用語 / TERM · Mercedes Hands
メルセデス針
短針先端の円ディスクを3本の放射線で分割した、ロレックス・スポーツモデルを象徴する時針の形式
メルセデス針(Mercedes Hands、別名:ベンツ針)とは、短針の先端に円形のディスクを配し、その中を3本の放射線で分割した形状の時針である。ロレックスのスポーツモデルを象徴するデザイン要素として知られる。
円形部に夜光塗料を充填する構造で、3本の放射線が塗料を保持する骨格となり、剥落を抑え均一に発光させる利点を持つ。先端の独特な形状は、長針と重なっても両者を瞬時に識別する手がかりとなり、視認性の高さに寄与する。
ロレックスでの初出は、1953年に発表されたエクスプローラー Ref.6150 とされる。以降、サブマリーナー、GMTマスター、シードゥエラー、エクスプローラーIIなど多くのプロフェッショナルモデルに継承された。クロノグラフのデイトナでは、積算計の視認を妨げるため採用されていないとされる。
名称は、形状がメルセデス・ベンツのエンブレム「スリーポインテッドスター」に似ていることから、収集家やジャーナリストの間で定着した通称である。ロレックス自身も「メルセデス・スタイルハンド」と呼称するものの、形状の由来について公式に説明したことはない。一説には英仏海峡を泳いで横断した女性メルセデス・グレイツェにちなむとも、また海・陸・空の三領域を象徴するともされるが、いずれも公式見解ではなく諸説ある。