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用語 / TERM · Perlage

ペルラージュ

ムーブメントの地板や受けに、回転する砥具で小さな円を真珠状に重ねて描く装飾仕上げ

ペルラージュ(Perlage、別名:サーキュラーグレイニング)とは、ムーブメントの地板や受けの平面に、小さな円形の擦り跡を重ねて施す装飾仕上げ技法である。回転する研磨砥具を金属面に短時間押し当てる動作を繰り返し、円の縁が一つ前の円の中心に触れるように規則的に配置することで、雲状の連続模様を生み出す。

名称はフランス語の「perle(真珠)」に由来し、重なる円が真珠を並べたような外観を持つことからこう呼ばれる。Perlée(ペルレ)とも表記される。

現代では装飾としての性格が強いが、起源には機械加工跡を覆い隠す目的や、内部に侵入した塵を捕らえる実用的役割があったとされる。その伝統を踏襲し、文字盤側の地板裏面など外部から見えない箇所にも丹念に施されることが多い。

汎用ムーブメントから高級時計まで幅広く採用される技法であり、量産品ではCNCによる機械加工で、ハイエンドでは熟練の職人が手作業で円を一つずつ描き分ける。グランドセイコーのキャリバー9SA5、ショパール L.U.C、A.ランゲ&ゾーネのキャリバー群などで特徴的に見られる。仕上がりの優劣は、円の大きさが揃い、間隔なく規則的に重なっているかで判断される。