TERM · 用語 · カ行
ギヨシェ
Guilloché
ローズエンジン旋盤による手彫りの反復模様。文字盤を装飾し反射を抑える伝統技法
DEFINITION · 定義
ギヨシェ(Guilloché、ギヨシェ彫り)とは、ローズエンジン旋盤や直線彫り機(ストレートライン・エンジン)と呼ばれる手動の機械を用い、金属表面に幾何学的な反復模様を彫り込む装飾技法である。

技法自体は16世紀に遡り、当初は木材や象牙などの軟質素材に施されたのち、金細工・銀細工の領域で金属加工へ応用された。時計の文字盤には、1786年にアブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)が導入した。ブレゲは装飾性に加え、反射を抑えて文字盤を読みやすくし、目盛りや小秒針などの区画を分ける実用面を重んじたとされる。
代表的なパターンには、鋲を並べたようなクル・ド・パリ(Clous de Paris、ホブネイル)、麦の穂を思わせるグレンドルジュ(Grain d'orge、バーリーコーン)、波模様のヴァーグ(Vagues)、市松のダミエ(Damier)などがある。
現代では、量産規模の時計にはプレス加工やCNC切削による文字盤が用いられる。手彫りのギヨシェを自社の工房で続けるメゾンは少なく、ブレゲはその一つである。ギヨシェ用の機械の製造は20世紀半ばに途絶えており、同社は古い機械を修復して使い続けている。
— SOURCES
出典
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