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CALIBER · Nomos Glashütte

DUW 6101

自動巻 Automatic Analog デイト

2018年、薄型の自社製ボディに両方向クイックセットの環状日付を統合した、ノモスのneomatik date

振動数
21,600 vph · 3 Hz
パワーリザーブ
42 時間
石数
27 石
ムーブメント径
35.2 mm
Cal. DUW 6101
movement · DUW 6101 図: ムーブメント — WatchBase
01 — OVERVIEW

概要

DUW 6101は、ノモス・グラスヒュッテが2018年に発表した自社製の自動巻キャリバーである。2015年のDUW 3001を基盤に、日付機構を新たに統合した「neomatik date」にあたる。振動数21,600vph (3Hz)、パワーリザーブ42時間、27石。直径35.2mm・厚さ3.6mmの薄型ながら、文字盤の外周に大きな日付を並べる環状日付を持つ。クラウンによる両方向クイックセットを備える点が、大きな特徴である。タンジェント・ネオマティック41アップデートやオリオン・ネオマティック41デイトなどに搭載される。

02 — SPECIFICATIONS

仕様

MakerNomos Glashütte
ReferenceDUW 6101
TypeAutomatic(自動巻)
DisplayAnalog
Frequency21,600 vph (3 Hz)
Jewels27 石
Power reserve42 h
Movement ⌀35.2 mm
HandsHours, Minutes, Small Seconds
DateDate
03 — EDITORIAL

系譜と歴史

Genealogy & history

1. 自社一貫体制への到達

ノモス・グラスヒュッテの自社開発は、段階的に積み上げられてきた。2005年、同社は初の自社設計キャリバーAlphaを発表する。続く2006年には初の自動巻Epsilonが加わった。大きな転機は2014年、脱進機(テンプの振動を歯車へ伝える調速機構)を自社で構築するスイングシステムの登場である。これによりノモスは、心臓部まで他社に依存しない数少ないメーカーの一つとなった。翌2015年には、このスイングシステムを核とする薄型自動巻DUW 3001が登場し、「neomatik」と名付けられた新世代が始まる。

2. 日付という課題

DUW 3001は厚さ3.2mmという薄さを実現したが、日付表示を持たなかった。ノモスは従来、日付を備える際にも初期世代のムーブメントを用いており、その日付は早送り機構(クイックセット)を欠いていた。針を日付変更線の前後で往復させて送る方式で、薄く合理的ではあったが、操作には手間を要した。neomatik世代に日付を、しかも薄型を保ったまま加えること。これがDUW 6101の出発点であった。約3年の開発を経て、2018年に発表される。

3. 環状日付と両方向送り

DUW 6101は、日付機構を後付けせず、設計を一から見直して統合した点に特色がある。日付の数字は文字盤の外周に環状に配され、直径40mmを超える時計でも端まで届く大きな表示を可能にした。さらにクラウンによる両方向クイックセットを備え、前後どちらにも日付を送れる。これはノモスとして初めて、巻き上げ・日付・時刻という3段階のクラウン位置を持つキャリバーでもあった。タンジェント・ネオマティック・アップデートに初搭載され、特許も取得したこの環状日付は、ノモスの象徴的な機構となった。

4. 薄型自動巻のなかで

3.6mmという厚さは、汎用の薄型自動巻として知られるETA 2892と同等であり、そこに日付まで収めた点に設計上の意味がある。ノモスは設計から多くの製造までを自社で担い、この幾何学を独自に成立させた。DUW 6101は、薄さと独自機構、そして自社一貫の三つを同時に体現するキャリバーといえる。

04 — MECHANISM

技術解説

Technical breakdown

スイングシステム

DUW 6101の調速機構は、ノモス自社のスイングシステムである。テンプ(往復回転して時を刻む振動体)、ヒゲゼンマイ、脱進機を自社で設計・製造する点に意義がある。ヒゲゼンマイは焼き戻しによる青色で、視覚的な識別点でもある。テンプ受けは片持ちの「コック」ではなく、両端をネジで固定するブリッジ形式とした。これにより薄さと耐衝撃性を両立させている。耐衝撃機構にはインカブロックを採用する。

数値が示すもの

振動数は21,600vph (3Hz)。テンプが1秒あたり6回振動する設定で、薄型ムーブメントに適した安定域にある。石数は27石、衝撃や摩耗を受ける軸受に人工ルビーを配する。香箱(ゼンマイを収める部品)1個でパワーリザーブは42時間。輪列の伝達効率は94.2%に達するとされ、一般的な水準を上回る低摩擦が、薄型でありながらの実用的な持続時間を支える。秒針停止(ハック)機構も備える。

統合された日付機構

DUW 6101最大の独自性は、日付機構を別モジュールとせず本体へ統合した設計にある。鍵となるのが、角を丸めた三角形の「プログラムディスク」である。これにより、通常用いる大径の24時間車に代えて小さな歯車で日付送りを制御でき、薄さと小型化を両立させた。日付は文字盤の外周に環状に並び、巻き上げ・日付・時刻の3つのクラウン位置から、前後両方向に素早く修正できる。結果として、標準的な日付窓の最大約3倍とされる大きな表示が得られ、大径モデルでの視認性を高めている。

安全のための滑り機構

クイックセット機構には、日付が自動的に切り替わる時間帯での誤操作を防ぐ工夫がある。2層構造の摩擦結合車が用いられ、下層は時刻設定側、上層は日付側とつながる。日付切替の進行中に無理な力が加わると、2つの層が滑って独立に回転し、機構への損傷を防ぐ。この設計により、手動操作を避けるべき時間帯は約90分と短く抑えられている。

仕上げと調整

仕上げはグラスヒュッテの伝統に沿う。地板の上にはグラスヒュッテ式の3/4プレートを重ねる。各部の表面はロジウムめっきに、グラスヒュッテ・ストライプとノモス独自のペルラージュを施す。ネジは焼き戻しの青、刻印は金色である。両方向巻き上げのローターはボールベアリング式で、金色のエンボス装飾を持つ。調速はDUW独自の方式により6姿勢で調整され、上位仕様にはクロノメーター基準で調整したグレードも存在する。全体は188点の部品で構成される。なお外周の日付環が径を占めるため、ムーブメント径は35.2mmに及ぶが、38mm径のモデル向けにはこれを抑えた小径版も用意される。

05 — CARRIERS

このキャリバーを搭載する 2 本のリファレンス

This caliber appears in 2 references
06 — SOURCES

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

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  2. 02 専門メディア NOMOS Caliber DUW 6101 Watch Movement 専門メディア · Caliber Corner · 2026.08.15 閲覧 Caliber Corner · 2026.08.15