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Grand Seiko · Mechanical · 2017

Automatic Hi Beat 36000 GMT Stainless Steel / Mount Iwate / Bracelet

2017年登場。雫石から望む岩手山の稜線を白文字盤に刻む、44GS現代解釈のハイビート36000GMT。

2017年に登場した、グランドセイコー ヘリテージコレクションの44GS現代解釈ケースを纏うハイビートGMTモデル。直径40mmのステンレススチール製ケースに、毎時36,000振動・GMT機能を備えるキャリバー9S86を搭載する。白文字盤には雫石高級時計工房から望む岩手山の山肌を写した「岩手山パターン」を刻み、ブルースチール製のGMT針が短針上を横切る。前任SBGJ001から文字盤意匠とロゴ表記を刷新し、日本市場ではマスターショップ専用モデルとして流通してきた一本である。

Ref. SBGJ201
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Mechanical
カテゴリ GMT
キャリバー 9S86
ケース径 40 mm
防水 100 m
関連人物 服部 金太郎
GMT デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
40 mm
厚さ 14 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 9S86
タイプ Automatic
振動数 36,000 bph
石数 37 石
パワーリザーブ 55 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 White
インデックス Stick / Dot
Dauphine
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. ハイビートGMTの第二世代として

2014年のバーゼルワールドで、グランドセイコーは初の自動巻ハイビートGMTキャリバー9S86を発表した。これはCal.9S85をベースに、独立調整可能な現地時針とホーム時間を示す24時間針を加えた、いわゆる「トラベラーGMT」機構である。ケースは前年に発表された44GS現代解釈モデルを採用し、初代SBGJ001(白)、SBGJ003(黒)、限定600本のSBGJ005(緑、岩手山に着想)の三本立てで発売された。シャープな多面体ケースと毎時36,000振動の高精度ムーブメントを組み合わせた構成は、その後ヘリテージコレクションのハイビートGMTを代表する系譜となる。SBGJ201はこの系譜の第二世代として、2017年に登場した。

2. ブランド独立と文字盤の刷新

2017年は、それまでセイコーの一ラインだったグランドセイコーが独立ブランドとして再編された年でもある。これに伴い文字盤上部の「SEIKO」ロゴが消え、GSエンブレムと「Grand Seiko」表記のみへと簡素化された。SBGJ201はこの変化を最初に体現したハイビートGMTの一つで、前任SBGJ001のサンレイ文字盤に代えて、放射状に刻まれた「岩手山パターン」を新たに採用した。この意匠は、グランドセイコーの機械式時計を製造するグランドセイコースタジオ雫石から望む岩手山の山肌を写したものとされる。同時に登場した黒文字盤のSBGJ203とは、色と陰影で対をなす兄弟Refの関係にある。

3. 後継への橋渡し

SBGJ201は発売以来、日本市場ではマスターショップ専用モデルとして流通してきた。2023年4月、グランドセイコーは44GSハイビートコレクションを全面的に刷新し、ケースとブレス素材をエバーブリリアントスチール(904Lに相当する高耐食ステンレス)へ置き換えた新世代を発表する。白文字盤のSBGJ263が事実上の後継として登場し、続いて黒のSBGJ265、ブティック専用青文字盤のSBGJ267が加わった。SBGJ201は新世代登場後も併売される時期が続いたが、公式サイトの現行カタログ掲載は徐々に外されている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは1967年のオリジナル44GS(Ref.4420-9000)を、2013年に小杉信宏が現代解釈として再構成した形状を踏襲する。直径40mm、厚さ14mm、ラグ間距離46.2mm。ベゼル平面、ケースサイド、ラグ上面のそれぞれを独立した面として刻み、フラットな鏡面とヘアラインの切り替えを明確にする。鏡面はザラツ研磨により歪みのない反射を実現し、ラグ先端は薄く絞り込まれている。重量はブレス装着時で約159gと、サイズに対しては手応えのある部類に入る。

文字盤は白地に放射状の岩手山パターンを刻み、12・3・6・9時のバーインデックスは多面カットを施したアプライド。短針・長針はドーフィン形状で、エッジまで鏡面研磨されている。GMT針は青焼きのブルースチール製で、外周24時間目盛と組み合わせて第二時間帯を読み取る。3時位置には小ぶりな日付窓を備える。蓄光塗料は施されておらず、夜間視認性よりも昼光下での反射と仕上げの精緻さを優先した意匠と読み取れる。

ムーブメントはキャリバー9S86。毎時36,000振動(毎秒10振動)で駆動し、パワーリザーブは55時間、平均日差は静的状態で+5〜-3秒と公表される。現地時針が独立調整できる「トラベラー」方式のGMTで、針合わせは日付に連動する。耐磁性は4,800A/m。背面はサファイアシースルーバックで、装飾仕上げのローターと受け板を確認できる。100m防水、ねじ込み式リューズ。ブレスレットはラグ幅19mmの5連構成、プッシュボタン式三つ折れバックルを備える。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2017年、グランドセイコーがセイコーから独立ブランドとして再編された年に、SBGJ201はヘリテージコレクションの一員として発表された。2014年発表の前任SBGJ001を引き継ぐ位置に置かれ、白文字盤のハイビートGMTを継承する世代となる。日本市場では当初よりマスターショップ専用モデルとして流通し、海外市場では正規販売店およびグランドセイコー ブティック取り扱いの常設品として扱われてきた。発売時の国内定価は税抜67万円であった。

同時期に黒文字盤の兄弟Ref SBGJ203が登場し、ブルー文字盤のブティック専用SBGJ235、44GS発売55周年を記念したチタン製の限定SBGJ255(2022年)などの派生・関連Refが順次加わっていった。文字盤色や素材、限定性で軸を変えながらも、ケース形状とキャリバーの基本設計はSBGJ201と共有している。

2023年4月、グランドセイコーは44GSハイビートコレクションをエバーブリリアントスチール仕様へ刷新する。白文字盤のSBGJ263がSBGJ201の後継として、黒のSBGJ265、ブティック専用青文字盤のSBGJ267とともに発表された。SBGJ201はこの世代交代後も併売される時期が続き、国内定価は2024年時点で825,000円(税込)へと改定された。一方で、グランドセイコー公式サイトの現行カタログからは順次外されている。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants