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Grand Seiko · Spring Drive · 2017

Spring Drive 200 m Diver's Titanium / Black / Bracelet

2017年、ブランド独立を機にロゴを刷新したブライトチタン製スプリングドライブダイバー

SBGA231は、グランドセイコーがセイコーから独立した2017年に発表されたスプリングドライブダイバーである。スポーツコレクションに属し、日本国内ではマスターショップ限定で展開されたとされる。前任のSBGA031から構造を引き継ぎつつ、ダイヤルから「Seiko」表記を外し、独立後のブランドアイデンティティを担う一本となった。直径44.2mmのブライトチタンケースは、ステンレス比およそ30%軽量。9R65スプリングドライブが200m潜水用防水ケースの中で、滑らかに針を運ぶ。

Ref. SBGA231
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Spring Drive
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー 9R65
ケース径 44.2 mm
防水 200 m
関連人物 服部 金太郎 / 田中 太郎 / 赤羽 好和
デイト パワーリザーブ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.11
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Titanium
形状 Round
径 44.2 mm
厚さ 14 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 200 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 9R65
タイプ Spring Drive
石数 30 石
パワーリザーブ 72 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Stick / Dot
針 Proprietary
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 独立元年のダイバー

SBGA231が世に出た2017年は、グランドセイコーにとって特別な年であった。同年、グランドセイコーはセイコーから独立したブランドとして再出発し、以後のモデルはダイヤルから「Seiko」表記を外して12時側に「Grand Seiko」を掲げることになった。SBGA231は、この刷新の中で前任のSBGA031を引き継ぐかたちで登場した、ブライトチタン製のスプリングドライブダイバーである。

2. SBGA031からの継承

設計の骨格は、前任のSBGA031からほぼそのまま受け継がれたとされる。直径44.2mm・厚さ14mmのケース、9R65スプリングドライブ、200m潜水用防水、片側回転ベゼル、44GSの設計言語に基づくケースのフラットな面構成――いずれもダイバーとしての要件を満たしつつ、グランドセイコーの仕上げ基準を保つために選ばれた要素である。変わったのは、主にダイヤル面のブランディングであった。ブランド独立を内外に示す視覚的なメッセージとして、ロゴ刷新そのものが本機の存在意義の一翼を担った。

3. ブライトチタンが意味するもの

SBGA231はケースとブレスレットに高強度チタンを用い、重さは約137gに収まる。ステンレススチールより約30%軽く、傷や腐食にも強い素材でありながら、ケースにはザラツ研磨による鏡面仕上げが施される。光沢のある回転ベゼルや多面カットのインデックスと合わせ、ダイバーズとしての機能とグランドセイコーの質感を一本にまとめている。回転ベゼルは保守のために取り外せる構造で、過酷な環境での使用を前提としている。タフネスを求めるダイバーズの要件と、グランドセイコーの仕上げ基準を、同じ素材の上で両立させようとする選択であった。

4. 後継SBGA463への橋渡し

のちに後継の位置づけとなるSBGA463も登場したとされるが、SBGA231は一部地域の公式サイトで現在も掲載が続いている。グランドセイコー初のダイバーズとして築かれた構成を、独立後のブランド表記のもとで受け継いだ世代である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは縦51.0mm × 横44.2mm × 厚さ14mmのブライトチタン製で、面ごとに研磨の方向と質感が切り分けられる。ベゼル外周やケースサイドの広い平面にはザラツ研磨による鏡面が当てられ、ほかの面には方向の揃ったヘアライン仕上げが配される。チタン合金に対してこれだけの面分割と仕上げの差異を成立させること自体、量産ダイバーとしては異例の選択である。

ベゼルは片側回転式の逆回転防止ベゼルで、メンテナンス性を考えて取り外し可能な構造を採る。インサート面には光沢のある質感が与えられ、12時位置のドット、5分刻みの数字、1分刻みの刻みがルミブライトで処理される。竜頭はねじ込み式で、その周囲は付着した泥や砂、海水を洗い流しやすい形状に作られている。

ダイヤルは黒で、多面カットを施した立体的なアプライドインデックスが、台座を介してダイヤル面にスウェージング(かしめ)で固定される。耐衝撃性を担保するための工法であり、同時にエッジの鋭さがグランドセイコー独特の輝きを生む。針は時針・分針・秒針それぞれの形状が意図的に差別化され、ルミブライトの塗布面積も役割に応じて変えられている。日付窓とスプリングドライブ特有のパワーリザーブ表示も備える。

ブレスレットもブライトチタン製で、3折式のワンプッシュダイバーアジャスター中留を備える。ダイビングスーツの厚みに対応する延長機構として機能する。30石の9R65スプリングドライブは、トライシンクロレギュレーターによりグライドホイールの回転を電磁制御し、秒針が滑るように連続運動する点が機構上の最大の特徴である。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

SBGA231は、グランドセイコーが独立ブランドとなった2017年に発表され、スポーツコレクションに加わった。日本国内ではグランドセイコーマスターショップに流通を限定するかたちで展開されたとされる。ステンレス版の兄弟機SBGA229に対し、高強度チタン版が本機にあたる。

前任SBGA031からの主要な変更は、独立に伴うダイヤル表記の刷新が中心である。12時上に置かれていた「Seiko」ロゴが外され、「GS」エンブレムと「Grand Seiko」表記が独立ブランドとしての構成に改められた。スプリングドライブキャリバー9R65、44.2mmのケース寸法、200m潜水用防水、ブライトチタン製のケース・ブレスレットといった基本構成は引き継がれた。

のちに本機の系譜を引き継ぐSBGA463が登場したとされる一方、SBGA231は一部地域の公式サイトで現在も掲載が続き、仕様表には径44.2mm・ラグ先端間51.0mm・厚さ14.0mm、ラグ幅22mm、200m潜水用防水、耐磁4,800A/mが記される。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Caliber 9R65 公式 · Grand Seiko · 2026.08.15 閲覧 Grand Seiko · 2026.08.15
  2. 02 公式 SBGA231 | Grand Seiko 公式 · Grand Seiko · 2026.10.11 閲覧 Grand Seiko · 2026.10.11
  3. 03 専門メディア Grand Seiko SBGA231 : Spring Drive 200 m Diver's Titanium / Black / Bracelet 専門メディア · WatchBase · 2026.10.11 閲覧 WatchBase · 2026.10.11
  4. 04 専門メディア Celebrating 20 years of the Spring Drive calibre | Worldtempus 専門メディア · WorldTempus · 2026.10.11 閲覧 WorldTempus · 2026.10.11
02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants