系譜と歴史
1. 自社製の基幹ムーブメント
1904-PS MC は、カルティエが2010年に発表した自社製の自動巻きキャリバーである。Monochromeによれば、この年に登場したカリブル ドゥ カルティエに初めて搭載され、新しいタンク アングレーズにも使われた。Monochromeは別の記事で、1904 MCをカルティエが完全に自社で作った最初のムーブメントと呼び、スポーティなカリブル ドゥ カルティエと共有する中位の機械と位置づけている。型番の「1904」は、ルイ・カルティエが飛行家サントス=デュモンのために腕時計を作った年に由来するとされる。
2. ツインバレルと爪式巻き上げ
技術的な核は、2つの香箱を備えたツインバレルにある。Monochromeは、2つの主ゼンマイを使うことで歩度がより安定すると説明している。巻き上げ側では、ローターの両方向の回転を爪で一方向にそろえる双方向巻き上げを採用した。SJXは、これをセイコーのマジックレバーと同じ効率のよい巻き上げ機構と紹介している。ローターはセラミック製のボールベアリングで支持され、衝撃への強さと耐久性を高めている。
3. 拡張するベースムーブメント
1904-PS MC は、複雑機構を重ねる土台となることを見込んだ機械である。SJXは、追加の複雑機構に向く信頼性の高い主力機と評している。2012年11月には、これを土台にしたとみられるコラムホイール式クロノグラフの Cal. 1904-CH MC が発表された。2014年の Cal. 1904-FU MC はレトログラード式の第2時間帯と昼夜表示を、2017年のドライブ ドゥ カルティエ ムーンフェイズに載る Cal. 1904-LU MC はムーンフェイズを備える。
4. タンクへの広がり
2013年、カルティエはタンク MC を発表した。SJXによれば、これは自社製のムーブメントを積んだ最初の入門向けのタンクで、1904-PS MCを搭載する。以前のモデルより大きく男性的なケースに、ギヨシェの文字盤とローマ数字、剣形の針、青いサファイアのリューズという、カルティエらしい意匠をまとう。同じ年には、タンク MC のスケルトン版も加わっている。