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Rolex · Explorer · 2021

Explorer 36 Stainless Steel

2021年、39mmから初代以来の36mmへ回帰し、Cal.3230で中身を刷新した現行エクスプローラー

124270は、2021年4月に発表されたロレックス「エクスプローラー 36」のオイスタースチールモデルである。2010年から39mmだった前任214270に代わり、1953年の初代以来の36mm径へ回帰した。ケースとブレスは再設計されたが、黒ラッカー文字盤に3・6・9のアラビア数字を配す伝統の意匠は保たれている。ムーブメントは約70時間駆動の自社製Cal.3230へ刷新された。2023年に40mmの224270が加わってからは、系譜の標準寸法を担う現行機として並び立つ。

Ref. 124270-0001
発表年 2021
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Explorer
カテゴリ フィールド
キャリバー 3230
ケース径 36 mm
防水 100 m
関連人物 ハンス・ウィルスドルフ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.09.21
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 36 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 3230
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 31 石
パワーリザーブ 70 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Mixed
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 39mmの11年を経て

エクスプローラーは2010年の214270で、初めて39mmへ拡大された。2016年に文字盤と針の小改良を受けたが、ケース径は据え置かれた。大径化が進んだ時代の選択であり、この39mmは2021年まで11年間続いた。

2021年はエクスプローラーII誕生50周年にあたり、事前の予想の多くはIIの刷新に向いていたとされる。そこで示されたのが、エクスプローラーを36mmへ戻す124270だった。前年にはサブマリーナーが41mmへ拡大されており、本機の縮小は流れに逆らう大胆な判断と受け止められた。

2. 変えたもの、変えなかったもの

直接の前任は214270、36mm径の先代は2001年登場の114270である。黒文字盤、3・6・9のアラビア数字、メルセデス針、スムースベゼル、100m防水という骨格は、いずれからも引き継がれた。1953年の初代以来の36mm径へ戻ったことで、外見は114270までの系譜に再び近づいている。

一方で、中身は旧36mm世代と大きく異なる。ムーブメントは214270のCal.3132から、2020年登場のCal.3230へ世代交代した。パワーリザーブは約48時間から約70時間へ延びた。外観が継承を重んじたのとは対照的に、機械は一世代分の更新を一度に受けている。

同時に、エクスプローラー史上初のロレゾールモデルである124273が兄弟機として加わった。スチール一色で道具としての性格を守る124270と、金の輝きで装いの幅を広げる124273。この二本立ては、本世代で初めて生まれた構成である。

3. 「36」という名の基準点

2023年、40mmの224270が追加された。36mmへの回帰を歓迎する声の一方で、小さすぎるという意見もあったとされる。224270は文字盤構成とCal.3230を本機と共有し、違いはほぼ寸法に限られる。

これにより124270は、唯一のエクスプローラーから「エクスプローラー 36」へと立場を変えた。経緯をたどれば、現行世代の設計はまず36mmの本機で固まり、そこから拡大版が派生したと読める。1953年以来の標準寸法を現行技術で成立させた本機は、系譜の原点と現在をつなぐ基準点である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースはモノブロック構造のオイスターケースで、素材は904L系のオイスタースチールである。公式は2021年の刷新を、ケースの再設計とブレスの寸法見直しと説明する。旧36mm世代の外装をそのまま戻したものではない。公称は36mmだが、実測ではわずかに下回るとの報告もある。複数の専門メディアは、ラグ幅が114270の20mmから19mmへ狭まったと伝えている。ブレスはクラスプ側で14mmまで絞られるとされ、腕の上では数値以上に引き締まった印象を与える。

ベゼルは幅の細い鏡面のスムースベゼルである。リューズは二重防水のトゥインロックで、裏蓋は縁に細かなフルーティングを刻んだスクリュー式となる。

文字盤は黒のラッカー仕上げとなった。3・6・9のアラビア数字とバーインデックスは18Kホワイトゴールドのアプライドで、内側をクロマライトで満たす。クロマライトは青く長時間発光する自社開発の夜光素材である。数字まで夜光で満たす手法は214270の2016年改良で導入されたもので、本機はそれを36mmの盤面へ移した。

銘の配置も変わった。214270で6時側に置かれていた「EXPLORER」の文字は、12時側へ戻った。位置は「OYSTER PERPETUAL」の直下である。文字は「ROLEX」の幅に収まる小ぶりな書体で、盤面上部に銘がまとまった。風防は反射防止コーティングを施したサファイアである。

ブレスは3列ソリッドリンクのオイスターで、誤開放を防ぐオイスターロックを備える。約5mm延長できるイージーリンクも付き、36mm径のエクスプローラーでは初の装備とされる。

ムーブメントは自社製Cal.3230である。脱進機はニッケル・リン合金製で耐磁性に優れるクロナジー・エスケープメント。ヒゲゼンマイは常磁性合金製のブルーパラクロムである。ケーシング後に日差-2〜+2秒の精度を検査するSuperlative Chronometer認定を受ける。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

124270は、2021年4月7日に開幕したWatches and Wonders Geneva 2021で発表された。この年の同見本市は新型コロナウイルス感染症の影響で会場展示を中止し、4月13日までオンラインのみで開催された。同じ日にイエローロレゾールの兄弟機124273と、エクスプローラーIIの226570も公開されている。これに伴い、2010年から続いた39mmの214270は生産を終えた。

店頭への供給は、同年5月頃から始まったとされる。文字盤はブラックのみで、公式カタログに並ぶ枝番は発表以来-0001の一つだけである。

2023年3月、Watches and Wonders Geneva 2023で40mmの224270が追加された。以後、公式サイトは本機を「エクスプローラー 36」、新作を「エクスプローラー 40」と呼び分けている。

同じ2023年から、Cal.3230の仕上げに刻印が加わった。公式資料によれば、ローターには「Chronometer Perpetual」の文字が入る。ブリッジには「Superlative Adjusted」と刻まれる。裏蓋はソリッドのため、所有者が目にする機会はほとんどない。

外装と文字盤については、確認できる範囲で公式に告知された仕様変更はない。本機は2026年9月時点でも公式カタログに掲載される現行モデルである。124273、224270とともに、エクスプローラーの現行ラインを構成する。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Rolex 公式 · Rolex · 2026.08.15 閲覧 Rolex · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Rolex Movements Explained 専門メディア · Bob's Watches · 2026.08.15 閲覧 Bob's Watches · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2021–2026 · WatchLedger market index
2021-04-07 · EUR 6,1002022-01-19 · EUR 6,8002023-01-13 · EUR 7,2502024-01-02 · EUR 7,4502025-03-11 · EUR 7,5502026-02-03 · EUR 7,800€6,100€6,525€6,950€7,375€7,8002021-042026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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