系譜と歴史
13R0系の系譜
13R1は、ブランパンが2006年10月に発表した手巻キャリバー13R0を起点とする一族に属する。13R0は、直列に連結した三つの香箱(ぜんまいを収める部品)とチタン製のフリースプラングのテンプを備え、8日間のパワーリザーブを実現した手巻である。ル・ブラッシュの8ジュールのように、中央秒針・6時位置の日付・12時位置のパワーリザーブ表示を持つモデルに載った。
この基本設計からは、用途に応じた派生が生まれた。2007年には、13R0から派生した自動巻の1315がフィフティ ファゾムス オートマティックに載った。テンプをチタンからより重いグリュシデュールに替え、ぜんまいを調整し直した版である。2009年には、自動巻で8日間を駆動する13R5が、L-エボリューションのオートマティック 8デイズに使われた。三香箱による長時間駆動は、手巻・自動巻を問わず、この時期のブランパンの新しい自社製ムーブメントに共通する考え方となった。
ヴィルレ・8ジュール・マニュエルと名前の揺れ
13R1は、この一族のなかで、ヴィルレの手巻8日巻モデルに用いられる版として知られる。WatchBaseは、プラチナ(75本限定)とレッドゴールドの42mmのヴィルレ・8ジュール・マニュエルについて、搭載機を13R1としている。これらは膨らみのある黒のグラン・フー・エナメル文字盤を持ち、裏蓋はサファイアである。レビュー記事も、このモデルの手巻を13R1とし、6時位置に小秒、12時位置にパワーリザーブ表示、3時位置に日付窓を置く構成を伝えている。
ただし、2010年のバーゼルワールドでプラチナの75本限定のヴィルレ・8ジュール・マニュエル(Ref.6613-3431-55B)を紹介したGressiveは、搭載機を13R0、28石、192時間と記している。WatchBaseは同系統のモデルを2006年の製造としており、発表年の記載も資料によって分かれる。13R1と13R0の具体的な違いを説明する公表資料は見当たらない。