TERM · 用語 · マ行
マイクロローター
Micro-Rotor
ムーブメントの内部に収めた小径の自動巻きローター。薄型化と機構の見通しを両立させる
DEFINITION · 定義
マイクロローター(Micro-Rotor)とは、ムーブメントの内部に組み込まれた小径の自動巻きローター(回転錘)である。一般的なセンターローターはムーブメント全体の上に重なって回転する。これに対しマイクロローターは、多くの場合ムーブメントと同じ層に収まる。そのため自動巻きでもムーブメントを薄く設計でき、裏蓋側から機構の大半を見渡せる。
一方で、回転半径が小さく慣性モーメントも小さいため、センターローターよりぜんまいの巻き上げ効率は低い。これを補うため、22Kゴールドやプラチナ、タングステンなど比重の大きい素材でローターを作る例が多い。
実用化は1950年代後半である。ビューレンは自社の方式を「プラネタリーローター」と呼び、ユニバーサル・ジュネーブは「Microtor」と名付けた。両社は1958年にそろってこの機構を発表した。1960年にはピアジェが厚さ2.3mmのCal. 12Pを、1977年にはパテック フィリップがCal. 240を発表している。現在はショパール、ブルガリ、パルミジャーニ・フルリエなども採用する。
— SOURCES
出典
本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。
- 01 専門メディア Forty years of the Patek Philippe Caliber 240
- 02 専門メディア For the Love of Micro-Rotor Movements
- 03 専門メディア The Micro-rotor: Design, History And Physical Limits
- 04 専門メディア Micro-rotor, maxi possibilities