックス Stick / Dot
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 開放型ロイヤル オークの転換点

Ref.15407が世に出たのは、2016年1月のSIHHにおいてである。オーデマ ピゲにとってロイヤル オークの開放型は、Ref.15305「オープンワーク・セルフワインディング」ですでに定着していた。39mm径の同作は、自社製Cal.3120を開放加工したスケルトン仕様で、高い人気を集めていた。

一方、時計シリーズのスタンダードは41mm径のRef.15400へ移っていたとされる。Ref.15407は、開放型を41mmへ広げると同時に、APの特許機構を投入する場として企画された。

2. 前任Ref.15305からの変更点

Ref.15407は、ケース径を39mmから41mmへと拡大した。ケース厚は9.9mmで、単一テンプのスケルトンRef.15305(9.4mm)より0.5mm厚い。2つ目のテンプを収めるための増分である。

中核は新ムーブメントCal.3132である。テンプ以外はCal.3120と機能的に同一で、開放加工の受けもRef.15305の機械とほぼ同じだが、調速機にダブルバランスホイール機構を新たに組み込んだ点が決定的に異なる。同一軸上に二つのテンプとそれぞれのヒゲゼンマイを重ねることで、ヒゲゼンマイの偏心による誤差を相殺し、慣性を倍にして衝撃に対する安定を高める。その代わりにパワーリザーブは、単一テンプの60時間から45時間へ短くなった。

3. このRefがシリーズ史に残した意味

Ref.15407は、開放型ロイヤル オークを「現代APのフラッグシップ」へと位置付け直した参照点である。スケルトンが特殊機械式の見せ場であった時代から、現行コレクションの中軸に組み込まれた時代への橋渡しとして機能した。

同時発表のRef.15407ORがピンクゴールド版を担い、その後セラミックやゴールドの各種、37mmの姉妹サイズなどへ展開する。2024年にはムーブメントの色調を変えたRef.15407ST.OO.1220ST.02、イエローゴールドのRef.15407BA、150本限定のブラックセラミックRef.15416CE.OO.1225CE.02が加わり、41mmファミリーは再編された。Ref.15407ST.OO.1220ST.01は、その系譜の出発点に位置する。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ジェラルド・ジェンタが1972年に描いた八角形ベゼル、八つのビス、一体型ブレスレットというロイヤル オークの基本骨格は、Ref.15407でも忠実に踏襲される。ケース径41mm、ケース厚9.9mmに収まり、開放型かつ特殊な調速機構を備えながら、シリーズの薄型シルエットが維持されている。

開放構造の受けはルテニウムめっきのダークグレーで、ピンクゴールド色の針とインデックス、テンプ受けに自然と視線が集まる。グレーの硬質な背景に暖色が浮かぶことで、工業的な構造と装飾的な細部が両立する。

中央にはCal.3132の地板とブリッジが露出する。ブリッジの稜線にはダイヤモンドカットによる鋭い鏡面の面取りが施され、開放部は滑らかな線と幾何学的な形で構成される。二つのテンプを支える受けはレッドゴールド製で、こちらは手仕上げの面取りとされる。各テンプには8個、合計16個の慣性ブロックが付き、精度を微調整できる。裏蓋のサファイアクリスタル越しに、ムーブメントとローターが視認できる。

ブレスは一体型のステンレススチール製で、ヘアラインとポリッシュの対比仕上げを保ったまま、APフォールディングクラスプで留められる。

ケースは平面をヘアライン、稜線を鏡面に仕上げる従来どおりの手法で、スチールでも価格に見合う質感を備える。厚さこそ控えめだが、角張った造形と開放構造の奥行きのため、腕の上では数値以上の存在感がある。一体型ブレスレットとの連続感も、開放型でない時計のみのモデルと変わらない。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

Ref.15407は、2016年1月にジュネーブで開催されたSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie)で発表された。発表時のラインアップは二本立てで、ステンレススチール仕様のRef.15407ST.OO.1220ST.01と、ピンクゴールド仕様のRef.15407OR.OO.1220OR.01が同時に登場した。いずれも単一テンプの前任作より2割ほど高い位置づけで、まずブティックで扱われ、販売店には同年後半から供給された。

発表後、APはダブルバランスホイール・オープンワークを多様な素材とサイズへ展開していった。ブラックセラミック仕様や、37mm径のゴールド仕様などが加わり、開放型の幅は貴金属と非貴金属の双方へと広がった。

2024年、APは41mmファミリーを再編する三本のリファレンスを追加した。本Ref.15407ST.OO.1220ST.01に対し、ピンクゴールドトーンのムーブメントとインナーベゼルを組み合わせたRef.15407ST.OO.1220ST.02、イエローゴールドのRef.15407BA.OO.1220BA.01、150本限定のブラックセラミックRef.15416CE.OO.1225CE.02である。Ref.15407ST.OO.1220ST.01は、これらの派生を生んだ起点に位置する。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Royal Oak 公式 · Audemars Piguet · 2026.08.15 閲覧 Audemars Piguet · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア First Look: Three New AP Royal Oak Double Balance Wheel Openworked 41mm 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.12 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア A Detailed Look at the Audemars Piguet Royal Oak Double Balance Wheel Openworked 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.12 閲覧 SJX Watches · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2016–2023 · WatchLedger market index
2016-06-06 · EUR 43,1002016-07-20 · EUR 44,2002020-04-21 · EUR 51,9002020-07-02 · EUR 53,6002021-03-30 · EUR 57,8002021-10-13 · EUR 65,1002022-10-07 · EUR 72,5002023-12-28 · EUR 76,800€43,100€51,525€59,950€68,375€76,8002016-062023-12

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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