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Longines · Conquest V.H.P. · 2017

Conquest V.H.P. 41 PVD / Blue / Bracelet

V.H.P. の名を約30年ぶりに継ぎ、年差±5秒の精度で2017年に甦った41mm三針

L3.716.2.96.6 は、2017年にロンジンが復活させた高精度クォーツ「コンクエスト V.H.P.」の41mm三針モデルである。1984年のV.H.P. の名を約30年ぶりに継ぎ、ETAと共同開発した温度補正クォーツ Cal. L288.2 を搭載する。年差±5秒の精度に加え、衝撃や磁気で狂った針を自動復帰させるGPD機構を備える。黒のPVDを施したステンレススチールのケースとブレスレットに、同心円の刻みを持つ青文字盤と黒い針・インデックスを合わせる。記念モデルではなく、日常で使うための実用機として構想された一本である。

Ref. L3.716.2.96.6
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Conquest V.H.P.
カテゴリ ドレススポーツ
キャリバー L288.2
ケース径 41 mm
防水 50 m
関連人物 オーギュスト・アガシ / エルネスト・フランシヨン
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 41 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 50 m
Movement · ムーブメント
キャリバー L288.2
タイプ Quartz
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

高精度クォーツという系譜

ロンジンにとってクォーツは、単なる安価な代替技術ではない。同社は1954年に競技計時用の電子計時機を手がけ、1969年には「ウルトラ・クォーツ」を世に出すなど、電子精度の分野で早くから実績を重ねてきた。その到達点のひとつが、1984年に登場した初代「Conquest V.H.P.」である。温度補正クォーツによって当時として傑出した年差を達成し、V.H.P. の名は高精度の代名詞となった。だが2000年代に入ると役目を終え、コレクションは2006年に姿を消す。L3.716.2.96.6 は、約10年の空白を経て2017年に復活したV.H.P. の一員である。

なぜ2017年に甦ったのか

復活の背景には、高精度クォーツ(HAQ)への静かな再評価があった。機械式が主流を取り戻す一方で、調整不要で年差数秒という実用精度を求める層は確実に存在していた。ロンジンはこの市場に、自社の歴史的資産であるV.H.P. の名を充てる。新世代の心臓部 Cal. L288.2 は、ETAとの共同開発による温度補正クォーツで、初代を上回る年差±5秒を掲げる。4年を超える電池寿命と2400年まで補正不要の永久カレンダーを備え、機械式とは異なる価値軸を打ち出した。

このRefが占める位置

L3.716.2.96.6 は、復活コレクションの中核をなす41mm三針モデルのうち、黒PVDケースに青文字盤とブレスレットを組み合わせた一本である。43mm(L3.726系)が手首の大きい層に向けたのに対し、41mmは標準的な選択肢として位置づけられた。ステンレス版や黒・シルバー・カーボン文字盤、ラバー仕様といった兄弟Refが揃うなかで、本機は黒いケースで青文字盤の色を沈めた構成をとる。ケースを当時の自動巻きコンクエストと共有したことからも、この一本が記念モデルではなく、日々使うための実用機として構想されたことがうかがえる。クォーツでありながら手を抜かない仕上げを与えられた点に、ロンジンのV.H.P. に対する姿勢が表れている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

L3.716.2.96.6 のケースは、発表当時の自動巻きコンクエストと共通の設計を用いる。直径41mm、厚みのあるラグと張り出したリューズガードを持ち、側面へ広がるフランクがドレスよりもスポーツ寄りの印象を与える。ケースとブレスレットには黒のPVDコーティングが施され、仕上げはサテンを基調として研磨面を最小限に抑えている。ベゼルは固定式で、風防にはサファイアクリスタルを備える。クォーツ機ゆえ裏蓋は密閉式で、刻印が施される。

文字盤は、このRefを特徴づける最大の要素である。青地には細かな同心円のテクスチャーが刻まれ、光の角度で表情を変える。アプライドのインデックスとアラビア数字(6時・12時)は黒い仕上げで、スーパールミノバの夜光が充填される。針も黒い仕上げで、地の青に対して輪郭を立たせている。外周には印刷のミニッツトラックが走り、その外側のフランジには秒と1秒未満を刻む目盛りが添えられるとされる。三針・日付のみの構成でありながら、この微細な目盛りが V.H.P. の精度志向を視覚的に示している。日付は3時位置に開く。

リューズは「スマートクラウン」と呼ばれ、ねじ込み式ではなく引き出し操作で時刻・日付の設定やスリープモードの切り替えを行う。心臓部の Cal. L288.2 は、ロンジンとETAがスウォッチ・グループ内で共同開発した温度補正(サーモコンペンセイテッド)クォーツである。温度によるクォーツの周波数変動を補正し、年差±5秒を実現する。針の位置を常時記録し、衝撃や磁気でずれた際に自動で復帰させるGPD(ギア・ポジション・ディテクション)機構を備える点も、このムーブメントの設計思想を表している。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2017年3月、ロンジンはバーゼルワールドで「コンクエスト V.H.P.」を発表した。V.H.P. は「Very High Precision(超高精度)」の略で、1984年に登場した同名の高精度クォーツを約30年ぶりに復活させたものである。L3.716.2.96.6 は、この復活コレクションのうち41mm三針モデルにあたり、青文字盤とステンレススチール・ブレスレットを組み合わせた一本である。販売は同年夏からとされ、米国での正式な発売は2017年11月だった。

三針モデルは41mmと43mm(L3.726系)の2サイズで展開され、文字盤は青のほかに黒・シルバー・カーボンが用意され、ケースはステンレスと黒PVDの2種、ブレスレットとラバーストラップの仕様が並行した。2018年には、同じV.H.P. ムーブメントを基にしたGMTモデルがコレクションに加わっている。

その後、ロンジンは2023年以降にコンクエスト・コレクション全体を刷新し、機械式を軸とした新世代へ移行した。V.H.P. は新カタログに引き継がれず、現行ラインからは退いたとみられる。生産終了の正式な告知は確認できず、ディスコンの時期は明確でない。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Longines 公式 · Longines · 2026.08.15 閲覧 Longines · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Review: One Smart Watch - Longines Conquest V.H.P. 専門メディア · Deployant · 2026.10.12 閲覧 Deployant · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア Longines Introduces the Conquest V.H.P., an Ultra-Accurate Quartz That Runs Within 5 Seconds a Year 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.12 閲覧 SJX Watches · 2026.10.12
  4. 04 専門メディア Longines L3.716.2.96.6 : Conquest V.H.P. 41 PVD / Blue / Bracelet 専門メディア · WatchBase · 2026.10.12 閲覧 WatchBase · 2026.10.12
  5. 05 専門メディア In-depth: The Longines Conquest V.H.P. series 専門メディア · Watchonista · 2026.10.12 閲覧 Watchonista · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2018–2022 · WatchLedger market index
2018-11-26 · EUR 1,1602022-02-01 · EUR 1,160€1,100€1,150€1,200€1,2502018-112022-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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