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TERM · 用語 · カ行

ギヨシェ

Guilloché

ローズエンジン旋盤による手彫りの反復模様。文字盤を装飾し反射を抑える伝統技法

DEFINITION · 定義

ギヨシェ(Guilloché、ギヨシェ彫り)とは、ローズエンジン旋盤や直線彫り機(ストレートライン・エンジン)と呼ばれる手動の機械を用い、金属表面に幾何学的な反復模様を彫り込む装飾技法である。

細かな幾何学模様を彫り込んだ銀色の文字盤
デレク・プラットがギヨシェで仕上げた文字盤。本人が不完全として採用を見送った一枚Louisetarp / CC0 (パブリックドメイン) — Wikimedia Commons

技法自体は16世紀に遡り、当初は木材や象牙などの軟質素材に施されたのち、金細工・銀細工の領域で金属加工へ応用された。時計の文字盤には、1786年にアブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)が導入した。ブレゲは装飾性に加え、反射を抑えて文字盤を読みやすくし、目盛りや小秒針などの区画を分ける実用面を重んじたとされる。

代表的なパターンには、鋲を並べたようなクル・ド・パリ(Clous de Paris、ホブネイル)、麦の穂を思わせるグレンドルジュ(Grain d'orge、バーリーコーン)、波模様のヴァーグ(Vagues)、市松のダミエ(Damier)などがある。

現代では、量産規模の時計にはプレス加工やCNC切削による文字盤が用いられる。手彫りのギヨシェを自社の工房で続けるメゾンは少なく、ブレゲはその一つである。ギヨシェ用の機械の製造は20世紀半ばに途絶えており、同社は古い機械を修復して使い続けている。

— SOURCES

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Appearance of guilloché in watchmaking 公式 · Breguet · 2026.10.10 閲覧 Breguet · 2026.10.10
  2. 02 専門メディア The Art of Hand-Guillochage at Breguet, Preserving Traditional Crafts 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.10 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.10