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FP Journe · Octa · 2014

Octa Lune 42 Platinum / Grey

2015年に40mm/42mmへ刷新されたオクタ・リュンヌの最大径プラチナ仕様。グレーの金無垢文字盤と型押し数字が新世代を象徴する

1300.3 NOL 42 PT GRは、F.P.ジュルヌが2015年初頭に公開した刷新版オクタ・リュンヌの42mmプラチナ/グレー文字盤仕様である。従来の38mm/40mm展開を40mm/42mmへ改め、時刻表示サブダイヤルにはダイヤモンド工具で磨いた型押し数字を初採用した。大型デイト、ムーンフェイズ、パワーリザーブ表示を備え、ムーブメントは18Kローズゴールド製の自動巻Cal.1300.3を継続搭載する。後年「リュンヌ(Ref. LN)」へ名称を整理され、現在もコレクションに残る基幹モデルだ。

Ref. 1300.3 NOL 42 PT GR
発表年 2014
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Octa
カテゴリ ドレス
キャリバー 1300.3 NOL
ケース径 42 mm
関連人物 フランソワ=ポール・ジュルヌ
デイト ムーンフェイズ ビッグデート
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
Case · ケース
素材 Platinum
形状 Round
42 mm
厚さ 10.07 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
Movement · ムーブメント
キャリバー 1300.3 NOL
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 37 石
パワーリザーブ 160 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Silver
インデックス Arabic Numerals
Proprietary
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

オクタが目指した「自動巻のクロノメーター」

オクタは2001年、F.P.ジュルヌ初の自動巻ラインとして始動した。複雑機構の種類を問わず同一のケースとベース機構を共有し、5日(120時間)の精度保証付きパワーリザーブを掲げる構想である。ムーンフェイズと大型デイトを組み合わせたオクタ・リュンヌはその初期からの中核で、公式記録では38mm/40mmの初代系統が2015年まで生産された。地板と受けを18Kローズゴールドで作る方針も2000年代半ばに定着し、リュンヌはオクタの思想を最も端的に体現するモデルとなっていった。

2015年の刷新——最初に変わったのがリュンヌだった

2014年末から2015年初頭にかけて、オクタ・リュンヌは「ヌーヴェル・オクタ・リュンヌ」として全面刷新を受けた。オクタ系で最初にこの改修を受けたのが本機で、ケースは38mm/40mmから40mm/42mmへ移行し、38mmは廃止された。背景には、当時の市場が求めた大径化への対応と、2014年の金無垢文字盤モデル群で導入された型押し数字の意匠展開がある。印刷によるブレゲ様式の数字から、ダイヤモンド工具で鏡面に磨いた立体数字への転換は、ブランドの顔つきを変える大きな決断だった。一方でムーブメントはCal.1300.3を径もそのままに継続し、機構面の連続性は保たれた。

42mmプラチナ/グレーという選択

本Refはその刷新世代のうち、最大径42mmをプラチナケースとグレー文字盤で構成した仕様である。発表時のスイス定価はVAT込49,680スイスフランと公表された。姉妹仕様として18Kレッドゴールド/グレーの1300.3 NOL 42 RG GRがあり、後年にはサーモン文字盤の1300.3 NOL 42 PT PIや、貴金属ブレスレットを備えるBR系派生も加わった。その後ブランドはオクタの呼称を整理し、本系統は「リュンヌ(Ref. LN)」としてクラシックコレクションに位置づけ直された。中心針表示の姉妹機オートマティック・リュンヌが2019年以降も改良を重ねるなか、オフセンター表示のリュンヌは現在も公式ラインアップに掲載される現行機であり続けている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本Refの設計を特徴づけるのは、拡大と引き換えに何を守ったかである。ケースは直径42mm、厚さ10.7mmのプラチナ950。前世代から最大2mmの大径化にもかかわらず、厚みは10mm台前半に踏みとどまり、丸みを帯びたケースサイドと短いラグが装着時の重心を低く保つ。リューズはロープを模したローレットを刻む大型のもので、刷新世代を見分ける目印のひとつになっている。

文字盤は2枚構成で、いずれも金無垢である。地板側のメインダイヤルはグレーに仕上げられ、3時側にオフセットした時分サブダイヤルには銀色処理を施す。サブダイヤル上の時数字は型押しで立ち上げた後にダイヤモンド工具で頂面を鏡面に磨いており、光の角度で数字が明滅する。従来の印刷数字に対する最大の意匠的転換点である。針はブルースチールで、グレー地とのコントラストが視認性を支える。11時側に瞬転式の大型デイト、9時側に120時間スケールのパワーリザーブ、8時側にムーンフェイズが配され、表示は刷新時にケース拡大へ比例して拡大された。

裏蓋はサファイアで、18Kローズゴールド製のCal.1300.3が見える。径を変えずに大型ケースへ収めるため、ムーブメント外周にスペーサーリングを介する処理がとられた点は、この世代固有の構造である。22Kゴールドの偏心ローターはボールベアリングを用いた単方向巻上げで、毎時21,600振動 (3Hz) のフリースプラング・可変慣性テンプを駆動する。精度保証は120時間、実用上のゼンマイ持続は約160時間に達する。防水は30m防水で、日常の水濡れに耐える程度の仕様にとどめられている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

系譜の起点は2001年のオクタ・ライン始動にある。ムーンフェイズ搭載のオクタ・リュンヌは初期に加わり、公式記録では38mm/40mmの旧世代が2015年まで生産された。搭載ムーブメントは初期のCal.1300系から、2000年代後半に巻上げ機構を最適化したCal.1300.3へ移行したとされる。本Refが属する刷新世代は2014年末から2015年初頭にかけて発表され、専門メディアSJXは2015年2月に実機詳報を掲載した。サイズは40mm/42mmの2展開となり、38mmは廃止。発表時の42mmプラチナのスイス定価はVAT込49,680スイスフランだった。素材はプラチナと18Kレッドゴールドの2種で、本Refはプラチナ/グレー文字盤の組み合わせにあたる。その後、サーモン文字盤仕様(1300.3 NOL 42 PT PI等)や貴金属ブレスレット仕様が段階的に加わったと伝わる。ブティック限定では6Nゴールドケースに黒文字盤を組み合わせたブティック・エディションが2016年から2024年まで生産され、既存顧客向けのブラックレーベル仕様も用意された。名称面では、オクタの呼称整理に伴い本系統は「リュンヌ(Ref. LN)」へ改められ、クラシックコレクションに編入された。2026年現在も公式コレクションに掲載される現行モデルである。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants