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Patek Philippe · Calatrava · 2013–2019

Calatrava 5227G White Gold / Ivory

2013年バーゼルワールドで世代刷新を遂げた39mmカラトラバ、見えない蝶番のオフィサーケースを纏うホワイトゴールド・アイボリーダイヤル仕様

5227G-001は、2013年バーゼルワールドで発表された18Kホワイトゴールド製のカラトラバである。前任の5127G(37mm)から2mm拡大した39mm径ケースを採用し、ケースバックには内側に隠された蝶番をもつドゥーストカバーを備える。アイボリーラッカー文字盤に18Kホワイトゴールドの台形アプライドインデックスとドルフィン針を配し、3時位置にはファセット加工のデイト窓が開く。ムーブメントは自社製自動巻きCal.324 S C。2019年に生産終了となった。

Ref. 5227G-001
発表年 2013
状態 生産終了
限定 通常生産
コレクション Calatrava
カテゴリ ドレス
キャリバー 324 S C
ケース径 39 mm
防水 30 m
関連人物 アントニ・パテック
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
Case · ケース
素材 White Gold
形状 Round
39 mm
厚さ 9.24 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Hunter
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 324 S C
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 29 石
パワーリザーブ 45 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Ivory
インデックス Stick / Dot
Dauphine
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

80周年の節目に拡大されたカラトラバ

5227G-001がバーゼルワールド2013で発表された時、本ブランドは1932年に始まったカラトラバの80周年祝祭の節目にあった。Ref.96として産声を上げた円形ドレスウォッチの祖型は、20世紀を通じてほぼ手付かずで継承されてきたが、市場の腕時計サイズは徐々に大型化していた。前任の5127G(37mm)は2005年に登場して以降ほぼ10年を支え続けてきたが、現代の腕に馴染む寸法と新しい意匠的見せ場が求められていた。新社長に就任して間もないティエリ・スターンが、80周年祝祭の締めくくりとして新世代のカラトラバを世に出した点に、本ブランドのこのRefへの意図が読み取れる。

5127からの「2mm」と「ふた」

公称上は前任から2mmの拡大、それだけが見出しに見える。だが本作は単なるサイズアップではない。5127にあったリューズガードを廃し、ラグからベゼルへ流れる曲線を整理した上で、見えない蝶番をもつオフィサースタイルのケースバックを纏わせている。歴史的にオフィサースタイル(将校用)のドゥーストカバーは本ブランドの伝統意匠の一つだが、本作の蝶番は外観上ほぼ視認できないよう極限まで埋め込まれており、組み立ては専門工が担うと伝わる。

エントリーの「日付付き自動巻き」というシリーズ内の役割

カラトラバの自社製自動巻き・センターセコンド・デイト系譜は、3998 → 5107 → 5127 と続いてきた。5227はその直系の後継であり、コンプリケーションを持たない「日付付き自動巻き」という、カラトラバの中ではエントリー寄りの位置を担う。ただし本作は、エントリーRefでありながら、それまで複雑機構付きのカラトラバに限定的に与えられてきたオフィサーケースの意匠を、初めてベース3針側へ持ち込んだ点で、シリーズ史の一つの転換点となった。

ファミリー展開と派生

5227ファミリーは、登場時から3素材を同時並列で投入する構成を採った。イエロー、ローズ、ホワイトの三系統が同一の意匠コードを共有しつつ、針とインデックスの色温度のみが素材に合わせて選び分けられる。本作はその中で、アイボリーラッカーとホワイトゴールドの組み合わせが生む乾いた表情を担う。後年に追加されたブラックラッカー文字盤の5227G-010は、本作と同じケース・ムーブメントを共有しながら、文字盤色だけで全く異なる印象を組み立てる意匠の余白を示すことになった。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

5227G-001のケースは39mm径、9.24mm厚(クリスタル面からドゥーストカバー底面まで)に収まる。直径対厚みの比率は、自動巻き機構を内蔵し、しかもケースバックにもう1枚の金属カバーを重ねる構造としては極めて薄い部類に入る。ラグは中央から末端へ向けてわずかに反りを帯び、その外側面には縦方向のフルートが手作業で磨かれている。ベゼルはわずかに凹形で、視線を文字盤側へ導く造形となっている。

文字盤はクリームラッカーを塗装した真鍮製ベース。12時位置には大型の台形インデックス、それ以外の時刻位置にも同系統の18Kホワイトゴールド製アプライドが配される。針は両側面にファセットを持つドルフィン型で、1950〜60年代のドレスウォッチの記憶を呼び戻す造形を踏襲する。3時位置のデイト窓は単なる開口部ではなく、18Kゴールド製のフレームに囲まれたファセット加工アパチャーとして処理されている。

最大の意匠的特徴は、ケースバックの構造にある。サファイアクリスタルのディスプレイバックを保護する金属製ドゥーストカバーが、外観からはほぼ見えない蝶番で開閉する。カバーを開けると、Cal.324 S Cの21Kゴールド製ローター、Gyromax®テンプ、Spiromax®ヒゲゼンマイが現れる。ローターには手彫りのカラトラバ十字が刻まれており、機構と装飾が一体化した姿が覗き込む者に提示される。

ストラップは光沢仕上げのブラック・アリゲーターで、スクエアスケール。18Kホワイトゴールド製のピンバックルが組み合わされ、文字盤・ケース・ベルトの色温度が一貫して整理される。装着するとケースの薄さが袖口の中へ素直に収まり、39mmという数字に対して体感の存在感は穏やかにまとめられている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

5227G-001は、2013年4月のバーゼルワールドで発表された。同じファミリーとして、イエローゴールドの5227J-001、ローズゴールドの5227R-001も同時に発表されており、いずれもアイボリーラッカー文字盤を共有する3素材展開で、5227ファミリーはデビューを果たしている。発表は、新社長ティエリ・スターンが舵を取って臨んだ最初期のコレクションの一つに位置づけられ、1932年に始まったカラトラバの80周年を祝う流れの中に置かれた。

発売以降、本作の仕様は基本的に発表時のまま継承された。2015年には派生としてホワイトゴールド+ブラックラッカー文字盤の5227G-010が同シリーズに加わり、本作のアイボリー文字盤と並列して展開されることになった。

2019年、5227G-001は生産終了となった。同年は本ブランドが従来のCal.324 S CをアップデートしたCal.26-330 S Cを段階的に導入し始めた時期にあたるが、本作の生産期間中は最後まで初代のCal.324 S Cが搭載されたとされる。生産終了後も、ホワイトゴールド×ブラック文字盤の5227G-010、イエローゴールド+アイボリー文字盤の5227J-001、ローズゴールド+アイボリー文字盤の5227R-001は現行カタログに残り、5227ファミリー自体は継続している。2026年のWatches and Wondersでは、ホワイトゴールドケースにローズギルト・オパリン文字盤を組み合わせた5227G-015が追加され、シリーズは13年目で新たな表情を獲得した。

02 — Price history

価格推移

2016–2017 · WatchLedger market index
2016-04-09 · EUR 32,700€32,699€32,700€32,700€32,701€32,7012016-042016-04

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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