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Zenith · Chronomaster Sport · 2023

Chronomaster Sport Only Watch 2023 / Blue

2023年のOnly Watchのために作られた、4本組ユニークピースの青いクロノマスター スポート

03.3112.3600/03.M3100は、慈善オークションOnly Watchの第10回に向けてゼニスが制作した、4本組ユニークピースの青を担うクロノマスター スポートである。径41mmのスティールケースに、ブルーのラッカーダイヤルと同色のセラミックベゼルを組み合わせる。Only Watch 2023の公式テーマカラーに合わせ、赤・黄・緑の3本と一組をなす点が特徴である。機構は自社製Cal. El Primero 3600で、毎時36,000振動 (5Hz) の高振動により1/10秒計測を行う。研究支援を目的とした、市販されない一点物である。

Ref. 03.3112.3600/03.M3100
発表年 2023
状態 現行品
限定 限定 1
コレクション Chronomaster Sport
カテゴリ クロノグラフ
キャリバー El Primero 3600
ケース径 41 mm
防水 100 m
関連人物 ジョルジュ・ファーヴル=ジャコ / シャルル・ベルモ
クロノグラフ デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Ceramic, Stainless Steel
形状 Round
径 41 mm
厚さ 13.6 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー El Primero 3600
タイプ Automatic
振動数 36,000 bph
石数 35 石
パワーリザーブ 60 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Yellow
インデックス Stick / Dot
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

チャリティーのための一点物

Only Watchは、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究資金を募るために2005年に始まった慈善オークションである。隔年で開催され、参加ブランドはこの場のためだけのユニークピースを供出し、売上はモナコ筋疾患協会(Association Monégasque contre les Myopathies)の活動に充てられる。ゼニスは初回からユニークピースを供出してきたブランドの一つで、本機が属する4本組も、その第10回に向けて作られた。販売店に並ぶ製品ではなく、研究支援という目的のために存在する時計である。

なぜ1本ではなく4本だったか

多くのブランドが1本のユニークピースを出すなか、ゼニスは4本をまとめた1セットを用意した。赤・黄・青・緑という配色は、2023年のOnly Watchが掲げた公式テーマカラーに対応する。普段は黒のセラミックベゼルを持つクロノマスター スポートを、4つの鮮やかな色へ展開し、それを分割せず一つの落札枠としたところに、この企画の性格が表れている。本機はそのうちの青であり、単独で完結するのではなく、4色がそろって意味を持つ構成の一部である。

量産機の上に立つ意味

土台となったクロノマスター スポートは、2021年に発表されたゼニスの主力クロノグラフである。1969年のEl Primeroが切り開いた高振動と、A386に由来する意匠を現代的なスティールスポーツの形にまとめ、2021年のGPHGでクロノグラフ部門を受賞した一台である。高振動を生かして経過時間を1/10秒まで読ませる「ストライキング・テンス」の発想は、El Primeroが50年余をかけて磨いてきた高振動計時の蓄積を、一台に凝縮したものでもある。本機はその完成された量産機を下敷きに、配色だけを慈善のために変えた一点物として組み立てられている。新しい機構を競うのではなく、確立された一台にチャリティーの文脈を重ねたところに、このレファレンスの立ち位置がある。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の見どころは、青で統一された配色にある。ラッカー塗装のブルーダイヤルに、同じく青のセラミックベゼルを組み合わせる。クロノマスター スポートのベゼルには、通常モデルでは黒の研磨セラミックが用いられ、1/10秒の目盛が刻まれる。Only Watch用の4本では、このベゼルが赤・黄・青・緑へ置き換えられた。赤と黄はクロノマスター スポーツのベゼルに初めて用いられた色であり、青と緑とあわせ、これほど鮮やかな色調がこのモデルに大きく用いられたのも初めてとなる。

通常のクロノマスター スポートは、1969年のA386から受け継ぐ青・アンスラサイト・ライトグレーの三色サブダイヤルを特徴とする。一方、本機をはじめとするOnly Watch版は、ベゼルと同じ色のラッカーダイヤルを持ち、ベゼルの目盛りには対比色を入れて読みやすさを保つ。ベゼルとダイヤルを一色でそろえた点が、量産機との最も分かりやすい違いである。

ケースは4本に共通する。径41mm、ラグ間47mm、厚さ13.6mmのスティールケースで、面取りされ角度のついたラグはA386に由来する。クロノグラフのプッシュボタンはポンプ式で、ケースにはサテンと鏡面を切り替えた仕上げが施される。日付は4時半に置かれ、パワーリザーブは約60時間である。機構面では、自社製の自動巻きコラムホイール・クロノグラフ、Cal. El Primero 3600を搭載する。毎時36,000振動 (5Hz) の高振動を生かし、クロノグラフ中央秒針が10秒で文字盤を1周する。この速さがあって初めて、ベゼルの1/10秒読み取りが機能として成立する。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

03.3112.3600/03.M3100は、慈善オークションOnly Watchの第10回に向けてゼニスが制作した、4本組ユニークピース・ボックスセットの一本である。セットは赤・黄・青・緑のセラミックベゼルと同色のラッカーダイヤルを持つ4つのレファレンスで構成され、本機はその青を担う。ゼニスは2023年6月末から7月にかけてこのセットを公開した。オークションは当初、2023年11月5日にジュネーヴでクリスティーズにより開催される予定であった。しかし開催前、主催団体である Association Monégasque contre les Myopathies の資金の使途と運営体制をめぐって疑問が呈され、2023年10月に延期が発表された。監査済みの財務諸表の公開と運営体制の見直しを経て、第10回 Only Watch は2024年5月10日、ジュネーヴのパレクスポでクリスティーズにより開催され、総額およそ2,832万スイスフランを集めた。ゼニスの4本組は4本まとめて一つのロットとして競られ、11万スイスフランで落札された。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 専門メディア Zenith unveils the Chronomaster Sport unique box set for Only Watch 2023 専門メディア · Europa Star · 2026.10.12 閲覧 Europa Star · 2026.10.12
  2. 02 専門メディア Breaking News: Only Watch Will Return in May 2024 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.12 閲覧 SJX Watches · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア Zenith Chronomaster Sport Only Watch Set - Watchonista 専門メディア · Watchonista · 2026.10.12 閲覧 Watchonista · 2026.10.12
02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants