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用語 / TERM · Cerachrom

セラクロム

Rolex独自開発の特許セラミック素材。ベゼルに採用され、傷や退色に極めて強い

セラクロム(Cerachrom)とは、Rolex(ロレックス)が独自開発・特許化したセラミック素材であり、主に同社プロフェッショナル系モデルのベゼルに採用される。

酸化ジルコニウム(ZrO2)を主成分とする微細なセラミック粉末を顔料・結合剤とともに成形し、約1,600°Cで焼結して製造される。焼成過程で体積が約25%収縮することで、極めて硬く緻密な構造が得られる。紫外線下でも変色せず、傷や腐食にも強いことから、経年で退色・摩耗するアルミニウム製インサートの課題を解消する素材として開発されたとされる。目盛りや数字は焼成前に成形され、物理蒸着(PVD)によりプラチナや金が充填されて視認性が確保される。

名称は英語の「ceramic」と、古代ギリシャ語で色を意味する χρῶμα(chrōma)に由来する造語である。

2005年、イエローゴールド製のGMT-Master II Ref. 116718LNに黒ベゼルとして初めて搭載された。2013年にはホワイトゴールド製GMT-Master II(116719BLRO、通称ペプシ)で、業界初とされる二色一体焼成のセラクロムが実現する。さらに2016年にはCosmograph Daytona 116500LNで、ベゼル全体をセラクロムで成形する一体型構造が登場した。現在はSubmariner、Sea-Dweller、GMT-Master II、Cosmograph Daytona、Yacht-Masterなどに広く採用されている。