1940年代の多目的クロノグラフ
Omegaがこのシリーズの設計言語を借りた先祖は、1930年代から1940年代の多目的クロノグラフである。代表が、Cal. 33.3を積んだRef. CK 2393。Lemania設計のこのキャリバーはコラムホイールを備え、後のCal. 321やSpeedmasterの源流の一つとされる。当時の文字盤は、中心から渦を巻くように三つの計測尺を重ねる「スネイル(かたつむり)」式が一般的だった。タキメーター、テレメーター、パルスメーター。速度、距離、脈拍を一本の針で読み分ける道具であり、軍人、技師、医師の実務に応えた。こうした多尺文字盤は当時のクロノグラフに広く見られたが、Omega製の現存個体は今日の収集家に高く評価される。Cal. 33.3の生産はおよそ20年で約14,000個と伝わり、現存数は多くない。