TERM · 用語 · カ行
コラムホイール
Column Wheel
クロノグラフの発停と帰零を順に切り替える、柱を備えた円筒形の制御部品
DEFINITION · 定義
コラムホイール(Column Wheel)とは、クロノグラフのスタート・ストップ・リセットを順に切り替える制御部品である。柱車、ピラーホイールとも呼ばれる。
下部にラチェット状の歯、上部に等間隔の柱を備えた小さな円筒形の部品である。プッシュボタンを押すたびに爪が歯を送り、一方向に一段ずつ回る。各レバーやハンマーの先端は、柱のあいだに落ちるか柱の上に載るかで位置が決まる。これによりクラッチの接続と切断、ブレーキ、帰零が順に行われる。
同じ役割を、プレスで打ち抜いた平板状のカムに担わせる方式をカム式と呼ぶ。コラムホイールは精密な切削加工を要するため、長く高級クロノグラフの指標とみなされてきた。一方で、オメガのCal.861やバルジュー7750のように、ブレーキレバーを備えたカム式も実用化されている。押し心地は規制バネの強さにも左右され、制御方式だけでは決まらないと専門誌は指摘する。
クラッチの方式はコラムホイールとは別に選ばれ、組み合わせは設計ごとに異なる。ロレックスのCal.4130と後継のCal.4131は、垂直クラッチと組み合わせる。ゼニスのエル・プリメロ3600は、水平クラッチと組み合わせる。
— SOURCES
出典
本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。
- 01 公式 Cosmograph Daytona (New watches 2023)
- 02 公式 The Zenith Chronomaster Sport wins the Chronograph Prize at GPHG 2021
- 03 専門メディア 【腕時計の基礎知識】クロノグラフにおける“高級”とは何を指すのか?
- 04 専門メディア Pocket Guide: Column & Cam-Wheel Chronographs
- 05 専門メディア Insight: High-Tech LIGA Within the Rolex Daytona Cal. 4130
- 06 専門メディア Master of Precision: Hands-On With the Zenith Chronomaster Sport
- 07 専門メディア The Truth About Cam and Column Wheel Chronographs in Mechanical Watches
- 08 専門メディア Why is the column wheel considered so important? Surprising facts about chronograph parts