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Nomos Glashütte · Ahoi · 2017

Ahoi Datum Signal Blue

2017年のAquaシリーズ再編で生まれた、シグナルブラウ文字盤の40.3mm版Ahoi デイト

2017年7月、NOMOS GlashütteがAquaシリーズを発表した際に加わったのが、Ahoi デイト シグナルブラウ Ref. 554である。40.3mmのステンレススチールケースに、コート・ダジュールの夏空に着想を得たというサイレンブルーの文字盤を載せ、6時位置に日付表示を備える。ムーブメントは自社開発脱進機「スウィングシステム」を組み込んだ自動巻きDUW 5101。200m防水のスポーツモデルでありながら、線の細いタイポグラフィと簡潔な意匠を貫く、Ahoiの性格が最も鮮やかに表れた1本である。

Ref. 554
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Ahoi
カテゴリ ドレススポーツ
キャリバー DUW 5101
ケース径 40.3 mm
防水 200 m
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 40.3 mm
厚さ 10.64 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 200 m
Movement · ムーブメント
キャリバー DUW 5101
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 26 石
パワーリザーブ 42 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

異色のスポーツライン、Ahoi

NOMOS Glashütteのカタログにおいて、Ahoiは異色の存在である。2013年のBaselworldで初代のRef. 550とデイト付きのRef. 551が発表されたとき、同社は回転ベゼルや厚いケースといったダイバーズウォッチの定型をあえて採らなかった。Tangenteに通じる細身のアラビア数字と棒インデックスをそのまま用い、リューズガードとねじ込み式リューズ、強化したサファイアクリスタルによって200m防水を実現する。「泳げるNOMOS」という独自の解答が、Ahoiの出発点だった。

Aquaキャンペーンと新色シグナルブラウ

Ref. 554が登場したのは、発表から4年後の2017年7月である。NOMOSはAhoiとClubの防水モデル群を「Aqua」シリーズとして再編し、計16モデルを一斉に発表した。この中核をなしたのが新色のシグナルブラウ(サイレンブルー)とシグナルロート(サイレンレッド)である。サイレンブルーはコート・ダジュールの夏空をイメージした色で、決定までに約1年を要したと公式は説明している。40.3mmのAhoi デイトに与えられた新色はブルーのみであり、レッドは36.3mmのネオマティック版(Ref. 563)に限られた。554は、最も大きなAhoiに最も鮮烈な色を載せた組み合わせとして、Aquaシリーズの旗印的な役割を担った。

DUW 5101という世代の刻印

554の固有性は色だけではない。搭載されるDUW 5101は、2006年に同社初の日付付き自動巻きとして登場したZetaを基礎に、自社開発脱進機スウィングシステムを組み込んで2017年に名を改めたキャリバーである。Aqua発表時点で白文字盤のRef. 551が従来のZetaを積んでいたのに対し、554はアトランティックのRef. 553とともに当初からDUW 5101世代として世に出た。スイス製部品への依存から脱するというNOMOSの転換点を、発表の瞬間から体現していたRefといえる。

兄弟Refと、その後の系譜

同時発表の兄弟には、36.3mmのAhoi ネオマティック シグナルブラウ(Ref. 562)や、同色のClub オートマート デイト(Ref. 777)がある。その後40.3mm世代に大きな派生は加わらず、2023年にはDUW 6101を積む38.5mmのAhoi ネオマティック 38 デイトが登場した。現行コレクションがネオマティック主体へ移行した今、554は40.3mm世代の最終期を彩った1本として位置づけられる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

Ref. 554の設計は、初代から続く40.3mmのAhoi共通プラットフォームの上に、このRefだけの色彩計画を重ねたものである。2ピース構造のステンレススチールケースは高さ10.64mm、重量約70gで、全面ポリッシュ仕上げ。リューズは左右のガードに挟まれたねじ込み式で、緩めると赤いリングが現れ、締め忘れを視覚的に警告する。風防はドーム形のサファイアクリスタル、裏蓋は6本のビスで固定されたシースルーバックである。

文字盤のサイレンブルーは、艶を抑えた鮮やかな青で、偶数時のアラビア数字と奇数時のストロークを白で刷る。外周には淡いブルーのスーパールミノバ製インデックスが並び、暗所では緑色に発光する。ロジウムプレートの時分針には白い夜光が充填され、6時位置のスモールセコンドにはネオンオレンジの秒針が走る。公式が「海に浮かぶブイ」と形容するこの一点のオレンジが、青一色の面に焦点を与えている。日付窓はスモールセコンドの下、6時側の縁に小さく開けられ、文字盤の統一感を乱さない。

DUW 5101は3/4プレート構造で、グラスヒュッテリブとペルラージュ、青焼きビスで装飾される。日付リングをムーブメント外周に配する特許構造により、日付付きながらケース高を10.64mmに抑えた。毎時21,600振動 (3Hz)、パワーリザーブは約42時間。裏蓋越しに見える青焼きテンプ受けばねの色が文字盤の青と呼応する点も、このRefならではの見どころである。ストラップは公営プールのロッカーキー紐に着想を得たという防水織りテキスタイルで、ブルーブラックの配色が文字盤と調和する。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

Ahoiの系譜は2013年3月のBaselworldに始まる。ノンデイトのRef. 550とデイト付きのRef. 551が初代として発表され、翌2014年には濃紺のアトランティック文字盤(Ref. 552、553)が加わった。Ref. 554が登場したのは2017年7月である。NOMOSはAhoiとClubの防水モデル計16本を「Aqua」シリーズとして発表し、554はその新色シグナルブラウをまとうAhoi デイトとして加わった。限定ではなくレギュラー生産モデルである。生産期間中、554自体に公表された仕様変更はなく、シグナルブラウのデイトは1サイズ1色のまま推移した。2022年には同じ40.3mmプラットフォームでアトランティック系の刷新が行われたが、シグナルブラウには波及していない。2023年7月、日付を3時位置に移したAhoi ネオマティック 38 デイト(DUW 6101搭載)が発表され、コレクションの軸は36mmと38.5mmのネオマティック世代へ移った。現在のNOMOS公式ラインアップに554を含む40.3mm系の記載はなく、生産は2020年代前半に終了したとみられる。正確な終了時期は公表されていない。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 NOMOS Glashütte 公式 · 2026.08.15 閲覧 2026.08.15
  2. 02 専門メディア DUW 6101 - Grail Watch Reference 専門メディア · Grail Watch Reference · 2026.08.15 閲覧 Grail Watch Reference · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2017–2018 · WatchLedger market index
2017-03-22 · EUR 3,6202018-02-01 · EUR 3,620€3,400€3,500€3,600€3,700€3,800€3,9002017-032018-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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