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Blancpain · Léman

Léman Chronographe Flyback Grande Date Stainless Steel / Black / Alligator

看板のフライバッククロノグラフを40mm化し、グランドデイトを得たレマンの成熟形

2885F-11B30B-53Bは、2000年代半ばに登場したとされるブランパン レマン フライバッククロノグラフ グランドデイトのステンレススチール・黒文字盤仕様である。38mmの2185Fを40mm径へ拡大し、6時位置へグランドデイトを加えた世代にあたる。フレデリック・ピゲ1185系とされる自社Cal.69F8を積み、コラムホイールと垂直クラッチによる滑らかなクロノグラフ操作とフライバック機能を備える。総ブラッシュ仕上げのケースに黒のミリタリーダイヤルを合わせ、サファイアの展示裏蓋と100m防水を持つ。実用と装飾を両立したレマン後期の一本である。

Ref. 2885F-11B30B-53B
限定 通常生産
コレクション Léman
カテゴリ クロノグラフ
キャリバー 69F8
ケース径 40 mm
防水 100 m
関連人物 ジェアン=ジャック・ブランパン / ジャン=ジャック・フィヒター
クロノグラフ フライバック デイト ビッグデート
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 40 mm
厚さ 13.3 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 69F8
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 42 石
パワーリザーブ 38 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Mixed
針 Losange
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

38mmのフライバックを40mmへ

レマンのフライバッククロノグラフは、38mmのケースに収めた2185Fから始まった。2000年頃製の個体を記録したオークションカタログによれば、2185Fは自動巻のCal.F185を積み、段差を持つベゼル、ねじ込み式の裏蓋とプッシュボタン、ケースバンドの銘を備えていた。黒文字盤には夜光のアラビア数字を置き、30分と12時間の積算計、スモールセコンドを配する。1994年に「2100」として始まったシリーズは2000年代初頭にレマンと名を改め、さまざまな複雑機構を加えていく。2885Fは、このフライバックを40mmのケースへ移した世代にあたり、登場は2000年代半ばとされる。

2mmの拡大と、6時位置の大型日付

ケース径は38mmから40mmへ、厚さは約12mmから13.30mmへと増し、ラグ幅22mmのケースで100m防水を保つ。だが変更の核心は寸法だけではない。2185Fは6時位置に小窓の日付を置いていたが、2885Fは同じ位置に大型のグランドデイトを組み込み、ムーブメントもフライバックと大型日付を併せ持つCal.69F8へ替わった。一方で受け継がれたのは、コラムホイールによるフライバック機構と、視認性を重んじた文字盤の語法である。裏蓋はサファイアの展示式となり、閉じた裏蓋の2185Fとは異なり、ムーブメントを見せる構成に改められた。

レマン後期に立つ一本として

本機は、2185Fで確立したフライバッククロノグラフを、40mmの寸法と大型日付で再構成した姿といえる。レマンはその後縮小へ向かい、やがて現行カタログから外れた。なかでもステンレススチールのケースにサテン仕上げを施し、黒文字盤とラバーを裏打ちしたアリゲーターストラップを合わせた本2885F-11B30B-53Bは、赤金にオパライン文字盤を持つ兄弟機と並べたとき、より工具的で実用に寄った相貌を見せる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の設計は、看板機構を日常の実用時計へ落とし込む方向で選ばれている。直径40mm・厚さ13.3mmのケースは全面をブラッシュ仕上げとし、光を抑えた落ち着いた表情を持つ。ポリッシュを多用する装飾的なクロノグラフとは異なり、この総サテン仕上げは、レマンの実用的な美意識を示す。ラグ幅は22mmで、ねじ込み式リューズとプッシュボタンが100m防水 (10気圧) を支える。

前世代の38mmフライバックが純正では多く閉じた裏蓋であったのに対し、本機はサファイアの展示裏蓋を標準とし、ムーブメントを見せる構成へ転じている。文字盤は黒のミリタリーダイヤルで、夜光を施したアラビア数字とインデックスが暗所での視認性を確保する。中央のクロノグラフ秒針に対し、30分積算計を3時、12時間積算計を9時へ配し、6時には黒地に白い数字を刷ったグランドデイトが置かれる。

心臓部の自社Cal.69F8は、フレデリック・ピゲ1185系とされる自動巻きで、直径32mm・厚さ7mm、42個の石、382の部品からなる。コラムホイールと垂直クラッチの組み合わせが、始動・停止・復帰の滑らかさとフライバック動作を生む。パワーリザーブは38時間(約40時間とする資料もある)。ロジウムめっきにコート・ド・ジュネーブ装飾を施したムーブメントが、裏蓋越しに見える。装着はラバーを裏打ちした黒のアリゲーターストラップとステンレス製フォールディングバックルが担う。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2885Fファミリーは、2000年代半ばにレマンシリーズへ加えられたとされる。38mmのフライバッククロノグラフ2185Fを40mm径へ拡大し、6時位置へグランドデイトを組み込んだ世代である。文字盤には黒とオパラインなどが用意され、ケース素材はステンレススチールと赤金、装着はアリゲーターストラップとステンレススチール製ブレスレットから選べた。本機2885F-11B30B-53Bは、そのうちステンレススチールに黒のミリタリーダイヤルを合わせ、ラバーを裏打ちしたアリゲーターストラップとフォールディングバックルを組む構成にあたる。同じ黒文字盤でブレスレット仕様の2885F-1130-71、赤金にオパライン文字盤の2885F-36B42-53Bなどが併売された。いずれもCal.69F8を積み、直径40mm・厚さ13.30mmのケースを共有する。ブレスレット仕様は二重の折りたたみ式バックルを備える。2007年付の保証書を伴う個体も流通している。レマンシリーズ自体はその後縮小へ向かい、やがて現行カタログから外れた。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Blancpain, Léman, Chronographe Flyback Grande Date, cadran noir, automatique, réf. 2885F-1130-53B | GPHG 公式 · GPHG · 2026.10.11 閲覧 GPHG · 2026.10.11
  2. 02 専門メディア Blancpain 2885F-11B30B-53B : Léman Chronographe Flyback Grande Date Stainless Steel / Black / Alligator 専門メディア · WatchBase · 2026.10.11 閲覧 WatchBase · 2026.10.11
  3. 03 オークション BLANCPAIN REF. 2185F YELLOW GOLD FLYBACK CHRONOGRAPH | Important Modern and Vintage Timepieces | New York, 7th December 2011 オークション · Antiquorum · 2026.10.11 閲覧 Antiquorum · 2026.10.11
  4. 04 オークション Blancpain Phillips Watches Online: The Geneva Sessions, Fall 2022 オークション · Phillips · 2026.10.11 閲覧 Phillips · 2026.10.11
  5. 05 ブログ Blancpain Flyback Chronograph Big Date SS / SS 2885F-1130-71 for Sale | European Watch Company ブログ · European Watch Company · 2026.10.11 閲覧 European Watch Company · 2026.10.11
02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants