2015年1月のSIHHで発表されたHarmonyの初期ラインナップは、七本の限定モデルからなる。中核には、自社が新規開発した三つのクロノグラフ・キャリバー——Cal. 3500、Cal. 3200、Cal. 3300——が据えられた。
最上位は、Ref. 5400S/000P-B057「Ultra-Thin Grande Complication Chronograph」である。950プラチナのケースに、自動巻スプリットセコンド単一押ボタンクロノグラフCal. 3500を収めた一本。ムーブメント厚はわずか5.20mm、ケース総厚も8.4mmに抑えられ、自動巻スプリットセコンドクロノグラフとしての薄型化を追求した。生産数は10本である。
Ref. 5100S/000P-B056「Tourbillon Chronograph」は、手巻Cal. 3200を搭載した26本限定。マルタ十字をかたどったトゥールビヨンキャリッジが文字盤上で見える構成を採る。Ref. 5300S/000R-B055「Chronograph」は、1928年の原型にもっとも近い解釈で、手巻Cal. 3300にパルスメータースケールを組み合わせ、260本限定で発表された。
これに、自動巻Cal. 2460 DTを搭載するDual Time、女性向けの37mmケースを持つChronograph Small Model(Cal. 1142搭載)などが加わる。各モデルはジュネーブ・シールの認定を受け、ムーブメントには260周年を記念した「フルリザンヌ彫り」と呼ばれる装飾が手作業で施された。