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Patek Philippe · Calatrava · 2004

Calatrava 5196 White Gold / Silver

2004年に37mmで甦ったRef.96の系譜、ホワイトゴールドで纏う5196家系の基準

5196G-001は2004年にCalatravaコレクションの中核として発表されたホワイトゴールド製モデルである。1932年のRef.96を出発点とする系譜を37mmへ翻案し、ドーフィン針とダート型インデックスを備えるシルバーダイヤルを纏う。ムーブメントは手巻きのCal.215 PS、薄手の7.68mmケースに収まる。5196シリーズは2022年に生産終了し、2025年の6196P-001の登場まで、Calatravaにおける96系統手巻きの基準点であり続けた。

Ref. 5196G-001
発表年 2004
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Calatrava
カテゴリ ドレス
キャリバー 215 PS
ケース径 37 mm
防水 30 m
関連人物 アントニ・パテック
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
Case · ケース
素材 White Gold
形状 Round
37 mm
厚さ 7.68 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 215 PS
タイプ Handwound
振動数 28,800 bph
石数 18 石
パワーリザーブ 44 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Silver
インデックス Stick / Dot
Dauphine
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

2004年、Calatravaに「96の正系」が戻った日

5196G-001を含む5196シリーズが2004年に発表された時、パテック・フィリップのカタログから真の意味でのRef.96系統の手巻きカラトラバは久しく姿を消していた。直前の正系後継であったRef.3796(1982年導入)は1990年代末に生産を終え、その後はクル・ド・パリ(ホブネイル)ベゼルを備えるRef.3919や派生のRef.5119が伝統的なドレスウォッチの役割を担っていたが、いずれもフラット・ベゼルとシンプルなダート型インデックスを纏った純然たる「96の意匠」とは異なる方向性であった。5196の登場は、3796が31mmで終えた系譜を37mmという現代寸法で再起させる行為であり、ブランド自身によるCalatravaの設計言語の整理でもあった。

白金という選択

5196家系は当初イエロー(J)、ローズ(R)、ホワイト(G)のゴールド三種で発表され、翌2005年には特異な二層仕上げダイヤルを纏うプラチナのRef.5196Pが加わる。同じ意匠の中で、5196G-001の白金は最も控えめな性格を担う。イエローゴールドの古典的温度感、ローズゴールドの装飾性、プラチナの希少性に対し、ホワイトゴールドのGは「金属の色を主張しない」という選択を取る。袖口から覗いた瞬間、それがホワイトゴールドであることは一見してわかりにくい。シルバーダイヤルとの組み合わせは、5196家系のなかで本Refを最も装身具的でない構成として位置づける。

18年と、その後

5196G-001は2022年までカタログに残り続けた。発表から生産終了まで18年。仕様の大きな変更は伴わず、内部のムーブメントもCal.215 PSのまま運用された。2025年、後継思想は6196P-001へと引き継がれる。6196はケース径を38mmへ拡大し、新世代の手巻きCal.30-255 PSを搭載することで、5196の限界として論じられてきた小径ムーブメント由来のスモールセコンド位置の問題から解放される。5196G-001は、その6196に至る前の「Cal.215 PSと共に在った最後の世代」として位置づけられる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

5196G-001の外装は、Ref.96の設計言語を37mmという現代寸法に翻案したものである。

ケースは18Kホワイトゴールド製で、ロジウムめっきではなく合金そのものが白金色を呈する。直径37mm、厚みは7.68mmと、サブダイヤル付き手巻きとしては薄手の部類に属する。ベゼルはコインエッジを刻んだフラット仕様で、ラグはケースミドルと一体的に流れ出すように伸びる。ラグの形状は緩やかに先細り、装着時の肌当たりを柔らかくする。リューズはガード無しの素直な意匠で、過度な装飾を避ける姿勢が貫かれる。

ダイヤルはシルバー(銀色オパライン)で、12時のダブルバトンを除く時刻位置にゴールド製の細長いダート型インデックスが配される。6時位置のスモールセコンドだけは矩形のマーカーで処理され、サブダイヤルの円との干渉を避ける。分目盛は刷り込みのドットで構成され、視覚的な情報密度は低く抑えられる。

針はドーフィン型のアワー・ミニッツ針、スモールセコンドにはフィユ(木の葉型)のセコンド針が用いられる。いずれもゴールド調で、シルバーダイヤルとのコントラストは抑制的だ。

ムーブメントは手巻きのCal.215 PSである。直径21.9mm、厚み2.55mmという旧来寸法で、37mmケースに対しては相対的に小さい。この寸法差ゆえにスモールセコンドの位置は6時インデックスよりやや上方に寄り、独特の表情を生む。バックは完全密閉で、ジュネーブ・ストライプとアングラージュを施された5本の受けは外からは見えない。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

5196G-001は2004年、バーゼルワールドで5196シリーズの一員として発表された。同年には5196J(イエローゴールド)、5196R(ローズゴールド)も揃って登場し、5196家系の三色展開が始まった。翌2005年には、二層仕上げのダイヤルにブレゲ数字を備えるプラチナの5196P-001が加わる。

2009年春、パテック・フィリップは長年掲げてきたジュネーブ・シール(ジュネーブ・ホールマーク)を独自規格のパテック・フィリップ・シールへと切り替えた。Cal.215 PSにもこの変更が及び、本Refの2009年以前と以降の個体ではムーブメントの刻印が異なる。

その後、2010年代を通して5196G-001はカタログに留まり続けた。仕様の大きな変更は加えられず、約18年にわたって基本構成を維持したまま生産された。

2022年、5196シリーズ全体がカタログから外され、本Refも生産終了となった。以降、Ref.96系譜の手巻きCalatravaは数年にわたりコレクションから姿を消す。

2025年のWatches and Wondersで、パテック・フィリップは概念的な後継となる6196P-001を発表する。ケース径38mm、新世代の手巻きCal.30-255 PSを搭載し、5196の時代を引き継ぐ。

02 — Price history

価格推移

2010–2017 · WatchLedger market index
2010-04-01 · EUR 12,9102012-03-01 · EUR 18,3502016-04-15 · EUR 20,800€12,910€14,883€16,855€18,828€20,8002010-042016-04

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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