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Longines · Conquest V.H.P. · 2017

Conquest V.H.P. 41 PVD / Blue / Rubber

黒PVDケースに青文字盤を備える、2017年に復活したConquest V.H.P.の41mm三針。年差±5秒を狙う高精度クォーツ機

L3.716.2.96.9は、ロンジンが2017年に復活させたConquest V.H.P.(Very High Precision)系列の41mm三針モデルである。黒のPVDコーティングを施したステンレススチールケースに、同心円の微細な刻みを持つ青文字盤を組み合わせる。心臓部はETAがロンジン専用に開発した熱補償クォーツCal. L288.2で、年差±5秒の精度に加え、衝撃や磁気で狂った針を自動修正する機構と永久カレンダーを備える。スチール版L3.716.4.96.9に対し、黒ケースで沈静なスポーツ表現を選んだ派生である。

Ref. L3.716.2.96.9
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Conquest V.H.P.
カテゴリ ドレススポーツ
キャリバー L288.2
ケース径 41 mm
防水 50 m
関連人物 オーギュスト・アガシ / エルネスト・フランシヨン
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 41 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 50 m
Movement · ムーブメント
キャリバー L288.2
タイプ Quartz
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 精度を競ったクォーツの系譜と、2017年の再興

ロンジンのクォーツ史は1954年の計時装置Chronocinéginesに遡る。ヌーシャテル天文台で精度記録を残したとされるこの技術は、1969年のクォーツ腕時計ウルトラ・クォーツへとつながった。そして1984年、ロンジンは熱補償方式のCal. 276.2を積んだ初代Conquest V.H.P.を世に出す。年差±10秒という当時の到達点を示した系列だが、1996年の永久カレンダー版を経て2006年に途絶え、長く休眠していた。

L3.716.2.96.9が属する現行系列は、2017年のバーゼルワールドで発表された再興版である。スマートウォッチが台頭し、機械式回帰の陰でクォーツの精度競争が忘れられかけた時期に、ロンジンは自らが先導した領域へ立ち返った。

2. 初代から継いだもの、置き換えたもの

再興版が初代から受け継いだのは、V.H.P.という名と「年差で精度を語る」思想である。一方で中身は一新された。本機のCal. L288.2はETAがロンジン専用に開発した新世代の熱補償クォーツで、年差を±5秒へと半減させた。初代のCal. 276.2とは設計を異にし、針位置を記憶して衝撃・磁気後に自動復帰させる機構など、機械式にはない補正系を持つ点が大きく異なる。

3. このRefの立ち位置 — 黒PVDと青文字盤

2017年の三針系列は41mmと43mmで展開され、文字盤はシルバー、黒、カーボン、青などが用意された。本機はそのうち、黒のPVDケースに青文字盤とラバーを合わせた構成にあたる。青文字盤を共有するスチール版L3.716.4.96.9やブレス版L3.716.2.96.6が併存し、43mmのL3.726系、クロノグラフのL3.717/L3.727系、後に加わったGMT版L3.718系まで含めて一族をなす。そのなかで本機は、黒ケースが青文字盤の色を沈め、スポーティかつ目立たない方向へ寄せた変奏といえる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の最も分かりやすい固有性は、ステンレススチールへ施した黒のPVDコーティングにある。光沢を抑えた黒い面が、同系のスチール版とは異なる沈静なスポーツ表現を与え、青文字盤の発色を引き締めている。

文字盤は青地に同心円の微細な刻みを持ち、外周のフランジには秒と秒の分割を刻む目盛りが置かれるとされ、精密計時を出自とするV.H.P.の性格を視覚へ落とし込んでいる。インデックスはアプライドのダーク仕上げで、6時と12時にアラビア数字を配し、ともに夜光を充填する。針もダーク仕上げで時分針に夜光を持ち、中央の秒針には赤の差し色が入るとされる。日付窓は3時位置に開く。

ケース径は41mm、ラグ幅は20mmで、ベゼルは固定式、裏蓋は密閉式である。ケースは自動巻のコンクエストと共通の設計で、太いラグと張り出したリューズガードを持つ。リューズはスマートクラウンと呼ばれ、引き出して回すことで秒針を止めずに分単位・時単位で針を送れる。時刻合わせや時差調整を素早く行える、クォーツらしい操作性を備えた設計である。

内蔵するCal. L288.2は、ETAがロンジン向けに開発した熱補償クォーツである。針位置を記憶して衝撃後に復帰させる機構、磁気を検知して針を止め解除後に再同期する機構、そして2400年まで調整不要の永久カレンダーを持つ。電池残量を知らせるE.O.L.表示も備える。青のラバーストラップは、黒い仕上げのフォールディングクラスプで留める。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

Conquest V.H.P.系列は2017年3月のバーゼルワールドで発表され、同年に市場へ投入された。米国市場での正式展開は2017年11月とされる。発表時の系列は三針とクロノグラフで構成され、三針には41mmと43mmの二径が用意された。L3.716.2.96.9は、このうち小径側の41mmで、黒PVDケース・三針・青文字盤・ラバーという構成を担う一本である。WatchBase は本機の製造開始を2017年としている。三針の機械はL288.2(ETA E56.111)、クロノグラフはL289.2(ETA E57.211)で、いずれもETAがロンジン専用に開発したものである。系列内では、スチール版L3.716.4.96.9やブレス版L3.716.2.96.6が並行し、43mmのL3.726系、クロノグラフのL3.717/L3.727系、そして2018年にはGMT機能を備えるFlash Setting版が加わった。電池寿命は4年を超えるとされ、消耗が近づくとE.O.L.表示が知らせる。生産期間中に確認できる大きな仕様変更は見当たらない。系列全体の現行性については、一部仕様が公式ラインアップから外れたとの見方もあり、本機の取り扱い状況は流動的とみられる。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Longines 公式 · Longines · 2026.08.15 閲覧 Longines · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Review: One Smart Watch - Longines Conquest V.H.P. 専門メディア · Deployant · 2026.10.12 閲覧 Deployant · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア Introducing the Longines Conquest V.H.P. GMT Flash Setting 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.12 閲覧 SJX Watches · 2026.10.12
  4. 04 専門メディア Longines Introduces the Conquest V.H.P., an Ultra-Accurate Quartz That Runs Within 5 Seconds a Year 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.12 閲覧 SJX Watches · 2026.10.12
  5. 05 専門メディア Longines L3.716.2.96.9 : Conquest V.H.P. 41 PVD / Blue / Rubber 専門メディア · WatchBase · 2026.10.12 閲覧 WatchBase · 2026.10.12
  6. 06 専門メディア In-depth: The Longines Conquest V.H.P. series 専門メディア · Watchonista · 2026.10.12 閲覧 Watchonista · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2018–2022 · WatchLedger market index
2018-11-26 · EUR 1,1602022-02-01 · EUR 1,160€1,100€1,150€1,200€1,2502018-112022-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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