用語 / TERM · Chronometer
クロノメーター
ISO 3159に基づきCOSCなど中立機関が認定する、機械式時計の高精度規格。
クロノメーター(Chronometer)とは、ISO 3159規格に基づく精度試験に合格したムーブメントに対して、中立な認定機関が与える高精度の認定である。スイスの代表的な認定機関は、1973年に設立されたスイス公認クロノメーター検定協会(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres、C.O.S.C.)である。ISO 3159は1976年に制定された国際規格で、2009年に改訂された。
機械式腕時計の検定は、5姿勢・3温度の条件下で15日間にわたり行われ、平均日差が-4秒から+6秒に収まることを含む7項目の基準を満たす必要がある。試験はムーブメント単体の状態で実施され、ケーシング後の状態は対象外となる。
スイス国外では、フランスのブザンソン天文台、ドイツのグラスヒュッテ天文台でも認定が行われている。COSCの基準を超える上位認定として、オメガとMETASによるマスタークロノメーター、ロレックスのスーパーラティブクロノメーター(日差-2/+2秒)、グランドセイコー独自の規格などが知られる。2026年にはCOSC自身も、ケーシング後の時計を対象とするエクセレンスクロノメーター(Excellence Chronometer、日差-2/+4秒)認定を発表した。
なお、ストップウォッチ機能を持つクロノグラフ(Chronograph)と語感が似るため混同されやすいが、両者は別概念である。クロノメーターは精度認定を、クロノグラフは時間計測機能を指す。