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Rolex · GMT-Master · 2019–2026

GMT-Master II White Gold / BLRO / Blue

ミッドナイトブルーの文字盤をまとう18ctホワイトゴールドのペプシ。2026年、赤青ベゼルの系譜とともに退場した

126719BLRO-0003は、2019年3月のバーゼルワールドで発表されたGMTマスター II のホワイトゴールド仕様である。通称「ペプシ」と呼ばれる赤青のセラクロムベゼルを18ctホワイトゴールド製の40mmケースに組み合わせ、文字盤はミッドナイトブルー。前任の116719BLROからCal.3285世代へ移行し、メテオライト文字盤の126719BLRO-0002との2本立てで展開された。ブレスレットはオイスターのみ。2026年4月、ペプシベゼル全体の生産終了とともにカタログを去り、赤青ベゼルを備えた通常生産モデルとしては、当面の最終世代となった。

Ref. 126719BLRO-0003
発表年 2019
状態 生産終了
限定 通常生産
コレクション GMT-Master
カテゴリ GMT
キャリバー 3285
ケース径 40 mm
防水 100 m
関連人物 ハンス・ヴィルスドルフ
GMT デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
素材 White Gold
形状 Round
40 mm
厚さ 12 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 3285
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 31 石
パワーリザーブ 70 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Rolex Professional (Maxi)
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. ホワイトゴールドだけが纏えた赤と青

GMTマスターの原点である1955年のRef. 6542は、昼を赤、夜を青で示す2色ベゼルとともに生まれた。しかし2005年にベゼル素材がセラクロム(ロレックス独自のセラミック)へ移行すると、状況は変わる。赤の発色を量産品質で安定させることは難しく、赤青ベゼルは長く途絶えたままだった。これを初めて解決したのが2014年の116719BLROである。ロレックスは復活したペプシベゼルをあえて18ctホワイトゴールド専用とし、黒文字盤、Cal.3186という構成で、「ペプシ=ホワイトゴールド」という特異な時代を4年間にわたり築いた。

2. 鋼の登場と、青という回答

状況を一変させたのが2018年のスチール製126710BLROである。待望の鋼のペプシは、新世代のCal.3285とジュビリーブレスレットを携えていた。ホワイトゴールド版は同年、型番を116719BLROに据え置いたまま文字盤を黒から青へ改め、鋼との差異化を図る。そして翌2019年3月のバーゼルワールドで、ようやく新世代の126719BLROが発表された。ミッドナイトブルーの本機と、メテオライトの126719BLRO-0002という2本立てである。前年に生まれた「青いペプシ」の意匠をCal.3285世代へ引き継いだのが、本機にあたる。黒文字盤しか持たないスチール版に対し、青はホワイトゴールドであることを静かに示す記号として機能した。

3. 七年の現行期と系譜の終端

以後、本機は目立った仕様変更のないまま7年にわたり生産された。その間、スチール版にはオイスターブレスレットが追加された。左リューズの126720VTNR(2022年)やグレー×黒ベゼルの126710GRNR(2024年)も系譜に加わっている。それでもホワイトゴールドのペプシは、一貫してこの2本のままだった。やがて同素材のレフトハンド仕様126729VTNRも登場したが、赤青ベゼルの担い手は増えていない。転機は2026年4月である。Watches and Wonders Genevaに合わせ、ロレックスはスチールの126710BLROと、本機を含む126719BLROをそろってカタログから外した。後継となる赤系ベゼルは示されず、6542から続いた赤青の系譜は現行カタログから姿を消した。126719BLRO-0003は、その最後の一角を占めた青である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の眼目は、素材と色の関係に置かれている。ケースは40mmの18ctホワイトゴールド製。輪郭はスチール版126710BLROと共通の2018年世代のものである。先代116719BLROの幅広なラグから一転し、ラグとケースサイドは細く絞り込まれた。ねじ込み式裏蓋とトリプロックリューズで確保される100m防水も含め、外装の文法はスチールのスポーツモデルと変わらない。だからこそ、一見しただけでは貴金属だと分からない。

その識別子の役割を負うのが、ミッドナイトブルーと呼ばれる文字盤である。光が落ちると黒に沈み、強い光の下では深い青が立ち上がる。黒文字盤のみのスチール版に対し、この青こそがホワイトゴールドの証となる。インデックスと針は18ctホワイトゴールド製で、夜光は青く発光するクロマライト。赤い24時間針が、ベゼルの赤と呼応して文字盤を引き締める。

ベゼルは双方向回転式の24時間目盛で、赤と青のセラクロムを一体成形した2色インサートを備える。数字と目盛はモールド成形ののちプラチナをPVDで蒸着したもの。赤=昼、青=夜という色分けは1955年の初代6542に由来する。赤いセラミックの安定量産は長く困難とされ、2014年に前任機で初めて実現した製法をそのまま受け継いでいる。

ブレスレットは18ctホワイトゴールド無垢の3連オイスターで、ジュビリーの設定はない。オイスターロックと5mmのイージーリンクを備える点はスチール版と同じだが、金無垢ゆえの重量は、装着した瞬間に素材の違いを告げる。ムーブメントはCal.3285。クロナジー脱進機の採用でパワーリザーブは約70時間に達し、精度はケーシング後で日差±2秒。現地時間の時針だけを単独で送れる操作系は、GMTマスター II の本義をそのまま体現している。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

前史は2014年3月のバーゼルワールドに遡る。赤青のセラクロムベゼルを初めて実現した116719BLROが、18ctホワイトゴールド専用・黒文字盤で発表された。2018年3月にはスチール製126710BLROの登場と同時に、ホワイトゴールド版は型番を変えないまま文字盤をブルーへ変更している。本機126719BLRO-0003が発表されたのは、2019年3月のバーゼルワールドである。ムーブメントをCal.3186からCal.3285へ載せ替えた新世代として、メテオライト文字盤の126719BLRO-0002とともに登場した。これと入れ替わりに116719BLROは生産を終えている。本機の生産は2019年春に始まったとされる。以後の現行期を通じて、文字盤やブレスレットに関わる公式な仕様変更は確認されておらず、限定版や地域限定の派生も確認されていない。2025年後半には正規流通での品薄が指摘されはじめ、2026年初頭には販売店への供給終了が伝えられた。そして2026年4月、Watches and Wonders Genevaの新作発表に合わせて、本機はメテオライト仕様およびスチールの126710BLROとともにカタログから削除された。公式サイトの製品ページもすでに公開を終えている。赤系ベゼルの後継は発表されておらず、2026年6月現在、126719BLRO-0003は約7年の生産期間を経た生産終了モデルである。

02 — Price history

価格推移

2019–2026 · WatchLedger market index
2019-03-20 · EUR 33,9002020-01-04 · EUR 36,4002022-01-20 · EUR 37,4002023-01-10 · EUR 40,6002024-01-01 · EUR 42,1002025-01-04 · EUR 47,0002026-02-04 · EUR 49,600€33,900€37,825€41,750€45,675€49,6002019-032026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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