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ROLEX · SERIES

Oyster Perpetual 41

オイスターパーペチュアル41

ロレックスの二大発明を名に冠した時間表示専用機。その系譜の最大径として2020年に登場した41mm。

01 — 概要 / SUMMARY

オイスターパーペチュアル41は、2020年にロレックスが新設した時間表示専用シリーズの最大径モデルである。日付表示も回転ベゼルも持たず、防水ケース「オイスター」と自動巻機構「パーペチュアル」という社名の由来そのものを宿す、最も基本的な一本といえる。39mmのRef. 114300を継ぐ形で41mmへと拡大し、初代Ref. 124300では鮮やかなラッカー文字盤が大きな話題を呼んだ。2025年にはRef. 134300へ刷新され、マット仕上げの落ち着いた色調へと表情を変えている。

02 — STORY · 物語

Oyster Perpetual 41(オイスターパーペチュアル41)、これまでの軌跡

The story of this series
01

社名を体現する、最も基本的なロレックス

オイスターパーペチュアルは、ロレックスの製品群のなかで最も装飾を削ぎ落とした一本である。日付も、回転ベゼルも、追加の計時機構も持たない。残るのは時・分・秒という最小限の情報だけだ。

その名は、ロレックスを定義する二つの発明に由来する。1926年の防水ケース「オイスター」と、1931年の自動巻機構「パーペチュアル」である。つまりこのシリーズは、ブランドの根幹を最も素直な形で示す存在といえる。だからこそ問われ続けてきたのが、この「素のロレックス」をどのサイズで提示するか、という一点であった。

02

36mmから41mmへ — 大型化という選択

長らく、男性向けオイスターパーペチュアルの最大径は36mm(Ref. 116000)であった。時計全体が大型化へ向かう潮流のなか、2015年、ロレックスは39mmのRef. 114300を投入する。これがオイスターパーペチュアルとして「これまでで最大」のケースだった。36mmは長く標準とされてきたが、より大きな径を好む嗜好の広がりに対し、シリーズは選択肢を広げる必要に迫られていた。

そして2020年、Ref. 114300に代わって登場したのがRef. 124300、すなわちオイスターパーペチュアル41である。シリーズ史上初の41mmケースは、現代的な存在感を与えながらも、薄いケースとラグの抑制により腕の上では径以上に収まりよく見える。大きくしても破綻させない、という設計上の判断がそこにある。

03

2020年、色彩という決断とキャリバー3230

刷新の核心は寸法だけではなかった。ロレックスは、抑制的とされてきたこのシリーズに鮮やかなラッカー文字盤を持ち込む。ターコイズブルー(通称「ティファニー」)、コーラルレッド、イエロー、グリーン——控えめな色調を旨としてきた従来像とは対照的な色である。41mmでは、発表時のシルバーとブライトブラックに続き、これらの色が加わった。

この色彩は、1970年代のデイデイトのラッカー文字盤(専門メディアではしばしば「ステラ」と呼ばれる)を想起させると評された。結果として、入門機でありながら強い注目を集め、二次市場でも語られる存在となった。一部の色は供給が需要に追いつかず、入手まで長い順番待ちが生じたと伝わる。地味な実用機という従来の印象は、ここで大きく書き換えられた。

同時に機械も一新された。新しいキャリバー3230は、Chronergy脱進機と高効率の香箱により約70時間のパワーリザーブを備える。毎時28,800振動(4Hz)で駆動し、Parachromひげぜんまいとパラフレックス耐震機構を搭載、-2/+2秒/日のスーペラティブ クロノメーター認定を受ける。サブマリーナーのノーデイトと同世代の機械が、最も手の届くモデルに収まった。

04

2025年、マットへと成熟する

2025年、オイスターパーペチュアル41は静かに世代を改める。リファレンスはRef. 124300からRef. 134300へと移り、ケース側面やラグ、尾錠に微細な修整が加えられた。径と厚みは据え置きながら、プロポーションはより洗練された印象へと整えられている。

