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Vacheron Constantin · Historiques · 2017

Historiques Triple Calendrier 1942 Stainless Steel / Silver / Blue

1942年のRef.4240を起点に、40mm径のスティールで再構成されたヒストリーク初のフルカレンダー復刻機。

2017年に発表されたヒストリーク・コレクションのフルカレンダー復刻モデルである。1942年のRef. 4240を起点に、40mm径のステンレススティールケースと三段の「トリプル・ゴドロン」装飾、クロウ型ラグといった1940年代の意匠を、現代寸法で再構成した一本である。文字盤外周のデイトトラックと12時下の曜日・月表示窓にブルーの差し色を採り、同型でバーガンディ仕様のRef. 3110V/000A-B425と対をなす。手巻きCal. 4400 QCを搭載し、ジュネーブ・シールを取得する。

Ref. 3110V/000A-B426
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Historiques
カテゴリ ドレス
キャリバー 4400 QC
ケース径 40 mm
防水 30 m
ムーンフェイズ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.25
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
40 mm
厚さ 10.35 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 4400 QC
タイプ Handwound
振動数 28,800 bph
石数 21 石
パワーリザーブ 65 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Silver
インデックス Arabic Numerals
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

起点となったRef. 4240

ヴァシュロン・コンスタンタンが初の腕時計用トリプルカレンダーとして1942年に発表したのが、Ref. 4240である。直径35mmのケースに曜日と月の表示窓を12時下に並べ、外周にポインター式デイトを配す典型的な1940年代型のフルカレンダー(クァンティエム・コンプレ)で、当時としては実用と装飾を両立した複雑時計であった。多くは18金イエローゴールドおよびピンクゴールドで仕立てられ、ごく一部にスティールケースの個体も存在したと伝わる。

第二次大戦下のスイス時計産業は需要の縮小に苦しんだ時期で、軍用色の強い実用時計が市場の主流を占めていた。そのなかでRef. 4240は、ヴァシュロン・コンスタンタンが20世紀におけるカレンダーウォッチの作り手としての位置を固める一作となった。1948年には月相表示を加えた派生のRef. 4240L(LはフランスLune、月の意)が登場している。

2017年、ヒストリークに加えられた一作

ヒストリーク・コレクションは、ヴァシュロン・コンスタンタンが自社アーカイブから象徴的な過去作を選び、現代の技術と寸法で再構成する場として運用されてきた。コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ1955やアメリカン1921など複数の名作が再生されてきたが、フルカレンダーがこの枠に正式に加わったのは2017年の本Ref.が初である。

本機3110V/000A-B426は、同時発表されたピンクゴールド製の1948(月相付き、各色200本限定)とは性格を異にし、スティールケースのレギュラー生産品として企画された。ヴァシュロン・コンスタンタンが複雑機構を擁する現行モデルにスティールを採る例は限られており、同コレクションのなかでは比較的入手のしやすい価格帯に位置づけられた点が、発表時から注目を集めた。同時発表のバーガンディ差し色版Ref. 3110V/000A-B425とは、文字盤の差し色とストラップ色のみを違える対の構成となっており、本機がブルー、3110V/000A-B425がブルゴーニュレッドを担当する。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の意匠的特徴は、まず側面に施された「トリプル・ゴドロン」と呼ばれるケース構成にある。直径40mm、厚さ10.35mmのステンレススティールケースは、横から見ると三段の輪を重ねたような独特の段差を成し、これに細身のベゼルとわずかにドーム状に張り出すボックス型サファイアクリスタル風防が組み合わされる。ラグは1940年代の意匠を踏襲した「クロウ(鉤爪)」型で、ヴァシュロン・コンスタンタンが用いてきた「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ」(牛角)系の流れに連なる造形である。原典のRef. 4240が35mmケースであったのに対し、本機は5mm拡大されているが、細身のベゼル設計により視覚的な大きさは抑えられている。

文字盤は2トーン構成を採る。中央はサンレイ・サテン仕上げのクリーム調シルバー、外周にアラビア数字インデックスとデイト用の目盛りを巡らせる。12時下に曜日と月の表示窓、6時位置に同心円の段差を持つスモールセコンドを配し、外周のデイトは赤い矢じり付きのポインターで指示する。針はブルースティール製で、ミニッツハンドはアワーハンドよりも長く、かつ細く仕上げられている。本機(B426)では、デイトトラックと曜日・月の窓周りにブルーの差し色を採り、ストラップにブルーのミシシッピアリゲーターを合わせる。

シースルーケースバックからは、手巻きCal. 4400 QCの仕上げが見渡せる。直径29mm、厚さ4.6mmの自社製ムーブメントで、地板と受けにはコート・ド・ジュネーブとペルラージュ、角部には面取りが施され、ジュネーブ・シール(ポワンソン・ド・ジュネーヴ)の基準を満たす。曜日と月の修正は、ケースサイドに埋め込まれたコレクタープッシャーから行う方式を採る。バックルにはマルタ十字を模した半クロスのスティール製ピンバックルが組み合わされる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

本機は2017年10月、姉妹モデルのヒストリーク・トリプルカレンダー1948と同時に発表された。発表時のラインナップは、ステンレススティール製の1942(本機Ref. 3110V/000A-B426および同型でバーガンディ差し色のRef. 3110V/000A-B425)と、ピンクゴールド製の1948(月相付き、各カラー200本限定のRef. 3100V/000R-B359およびRef. 3100V/000R-B422)で構成されていた。

本機はヒストリーク・コレクションのなかでは比較的珍しく、限定生産ではないレギュラー品としてラインに加えられた。スティール素材を採用したことで、フルカレンダー機構を擁するヴァシュロン・コンスタンタン製ながら、ピンクゴールド製1948(発表時定価約36,000スイスフラン)に比して相対的に手の届きやすい発表時定価(約20,000スイスフラン台)が設定されたとされる。

発表以降、本Ref.は文字盤や機構の大きな仕様変更を経ずに継続生産されてきた。本稿執筆時点でブランド公式サイトにも掲載が確認できる一方、流通在庫を中心とした「価格は問合せ」(Price on request)の取扱いに移行している段階と見られる。なお、姉妹番のRef. 3110V/000A-B425(バーガンディ仕様)に関しては、近年市場で生産終了と伝わる例も見られるが、ブランドからの公式アナウンスは現時点で確認できない。

02 — Price history

価格推移

2017–2019 · WatchLedger market index
2017-10-06 · EUR 19,8002019-05-01 · EUR 19,700€19,700€19,725€19,750€19,775€19,8002017-102019-05

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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