用語 / TERM · Automatic Winding
自動巻き
腕の動きをローターで受け、ぜんまいを自動で巻き上げる機械式時計の動力機構
自動巻き(Automatic Winding、別名:セルフワインディング)とは、装着者の腕の動きをローター(回転錘)で受け止め、その回転をぜんまいの巻き上げに変換する機械式時計の動力機構である。
懐中時計用の自動巻きは1770年代にアブラアン-ルイ・ペルレが考案したとされるが、垂直姿勢になる懐中時計では錘が機能しにくく、定着には至らなかった。腕時計用としては1923年に英国のジョン・ハーウッドが揺動式の錘による特許を取得し、現代の自動巻きの起点とされる。1931年にロレックスが発表したオイスター・パーペチュアル(Cal. 620)は360度回転するセンターローターを採用し、これが今日の標準形となった。1942年にはフェルサのBidynatorが両方向の回転で巻き上げる双方向巻上げを実現した。
ローターの配置によりセンターローター式、マイクロローター式、ペリフェラルローター式に大別される。マイクロローター式は1950年代末にビューレンとユニバーサル・ジュネーブが相次いで実用化し、ムーブメントの薄型化に寄与する。