TERM · 用語 · その他
脱進機
Escapement
ゼンマイの力を調速機の振動に合わせて区切り、同時に振動を保つ力を送る機構
DEFINITION · 定義
脱進機(Escapement)とは、ゼンマイの力の流れを調速機の振動に合わせて区切る機構である。同時に、調速機へ振動を保つための力を送る。エスケープメントとも呼ぶ。脱進機が無ければ、輪列はゼンマイの力のまま空回りしてしまう。
腕時計で主流のスイスレバー脱進機は、ガンギ車、アンクル、テンプの振り石で構成される。アンクルの爪石がガンギ車の歯を交互に止めては放し、テンプの振動に合わせてガンギ車を1歯ずつ進める。放す瞬間にはアンクルが振り石を介してテンプを押し、振動を保つ。機械式時計の「チクタク」という音は、この止めて放す動作から生まれる。

レバー脱進機より前の時計には、ヴァージ脱進機やシリンダー脱進機が用いられた。レバー脱進機は1750年代に英国のトーマス・マッジが考案したとされ、改良を重ねて現在の機械式時計の大半が採用する形となった。ほかに、注油をほとんど要しないとされるデテント脱進機や、オメガが採用したコー・アクシャル脱進機などがある。
— SOURCES
出典
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