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PERSON · 1957–

フランソワ=ポール・ジュルヌ

François-Paul Journe

1999年にジュネーブで自身のブランドを始めた、マルセイユ生まれの独立時計師。トゥールビヨンとレゾナンスを腕時計に再構成した

BORN
1957年
DIED
存命
MODELS
5 本
人物一覧と共通の時間軸 1690–2026
01 — OVERVIEW

概要

フランソワ=ポール・ジュルヌ(François-Paul Journe、1957年生)は、マルセイユ生まれの独立時計師である。パリで古時計の修復家だった叔父のもとで学び、1976年にパリの時計学校の修了証を得た。1985年に独立した工房を構え、1999年のバーゼルワールドで、予約販売の方式で資金を集めたトゥールビヨン・ルモントワール・デガリテを発表して自身のブランドを始めた。2000年には共鳴する2つのテンプを持つ腕時計クロノメーター・ア・レゾナンスを発表している。ブランド名には「発明し、製作した」を意味する「Invenit et Fecit」を添え、ケースと文字盤もジュネーブの傘下の会社で作る。

02 — LIFE

生涯

A life in time

01マルセイユからパリへ

Monochromeによれば、ジュルヌは1957年にマルセイユで生まれた。14歳で通常の学業の道を離れ、行き先の定まらないまま学校を去った。転機は、母親が彼を夏のあいだパリの叔父ミシェル・ジュルヌのもとに送ったことである。叔父は優れた技量を持つ古時計の修復家であった。ジュルヌはマルセイユからパリへ移って叔父の仕事を手伝いながら、パリの時計学校で学び続け、1976年に修了証を得た。Monochromeは、目の肥えた顧客と優れた時計に触れた叔父の工房での経験が、彼を独立へと向かわせたと書いている。

02独立の工房とTHA

Monochromeによれば、ジュルヌは1984年に有償の依頼で共鳴の原理を使った時計を作り、翌1985年に独立した工房を構えた。カルティエのようなブランドからの難しい依頼も引き受けている。SJXによれば、ジュルヌは複雑機構の工房テクニク・オルロジェール・アプリケ(THA)を創設し、ドゥニ・フラジョレや置時計職人ドミニク・ムレを迎えた。ブレゲのサンパティーク時計の1号機は、このTHAで1991年に完成した。

03ブランドの始まり

ジュルヌは、サンパティークに組む腕時計として自作のトゥールビヨンをブレゲに持ちかけたが、採用されなかった。SJXによれば、それでも彼は1991年に3本のトゥールビヨンの試作を作り、そのうちの1本は独立時計師アカデミー(AHCI)のブースでバーゼルワールドに展示された。ジュネーブ中心部に工房を得たジュルヌは、まだ作られていない時計の代金を信頼する顧客に前払いしてもらう予約販売で資金を集めた。Monochromeによれば、スーススクリプション・トゥールビヨンは1998年に50%の前金を求め、1999年に納品された。

2018年には、シャネルがモントル・ジュルヌSAの20%の少数株式を取得した。2025年には、ブレゲのサンパティーク1号機を手数料込み551万スイスフランで落札し、自ら手がけた時計を取り戻している。

03 — WORK

業績・代表作

What this person built

01トゥールビヨン・ルモントワール・デガリテ

SJXによれば、ジュルヌは1999年のバーゼルワールドで、量産のトゥールビヨンの腕時計、トゥールビヨン・ルモントワール・デガリテを発表した。最初の3本の試作が金の機械だったのに対し、量産版はより経済的なロジウムめっきの真鍮の機械を使ったが、金の文字盤に銀のサブダイヤルを組み合わせる試作の見た目は残し、これがブランドの特徴的な顔になった。最初に作った20本のスーススクリプション・トゥールビヨンは、完成前に代金を払った収集家に売られ、その資金がその後の製作をまかなった。この時計は2003年まで作られ、2004年にデッドビート秒を持つトゥールビヨン・スヴランに引き継がれた。

02クロノメーター・ア・レゾナンス

Monochromeによれば、ジュルヌが初めて共鳴の原理に取り組んだのは1983年の懐中時計の機械で、2000年に予約販売の方式で最初の「レゾナンス」の腕時計を発表した。2つのテンプを近づけて置くと、互いに影響し合って同調する。共鳴を振り子に応用できると見通したのはクリスティアーン・ホイヘンスで、それを実現したのがアンティード・ジャンヴィエとアブラアン=ルイ・ブレゲであった。

03自動巻のオクタとクロノメーター・スヴラン

2001年には、同社初の自動巻であるオクタが登場した。120時間のパワーリザーブを持ち、同じ寸法の機械に複数の複雑機構を載せる基盤として設計されている。2005年には、複雑機構を持たない時刻だけの時計クロノメーター・スヴランを発表した。Monochromeは、当時の独立時計の世界がいまとはまったく違っていたことを踏まえ、これを重要な時計と位置づけている。

04垂直統合

Monochromeによれば、ジュネーブ中心部のマニュファクチュールはムーブメント、ケース、文字盤を設計・開発・製造し、ケースと文字盤はボワティエ・ド・ジュネーヴとカドラニエ・ド・ジュネーヴの2社が担う。ボワティエ・ド・ジュネーヴは、ジュルヌが長く大口の顧客だったパリ近郊クラマールのケース製造会社エリノールを買い取ったものである。

04 — LEGACY

評価・後世への影響

What remains

ジュルヌは、独立時計師が自ら製造の体制を持つブランドとして成り立ちうることを示した。ムーブメントだけでなくケースと文字盤まで傘下の会社で作る体制について、Monochromeは、時計そのものを超えた時計づくりへの取り組みを示すものと書いている。シャネルは2018年の出資について、技術と知識を守り育て、価値観を共有する独立時計師を支える意思の一環だと説明した。

完成前の時計の代金を前払いしてもらう予約販売の方式は、資本を持たない独立の作り手がブランドを立ち上げる方法の一つとして知られるようになった。2025年に自ら手がけたブレゲのサンパティーク1号機を買い戻したことについて、SJXは、この時計が近く主要な展示品の一つになると伝えている。

05 — WORKS

この人物が関わったモデル

— — SOURCES

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

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