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Zenith · Chronomaster Sport · 2023

Chronomaster Sport Stainless Steel / Blue / Bracelet

2023年、定番コレクション初のスティールベゼルとメタリックブルー文字盤で登場した現行Chronomaster Sport

Chronomaster Sport 03.3114.3600/51.M3100は、2023年にZenithが発表したクロノグラフである。2021年に生まれた同シリーズはセラミックベゼルを標準としてきたが、本Refは定番コレクションとして初めてスティールベゼルを採用した。41mmのスティールケースに、メタリックブルー文字盤を合わせる。3つのインダイヤルは、A386以来のグレー・アンスラサイト・ブルーの三色配色を受け継ぐ。心臓部は自社製のEl Primero 3600。中央のクロノグラフ針が10秒で一周し、1/10秒単位の計測を可能とする。ハイビートの伝統に、より古典的な装いを与えた一本である。

Ref. 03.3114.3600/51.M3100
発表年 2023
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Chronomaster Sport
カテゴリ クロノグラフ
キャリバー El Primero 3600
ケース径 41 mm
防水 100 m
関連人物 ジョルジュ・ファーヴル=ジャコ / シャルル・ベルモ
クロノグラフ デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 41 mm
厚さ 13.6 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー El Primero 3600
タイプ Automatic
振動数 36,000 bph
石数 35 石
パワーリザーブ 60 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

鋼のベゼルという選択

2021年1月に登場したChronomaster Sportは、黒のセラミックベゼルをまとうモダンなスポーツクロノグラフだった。光沢のあるセラミックは傷や紫外線に強く、現代的で大胆な印象を与える素材である。発表から2年余り、シリーズが定番として定着した頃合いに、Zenithは別の素材へと手を伸ばした。スティールベゼルの構想は当初から存在していたと開発陣は語っている。その構想が形になったのが、2023年10月に発表された本Ref 03.3114.3600/51.M3100である。同じ月には、乳がん啓発を目的とし、同じくスティールベゼルを持つ500本限定のChronomaster Sport Pinkも公開された。

何が変わり、何が受け継がれたか

2021年版の白文字盤03.3100.3600/69.M3100、黒文字盤03.3100.3600/21.M3100と本Refを分けるのは、まずベゼルの素材である。セラミックからスティールへ。あわせて文字盤色も、シリーズになかったメタリックブルーが与えられた。一方で、41mmのケース、自社製El Primero 3600、3列ブレスといった土台は2021年の初出モデルと共通する。本Refは新しいモデルではなく、確立されたプラットフォームに別の表情を重ねたバリエーションと理解するのが正確だろう。ベゼルがセラミックからスティールへ替わったことで、わずかながら重量は軽くなり、手首の上での印象も穏やかになっている。

ヴィンテージへの目配せ

ブルー文字盤と磨き上げたスティールベゼルの取り合わせは、1980年代から90年代のZenithのEl Primeroスポーツモデル、「De Luca」や「Rainbow」を想起させるものだとされる。傷のつきにくいセラミック版が現代の道具という顔を持つとすれば、本Refはより軽く、より古典的で、往年のスポーツクロノに連なる装いを選んだ。同じ機構を共有しながら、シリーズの中で別の時間軸を指し示すRefである。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本Refを最も特徴づけるのは、ポリッシュ仕上げのスティールベゼルである。シリーズの定番モデルでセラミック以外のベゼルが採用されたのは、これが初めてとなる。ベゼル上には1/10秒を刻む目盛りが彫り込まれ、黒で墨入れされている。この目盛りは、中央のクロノグラフ針が10秒で一周する機構と対をなし、計測を読み取るための実用的な指標である。セラミックに比べれば傷はつきやすいが、軽く、輪郭の柔らかい表情が生まれている。

文字盤はサンレイ仕上げのメタリックブルー。光の角度で表情を変える地に、スネイル仕上げ(渦状の筋目)を施した3つのインダイヤルが沈む。9時のライトグレー、6時のダークグレー、3時のブルーという三色は、1969年のA386以来のEl Primeroの符牒であり、本Refでもその系譜を明示する。針と植字インデックスはロジウムめっきにファセットを立て、黒のラッカーとSuperLumiNova(夜光)を併用する。4時半の日付ディスクは地色と同系統のブルーで揃えられ、視覚的な統一が図られている。クロノグラフ関連の針はいずれも赤で差し色を施し、機能を見分けやすくしている。

ケースは41mm径、厚さ13.6mm、ラグ間47mm。ブラッシュとポリッシュを切り替えた面構成と、円筒形のポンプ式プッシャーは2021年の初出モデルから受け継がれる。裏蓋はサファイアで、コラムホイール(クロノグラフの作動を制御する歯車)式のEl Primero 3600を望める。2023年のコレクションでムーブメントの装飾は見直され、星形の自動巻きローターが新たに採用された。3列のスティールブレスは折り畳み式クラスプを備え、防水は100mである。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

Chronomaster Sportのラインが発表されたのは2021年1月である。当初は白と黒の文字盤に黒のセラミックベゼルを組み合わせた構成で、いずれも自社製El Primero 3600を搭載していた。本Ref 03.3114.3600/51.M3100が加わったのは、それから2年半余りを経た2023年10月である。スティールベゼルとメタリックブルー文字盤をまとうこのモデルは、定番コレクションの一員として登場した。同じ月には、乳がん啓発を目的としたChronomaster Sport Pinkも公開されている。こちらも本Refと同じスティールベゼルを持つが、ピンクの文字盤を備えた500本限定の特別版で、売上の一部がスーザン・G・コーメン財団に寄付される。本Refとは位置づけを異にする。本Refが属する2023年コレクションでは、搭載するEl Primero 3600の仕上げも見直され、星形の自動巻きローターが採用された。発表以降、本Ref自体に文字盤やベゼルの仕様変更は公表されていない。ライン全体では、2022年のツートーンやゴールド、ブティック限定の三色セラミックベゼル版、2024年のグリーンセラミック版へと派生が続き、本Refはその系譜の中で、定番コレクション初のスティールベゼルという節目を担うRefとして位置づけられる。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 専門メディア First Look: The New Full-Steel & Blue Dial Zenith Chronomaster Sport (Incl. Video) 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.12 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.12
  2. 02 専門メディア First Look: The Zenith Chronomaster Sport Pink Dial & Steel Bezel 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.12 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア New Steel Zenith Chronomaster Sport in Blue 専門メディア · Time+Tide · 2026.10.12 閲覧 Time+Tide · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2023–2026 · WatchLedger market index
2023-10-10 · EUR 11,3002025-06-03 · EUR 11,3002026-02-01 · EUR 11,700€11,300€11,400€11,500€11,600€11,7002023-102026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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