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Rolex · Sea-Dweller · 2022–2025

Sea-Dweller Deepsea Challenge

マリアナ海溝に同行した実験機を腕時計へ移し替えた、ロレックス初のフルチタン・11,000m防水ダイバーの初期仕様

126067-0001は、ロレックスが2022年11月に発表したディープシー チャレンジの初期仕様である。2012年にジェームズ・キャメロンのマリアナ海溝潜航へ同行した実験機を、量産品として仕立て直した。ケースとブレスレットの全体をRLXチタン(グレード5チタン合金)で構成した、初のロレックスでもある。径50mmのケースにリングロックシステムを組み込み、11,000m防水を保証する。ムーブメントは日付を持たない自社製Cal.3230。ディープシー チャレンジで唯一、「SEA-DWELLER」の銘を文字盤に掲げた仕様とされる。のちに同じRefのまま、枝番-0002へ引き継がれた。

Ref. 126067-0001
発表年 2022
状態 生産終了
限定 通常生産
コレクション Sea-Dweller
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 3230
ケース径 50 mm
防水 11000 m
関連人物 ハンス・ウィルスドルフ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.09.21
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Titanium, Ceramic
形状 Round
径 50 mm
厚さ 23 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 11000 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 3230
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 31 石
パワーリザーブ 70 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Stick / Dot
針 Mercedes
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 実験機から10年後の発表

2012年3月26日、映画監督で探検家のジェームズ・キャメロンがマリアナ海溝の最深部に到達した。乗っていたのは単独潜水艇ディープシー・チャレンジャーである。艇外のマニピュレーターアームには、ロレックスが製作した実験機「ロレックス ディープシー チャレンジ」が固定されていた。時計は水圧に耐え、正常に作動したまま浮上したと公式は記録している。

126067-0001は、その10年後にあたる2022年に発表された。ロレックスは1960年のバチスカーフ「トリエステ」による潜航にも、実験機を同行させている。本機の裏蓋に刻まれた「Mariana Trench」の文字と2つの日付は、この2度の潜航を記念するものである。

2. 実験機から受け継いだもの、変えたもの

2012年の実験機は904Lスチール製で、径51.4mm、厚さ28.5mmに及んだ。耐圧性能は十分でも、重さが腕時計としての装着を阻んでいたと公式は説明する。量産化の要は素材の変更にあった。ケースとブレスレットをRLXチタンに置き換え、重量を実験機比で30%削っている。径は50mmに収まり、風防も14.3mmとされる実験機から9.5mmへ薄くなった。

防水の保証値は、実験機の12,000mから11,000mに定め直された。マリアナ海溝の最深部をなお上回る水深を、量産品として保証する値である。その裏付けとして、ロレックスは仏コメックス社と超高圧タンクを共同開発した。各個体は25%の余裕を見込み、13,750m相当の水圧で検査される。

3. シードゥエラー系譜の中での位置

ロレックスの深海用ダイバーズは、段階的に耐圧を高めてきた。1967年のシードゥエラーは、飽和潜水を背景にヘリウムエスケープバルブを備えた。2008年のディープシーは、リングロックシステムで3,900m防水に達している。ディープシー以降の防水値は、潜水士が実際に到達する水深を大きく超えており、技術的な実証の色合いが濃い。本機はその延長にあり、潜水艇の外に固定された実験機の性能を、腕に着けられる時計として量産化した存在である。

もう一つの意味は素材にある。本機はケースとブレスレットの全体をRLXチタンで構成した初のロレックスとなった。翌年のヨットマスター 42 226627へと続く、チタン製モデル展開の起点である。

4. -0001という初期仕様

本機には色や素材を変えた派生モデルが存在しない。同じ126067のまま、枝番が-0002へ移ったことが唯一の変化とされる。背景には、ディープシーのシードゥエラーからの独立と、文字盤からの「SEA-DWELLER」表記の削除があると伝わる。発表時にシードゥエラーの名を掲げた-0001は、ディープシー系列が独立する直前の区分を記録した仕様といえる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースはRLXチタンの無垢材から削り出したモノブロック構造である。RLXチタンはロレックスがグレード5チタン合金に与えた呼称で、スチールより暗く沈んだ色調を見せる。ケースとブレスレットは粒子の目立つサテン仕上げで統一し、リューズガードのみを例外とする。ラグ上端のエッジには面取りとポリッシュを施し、湾曲した輪郭を際立たせた。

径50mm、厚さ23mmという寸法は、11,000m防水を成立させるための帰結である。耐圧を担うのはリングロックシステムで、ドーム型サファイアクリスタル、窒素合金スチール製リング、RLXチタン製裏蓋の3層からなる。風防の厚みは9.5mmに達する。リングは冷間加工で体積を約10%圧縮し、変形への耐性を高めた。公式資料は、本機では裏蓋がミドルケースへ直接ねじ込まれる点を特記する。ヘリウムエスケープバルブまでRLXチタンで作られている。

ベゼルは黒のセラクロム(ロレックス製セラミック)インサートを備えた逆回転防止式である。成形した凹部の数字と目盛りにはPVDでプラチナを被せ、ゼロ位置の三角マーカーには夜光カプセルを埋め込む。縁のローレットは手袋越しの操作を想定する。

文字盤は日付を持たない。ノンデイトのCal.3230を選んだことで、3時位置の窓とサイクロップレンズが省かれ、左右対称の構成となった。三角、円、長方形のインデックスと、形状と長さで明確に区別された針には、青く発光するクロマライト夜光を充填する。

ブレスレットもRLXチタン製の3連オイスターである。リンク内部のピン周りには特許取得のセラミックインサートを組み込み、摩耗を抑えつつしなやかさを確保した。クラスプは不意の開放を防ぐオイスターロックである。工具なしで約20mm伸縮するグライドロックと、約26mm伸びる折り畳み式のフリップロックを併載する。同じ2022年に更新されたディープシー 136660はフリップロックを外した。本機は両方を残し、7mm厚のダイビングスーツ上での装着を想定する。

ムーブメントは、2020年にサブマリーナー 124060で登場した自社製Cal.3230である。脱進機は高効率で耐磁性に優れるクロナジー・エスケープメント、ヒゲゼンマイは常磁性合金のブルーパラクロムである。毎時28,800振動 (4Hz)で約70時間駆動する。全体の重量は約251gとされる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

126067-0001は、2022年11月1日に発表された。ロレックスが例年春のWatches and Wondersで新作を披露するなか、会期外での公開だった。同年春にはディープシーが136660へ更新されたばかりで、その半年余り後に上位の深度帯を担うモデルが加わった形である。発表当初、ロレックス公式サイトは本機をシードゥエラーのコレクション内に掲載していた。限定数の設定は公表されていない。

2023年からは、ロレックス全体の変更としてムーブメントの刻印が改められた。ローターに「Chronometer Perpetual」、ブリッジに「Superlative Adjusted」の文字が入る。公式資料はこの変更を本機にも明記している。ただし裏蓋はRLXチタンのソリッドバックであり、外観から判別できる変化ではない。同年4月には、RLXチタン製の第2作としてヨットマスター 42 226627が発表された。

2024年4月、18Kイエローゴールドのディープシー 136668LBが発表された。同じ年、ディープシーはシードゥエラーから独立したコレクションとして扱われるようになった。同年半ば以降、ディープシー系列の文字盤から「SEA-DWELLER」の表記が外されたと伝わる。本機も同じ流れの中で、枝番を-0002へ改めたとされる。切り替えについて公式の告知はなく、時期は2024年から2025年にかけてと見られる。WatchBaseは-0001の生産期間を2022年から2025年とする。2025年春には、正規販売店の商品情報に-0002が掲載されている。

2026年現在、ロレックス公式サイトのディープシーのページには126067-0002が掲載され、-0001は生産を終えている。ケース径、防水性能、ムーブメントといった公式スペックに変更は見られない。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Rolex 公式 · Rolex · 2026.08.15 閲覧 Rolex · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Rolex Movements Explained 専門メディア · Bob's Watches · 2026.08.15 閲覧 Bob's Watches · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2022–2024 · WatchLedger market index
2022-11-01 · EUR 25,9502023-01-14 · EUR 25,9502024-01-02 · EUR 26,400€25,950€26,063€26,175€26,288€26,4002022-112024-01

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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