ロタール・シュミット
IWCで生産技術を担い、A.ランゲ&ゾーネの再興にも関わった技術者。1994年にジンを取得し、技術の会社へ組み替えた
- BORN
- 1949年
- DIED
- 存命
- BRAND
- ジン — 1961年創業
- MODELS
- 10 本
概要
生涯
01IWCとA.ランゲ&ゾーネ
Monochromeによれば、シュミットはIWCで働いた技術者で、新たに再興されたA.ランゲ&ゾーネで生産技術の開発を統括した。SJXは、シュミットを元IWCの生産技術者と紹介している。
02ジンの取得
SJXによれば、ジンの創業者ヘルムート・ジンは78歳で会社をシュミットに売却した。1994年のことである。ヘルムート・ジンは売却後もジンで働き続けることを望んでいたとされるが、シュミットとの対立とその後の訴訟で、それはかなわなかった。Monochromeによれば、シュミットは会社の名をジン・シュペツィアルウーレンGmbHと改め、会社を未来へ導き、技術の専門性を高めるための大きな戦略の再編に乗り出した。
業績・代表作
01技術の会社へ
Monochromeによれば、シュミットのもとでの新しい技術の時代の最初の時計は、磁場から守られ、機械を浮かせて吊るす構造を持つチタン製の244であった。その後、多くの技術が続いた。風防を曇らせないためのAr乾燥技術、ケースの内部を空気の代わりに油で満たして圧力の影響をほぼ受けなくするHYDRO技術、そして素材の表層を硬化させて傷やへこみに強くするTEGIMENT技術である。SJXは、シュミットの時代のジンが、より多くの技術を取り入れた製品へ進み、価格も次第に上がっていったと書いている。
02パイロットウォッチの基準
SJXによれば、パイロットウォッチの技術基準TESTAFは、2008年のシュミットの提案を受けて、アーヘン応用科学大学の航空宇宙技術学部が作った。パイロットウォッチの客観的な基準を定めたものである。
03ドイツでの製造
SJXによれば、シュミットはケースの製造会社SUGの株主でもある。SUGはジンに潜水艦用の鋼のケースを、A.ランゲ&ゾーネに貴金属のケースを供給している。2015年には、ジンがSUGなどの専門の会社と組み、ケース、文字盤、ムーブメント、ヒゲゼンマイをすべてドイツで作った腕時計を発表した。
評価・後世への影響
SJXは、ヘルムート・ジンが去った後も、ジンがシュミットのもとで成功を続けたと書いている。Monochromeは、ジンの時計がパイロット、ダイバー、消防士、救急医、救助隊員、ドイツ警察の特殊部隊などに使われていると伝えている。
シュミットのもとで生まれたAr乾燥技術、HYDRO、TEGIMENTは、いまもジンの時計を特徴づける技術として知られる。創業者が築いた実用時計の会社は、シュミットの代に、独自の技術を持つ会社へと姿を変えた。
この人物が関わったモデル
出典
本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。
- 01 公式 About us - Sinn Spezialuhren
- 02 専門メディア In-Depth: Diving with the Sinn U50, The Smaller German Diving Instrument
- 03 専門メディア Baselworld 2013: Sinn TESTAF pilot’s watches
- 04 専門メディア Helmut Sinn, Legendary Maker of Pilot’s Watches, Dies at 102
- 05 専門メディア Sinn Teams Up With Specialists to Create “Made in Germany” Wristwatch