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Cartier · Calibre de Cartier · 2016

Calibre de Cartier Diver Pink Gold / Blue

ブルーの文字盤とセラミックベゼルで彩り直された、ピンクゴールドのカリブル ドゥ カルティエ ダイバー

WGCA0009は、2016年のSIHHでカリブル ドゥ カルティエ ダイバーに加わった「ブルー」系のうち、18Kピンクゴールドのケースをまとう仕様である。300m防水とISO 6425規格に適合する潜水時計でありながら、厚さは11mmに抑えられたドレス志向の一本という性格は変わらない。初期のピンクゴールド仕様から、黒の文字盤は深いブルーの文字盤へ、ベゼルはブルーのセラミックへと置き換えられた。ベゼルにセラミックを用いたのは、カルティエでこれが初めてとされる。心臓部は自社製のキャリバー1904-PS MCである。

Ref. WGCA0009
発表年 2016
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Calibre de Cartier
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 1904-PS MC
ケース径 42 mm
防水 300 m
関連人物 ルイ・カルティエ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Pink Gold
形状 Round
径 42 mm
厚さ 11 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 300 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 1904-PS MC
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 27 石
パワーリザーブ 48 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Sword
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 2016年、ダイバーに差した「青」

カリブル ドゥ カルティエ ダイバーは、2014年のSIHHでドレスウォッチの家が放った本格潜水時計として登場した。当初の文字盤は黒、ベゼルはADLCを施したスティールで、全体に禁欲的な配色でまとめられていた。

その色調が一変したのが、2016年のSIHHである。カルティエはダイバーに「ブルー」の装いを与え、文字盤とベゼルをそろえて青に染め直した。WGCA0009は、この一群のうち18Kピンクゴールドのケースをまとう最上位の仕様にあたる。鋼、鋼とピンクゴールドを組み合わせた仕様と並び、貴金属で全身を構成する一本として位置づけられた。日本では2016年6月の発売予定とされた。

2. 前任ピンクゴールド仕様からの差分

WGCA0009の前身にあたるのは、2014年に登場した黒文字盤のピンクゴールド仕様である。ケース径42mm、厚さ11mm、300m防水という骨格、そして自社製キャリバー1904-PS MCという心臓部は、そのまま受け継がれた。

変わったのは色と素材である。黒の文字盤は深いブルーへ、ADLCを施したスティール製ベゼルはブルーのセラミック製ベゼルへと置き換えられた。被膜を施したスティールと違い、セラミックは色そのものが素材で、退色や傷に強い。道具としての仕様はそのままに、表情だけを大きく入れ替えた更新である。

3. シリーズ終盤に置かれた一本

WGCA0009は、カリブル ドゥ カルティエというシリーズの晩年に属する。ブルー系全体では鋼から貴金属までひと通りの選択肢が用意された。発表当時の評でも、青はスティールよりピンクゴールドとの対比で映えるとされ、この組み合わせはシリーズの中でもとりわけ意外性のある配色として受け止められた。

ただしシリーズ自体は、その後カタログから姿を消したとされる。直接の後継機は用意されていない。本機は、丸型スポーツという実験に貴金属とセラミックで彩りを添えた、終盤ならではの一本として残った。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

WGCA0009の設計を特徴づけるのは、貴金属とセラミック、そしてブルーという三つの選択である。

ケースは18Kピンクゴールドの無垢。径42mm、厚さ11mmという寸法は、300m防水の潜水時計としては薄手で、潜水器具よりも腕元の塊として振る舞う。逆回転防止の回転ベゼルは、ピンクゴールドのリングにブルーのセラミック製ベゼルを組み合わせる。前身のADLCスティール製ベゼルと比べ、セラミックは色の深さと均質さで勝り、退色にも強い。インレイの指標にはスーパールミノバが充填され、暗所での視認を確保する。

文字盤は深いブルー。白いローマ数字とバーインデックスを混在させ、6時位置にスモールセコンド、3時位置に弧を描く日付窓を配する。針は剣型である。竜頭はねじ込み式で、頂部にはファセットを施したカボションを戴く。

仕上げは、ラグやケースサイドのサテン(梨地)と、面取り部のポリッシュ(鏡面)を切り分け、貴金属の質感を陰影で立ち上げる。張り出した竜頭ガードと幅広のラグは、42mmという実寸以上の存在感を腕に残す。ストラップはラバーとカーフを組み合わせたもので、貴金属ケースに対してあえて軽快な素材を合わせた。ピンクゴールドとブルーという配色は、ドレスとスポーツのあいだに居場所を求めたこのRef固有の輪郭を、色そのもので描き出している。心臓部の1904-PS MCは、シリーズを通じて変わらぬ自社製自動巻きである。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

カリブル ドゥ カルティエ ダイバーは、2014年のSIHHで初めて公開された。黒文字盤を基調とする初期の構成には、鋼、鋼とピンクゴールドの二素材、そしてピンクゴールド無垢が用意された。

WGCA0009が属する「ブルー」系は、2016年のSIHHで発表された。文字盤とベゼルをそろえて青に染めたこの一群には、鋼、鋼とピンクゴールドの二素材、ピンクゴールドが含まれる。WGCA0009は、このうちピンクゴールド仕様にあたり、初期のピンクゴールド仕様を色と素材を入れ替えて引き継ぐ位置にある。

なおWatchBaseは本Refの製造年を2013年と記すが、これはダイバー系全体の起点を指す表記とみられ、ブルー文字盤・ピンクゴールドというこの個体の登場は2016年と考えられる。

その後、カリブル ドゥ カルティエのコレクションは整理が進み、公式カタログから姿を消したとされる。本Refにも直接の後継機は設定されていない。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Cartier 公式 · Cartier · 2026.08.15 閲覧 Cartier · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア SIHH2016 CARTIER New Model 2016年 カルティエ新作 カリブル ドゥ カルティエ ダイバー ブルー PG 専門メディア · Gressive · 2026.10.12 閲覧 Gressive · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア Introducing the Calibre de Cartier Diver with Manufacture Caliber 1904MC - Monochrome Watches 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.12 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.12
  4. 04 専門メディア SIHH 2016 Personal Perspectives: Cartier 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.23 閲覧 SJX Watches · 2026.10.23
  5. 05 専門メディア GONE IN 60 SECONDS: The Cartier Calibre de Cartier Diver Blue video review 専門メディア · Time+Tide · 2026.10.12 閲覧 Time+Tide · 2026.10.12
  6. 06 専門メディア Cartier WGCA0009 : Calibre de Cartier Diver Pink Gold / Blue 専門メディア · WatchBase · 2026.10.12 閲覧 WatchBase · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2016 · WatchLedger market index
2016-10-29 · EUR 26,300€24,000€25,000€26,000€27,000€28,0002016-102016-10

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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