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Audemars Piguet · Royal Oak · 1999

Royal Oak 14790 Date Stainless Steel / Blue

断続的だったミッドサイズの系譜を一本化し、1992年から2005年まで生産された36mmロイヤル オーク。その青文字盤仕様

14790ST.OO.0789ST.08は、1992年に登場したミッドサイズ・ロイヤル オークRef. 14790のうち、ステンレススチールケースに青文字盤を組み合わせた仕様を示すリファレンスである。36mmケースに「プチ・タペストリー」と呼ばれる格子模様の文字盤を備え、ジャガー・ルクルト製ムーブメントを基礎とするCal. 2225がデイトとセンターセコンドを駆動する。ジャンボことRef. 5402の意匠を中径へ移し替えながら実用機能を加えた構成で、歴代ミッドサイズ中で最長とされる1992年から2005年までの生産期間を通じ、この系譜の中核であり続けた。

Ref. 14790ST.OO.0789ST.08
発表年 1999
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Royal Oak
カテゴリ ラグジュアリースポーツ
キャリバー AP 2225
ケース径 36 mm
関連人物 ジュール=ルイ・オーデマ / エドワード=オーギュスト・ピゲ / ジェラルド・ジェンタ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Other
径 36 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
Movement · ムーブメント
キャリバー AP 2225
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 36 石
パワーリザーブ 40 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

散在していたミッドサイズの系譜

1972年に登場したロイヤル オークRef. 5402は、39mmという当時としては大柄なケースを持っていた。一方で、より細い手首に向けた縮小版の構想も早くからあった。ジャンボの登場から間もなく、オーデマ ピゲはいくつかの中径版を試みたとされ、1970年代後半以降、複数のリファレンスが断続的に現れた。ただし各リファレンスは仕様も生産期間もまちまちで、ミッドサイズには長く「定番」と呼べる存在が欠けていた。

1992年、決定版の登場

Ref. 14790は1992年にこの系譜を引き継ぎ、結果として2005年まで生産される最長寿のミッドサイズとなった。直前のRef. 14700からねじ込み式リューズと薄型自動巻という骨格を受け継ぎつつ、ベゼルと文字盤の均衡を整理し、以後の基準形を確立した。ジャンボが時分とデイトのみの構成であるのに対し、14790はセンターセコンドを持つ。一見しただけでは39mmの兄弟機と見分けがたく、走る秒針がほぼ唯一の識別点だと評されるほど、原型の意匠は忠実に縮小されている。

「.08」が示す青文字盤

オーデマ ピゲの長桁リファレンス体系では、先頭ブロックがモデル番号とケース素材(STはステンレススチール)、中間の0789STがブレスレット、末尾2桁が文字盤を表す。14790ST.OO.0789ST.08は、スチールケースに青文字盤を組み合わせた個体を指す呼称である。同じ体系では.07がグリーン系、.09が黒、.10が白に当たる。青は14790の文字盤色のなかでも長く維持された定番色で、1990年代末には、画家イヴ・クラインの青になぞらえて「イヴ・クライン」と通称される鮮烈な青の個体も作られた。同じ青でも製造時期によって色調とインデックスの意匠は同一ではなく、.08という記号の内側に世代差が畳み込まれている。

大型化の波と系譜の終わり

2005年、39mmのRef. 15300が登場し、ロイヤル オークの標準サイズは一段引き上げられた。時計全体が大型化へ向かった2000年代の流れのなかで36mmのミッドサイズは役割を終え、14790の生産も2005年に終わる。ただし中径という発想そのものが消えたわけではない。2012年には37mmのRef. 15450が加わり、14790が担っていた位置は形を変えて復活した。ケース径の適正値が見直される近年、原型の比率を色濃く残す36mmの14790は、縮小版ではなく原点回帰の一形態として読み直されつつある。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは直径36mm。厚さは7.5mmとされる(8.1mmとする資料もある)薄型である。この薄さを支えるのが超薄型のCal. 2225で、ジャガー・ルクルトCal. 889を基礎にオーデマ ピゲが仕上げた自動巻ムーブメントである。

外装の文法はジャンボから変わらない。八角形ベゼルを8本の六角ビスが固定し、ケースとブレスレットには方向を揃えたサテン仕上げ、稜線にはポリッシュの面取りが走る。ケースとブレスレットが一体の造形で、斜めに面取りされた鋭い稜線が光を拾う。ラグがブレスレットと一体化する構造のため、手首上の専有面積は36mmという数値以上に大きい。同じくジェンタ意匠のノーチラスRef. 3800(37.5mm)より大きく見えるとする評もあるほどである。

文字盤は青のタペストリー。1990年代の個体は目の細かい「プチ・タペストリー」で、2000年以降の最終世代では「グランド・タペストリー」に改められた。イヴ・クラインと呼ばれる青の文字盤は、初代Ref. 5402の文字盤も手掛けたスターン社の製と推測されている。アプライドインデックスと針には夜光が施され、3時位置にデイト窓を置く。製造時期による意匠差も明確で、1990年代の個体は長いバトンインデックスを持ち、2000年以降の個体は短いインデックスで識別できる。

リューズはねじ込み式で、50m防水を確保する。ブレスレットはケース側から先端へ明確にテーパーし、フォールディングクラスプで留まる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

Ref. 14790は1992年に登場した。最初期の第1シリーズ(1992年)の文字盤は、Aの頂部が平らな旧書体のブランドロゴ、プチ・タペストリー、長いインデックスを持つ。1993年から2000年までの第2シリーズではロゴが大きく、Aの頂部が尖った書体に改められ、プチ・タペストリーと長いインデックスは維持された。1990年代末には文字盤色の試みも広がり、鮮烈な青の「イヴ・クライン」と通称される個体も生まれた。2000年から2005年までの第3シリーズでは、文字盤がグランド・タペストリーと短いインデックスに改められている。ムーブメントはCal. 2125とCal. 2225が用いられた。後年の長桁のリファレンス体系では、スチールケースの青文字盤は14790ST.OO.0789ST.08と表記される。素材違いとしてはスチールとゴールドのコンビや、イエローゴールドなども併売されたとされる。2005年に39mmのRef. 15300が後継として登場し、14790は同年に生産を終えた。すでに生産を終えたリファレンスである。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

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02 — Derivatives

同型・派生 Ref

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