文字盤の方向性も変わった。光沢の強いラッカーに代わり、ピスタチオグリーンやベージュ、ラベンダーといったマット仕上げの淡い色調が中心となる。鮮烈さから落ち着きへ——派手さを誇示しないという、このシリーズ本来の性格への回帰とも読める。光を吸うマットの質感は、同じ色でも光沢仕上げとは異なる穏やかな表情を生む。機械は実績あるキャリバー3230が引き継がれた。

05

オイスター100年と、シリーズの現在地

2026年は、オイスターケース誕生から100年にあたる。ロレックスはこの節目に際し、オイスターパーペチュアル41を記念モデルの器に選んだ。イエローロレゾール仕様のRef. 134303では、リューズに「100」の刻みが施される。同年、スーペラティブ クロノメーター認定は耐磁性や信頼性などの基準を加えて強化された。改定はシリーズ全体に及び、36mmには新たな多色のジュビリー文字盤も用意されている。

社名の由来を最も素直に体現するシリーズが、ブランドの原点を祝う役を担う——その配役は理にかなっている。日付すら持たない最も基本的なロレックスは、いまや色彩と物語をまとい、入門機の枠を超えて語られる一本となっている。

03 — DESIGN · 設計思想

意匠を貫く設計言語

What this series guards, and what it lets change

オイスターパーペチュアル41の設計思想は、「引き算」に貫かれている。日付窓を設けないことで文字盤は完全な左右対称を保ち、時・分・秒だけが残る。情報を足すのではなく、削ることで成立する顔である。

その象徴がベゼルだ。デイトジャストのフルーテッドベゼルや、サブマリーナーの回転ベゼルと異なり、オイスターパーペチュアルは滑らかなドーム型のベゼルをまとう。回転もせず、刻みも持たず、ただ風防を縁取るだけの最小限の造形。この無機能さこそが、シリーズの視覚的な署名となっている。

文字盤に複雑な要素がないぶん、表現の変数は色と仕上げに集約される。2020年の鮮やかなラッカーも、2025年のマットな淡色も、簡素なキャンバスに置かれた唯一の装飾という点では一貫している。派手な色を選んだときでさえ、ケースやインデックスの構成は禁欲的なまま変わらない。

視認性への配慮も一貫する。バトン型インデックスは3・6・9時で二重になり、12時にはロレックスの王冠が置かれる。針とインデックスにはChromalightが施され、暗所で長く青く光る。読みやすさを損なう装飾は採らない、という原則である。

プロポーションにも自制がある。41mmという径は現代的な存在感を持つが、厚みは約11.6mmに抑えられ、ラグも長く伸ばさない。2025年のRef. 134300ではラグや尾錠がさらに細められ、径以上に収まりよく見えるよう調整された。スクリューダウン式のツインロック リューズやオイスターブレスレットも、装飾ではなく機能として与えられた要素であり、実用本位の姿勢を裏づける。大きさを誇示せず、あくまで日常の道具として腕になじませる。オイスターパーペチュアルの意匠が数十年にわたり一目で識別できるのは、この一貫した抑制ゆえである。

04 — MOVEMENT EVOLUTION

ムーブメントの変遷

Calibers across the decades
2008-2015
Cal. 3130
36mm期を支えた自社製自動巻。48時間駆動。
2015-2020
Cal. 3132
39mm世代の機械。Parachromを採用。
2020-現在
Cal. 3230
Chronergy脱進機と70時間駆動の新世代。
05 — REFERENCE EVOLUTION

Ref. 変遷

Reference generations
2008-2015

36mmの上限

116000 (36mm)
39mm登場まで最大径だった36mm。Cal. 3130搭載。
2015-2020

39mmへ拡大

114300 (39mm)
初の39mm、41mmの直接の前身。Cal. 3132。
2020-2025

初代41mm

124300 (41mm)
シリーズ最大の41mmを新設。Cal. 3230と色彩文字盤。
2025-現在

現行の刷新版

134300 (41mm)
ケースと尾錠を微修整。マット文字盤の現行機。
Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Rolex 公式 · Rolex · 2026.08.15 閲覧 Rolex · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Rolex Movements Explained 専門メディア · Bob's Watches · 2026.08.15 閲覧 Bob's Watches · 2026.08.15
06 — ALL REFERENCES

このシリーズの全 1 モデル

1 references in archive