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用語 / TERM · High Beat

ハイビート

毎時36,000振動(5Hz)以上で動作する機械式ムーブメント。安定した歩度を特徴とする高振動キャリバー

ハイビート(High Beat、高振動)とは、毎時36,000振動(10振動/秒、5Hz)以上の高い振動数で動作する機械式時計のムーブメントを指す。現行の機械式時計では毎時28,800振動(4Hz)が標準であり、これを上回るキャリバーを指す。

振動数を高めることで、姿勢差や外乱に対する歩度が安定するとされる。クロノグラフでは1/10秒の計測も可能となる。一方で脱進機や歯車の摩耗が加速し、トルク消費の増大によりパワーリザーブが短くなる傾向があり、潤滑や部品精度に高度な要求が課される。

36,000振動の機械式キャリバーとしては、1966年にジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)が発表したGyromaticキャリバー32Aが世界初とされる。1968年にはグランドセイコー(Grand Seiko)が自社初の自動巻ハイビートとなる61GS(キャリバー6145)を投入し、翌1969年にゼニス(Zenith)が世界初の自動巻ハイビートクロノグラフ「エル・プリメロ」(El Primero)を発表した。現代ではグランドセイコーの9S85・9SA5、ゼニスのエル・プリメロ系統が代表的な搭載例である。