TERM · 用語 · ハ行
フリースプラング
Free Sprung Balance
ヒゲゼンマイの長さではなく、テンワの慣性モーメントを変えて歩度を調整する緩急針なしの調速方式
DEFINITION · 定義
マリンクロノメーターでは緩急針がほとんど使われなかった。一方、天文台コンクール向けの高精度ムーブメントには、緩急針とテンワのネジを併せ持つものも多かった。腕時計ではパテック フィリップのジャイロマックス(Gyromax)やロレックスのマイクロステラ(Microstella)が代表例で、現在はオメガをはじめ多くのブランドが量産品に用いている。
緩急針式では、軽い衝撃でも緩急針がわずかにずれ、それが積み重なって歩度の狂いにつながりうる。フリースプラングにはその要因がない一方、製造が難しく、調整にも熟練を要する。おもりの左右がわずかに不揃いなだけでもテンワの釣り合いが崩れるためである。オメガのように、シリコン製ヒゲゼンマイと組み合わせる例もある。
— SOURCES
出典
本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。
- 01 専門メディア Precision: The Freesprung Balance
- 02 専門メディア Insight: Regulating a Mechanical Watch Movement