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Junghans · Max Bill

Max Bill Automatic Black No-Date

白を基調とするmax billの文法を反転させた、黒文字盤・数字仕様の自動巻き38mm

027/3400.00は、ユンハンスmax bill Automaticの黒文字盤・アラビア数字仕様である。マックス・ビルが1961年に設計した手巻きウォッチの意匠を受け継ぐ自動巻き38mm系統に属し、白系文字盤を基準とするコレクションの中で明暗を反転させた存在となる。ドーム形プレキシガラス、ビス留めの裏蓋、日付なしの3針構成という原型の文法を保ちつつ、黒地に夜光処理された丸みのある数字を浮かべる。ムーブメントはETA 2824-2をベースとするCal.J800.1。バウハウスの造形思想を黒で語り直した1本である。

Ref. 027/3400.00
限定 通常生産
コレクション Max Bill
カテゴリ ドレス
キャリバー J800.1
ケース径 38 mm
防水 30 m
関連人物 エアハルト・ユンハンス / マックス・ビル
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 38 mm
厚さ 10 mm
ガラス Plexi
裏蓋 Closed
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー J800.1
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 25 石
パワーリザーブ 38 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Arabic Numerals
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

手巻き34mmから自動巻き38mmへ

max billの原点は、マックス・ビルが1961年に設計した手巻きウォッチにある。直径34mm、白い文字盤に細い棒状のインデックス、あるいはビル自身が描いた丸みのあるアラビア数字を配した時計で、市販は1962年からとされる。ユンハンスは1997年にこのコレクションを復刻し、以後ブランドの中核に据えた。そして2005年、自動巻きモデルが追加される。ケース径は原型の34mmから38mmへ拡大され、ムーブメントにはETA 2824-2をベースとするCal.J800.1が採用された。027/3400.00は、この自動巻き38mm系統に連なるリファレンスである。

白のコレクションに加わった黒

max billの文字盤は、ビルの原設計に忠実な白系が基準である。その中で本機は、地と図の関係を反転させた。黒い文字盤の上に、原型と同じ書体の数字とミニッツトラックを明色で刷る。レイアウト、書体、針の比率は白文字盤仕様と共通であり、変えたのは明暗の関係だけである。構成要素を増やさず、関係性の操作だけで別の表情を生むという点で、この反転は「最小限の手段で最大限の効果を」というビルの思想と矛盾しない。視認性の論理も白文字盤と同型のまま、印象だけが昼から夜へ移る。

兄弟機の中での位置

自動巻き38mmの日付なしモデルには、白系数字文字盤の027/3500.00、グレー文字盤の027/3401.00が並び、日付付きには027/4700.00などが存在する。本機はその中で唯一の黒地・数字仕様として、コレクションの選択肢に陰影の極を与える役割を担う。さらに2020年前後、ユンハンスはmax billにサファイアガラス仕様を追加したとされ、本機にも027/3400.02という兄弟機が生まれた。ガラス素材以外の意匠は共通であり、プレキシガラスの027/3400.00は、ドームの高さと温かみという原型由来の質感を残す側の選択肢として位置づけられている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の設計は、白文字盤仕様との差分に集約される。ポリッシュ仕上げの黒文字盤には、ビルが手巻きモデルのために描いた丸みのあるアラビア数字が明色で刷られ、夜光処理が施される。外周には細いミニッツトラックが走り、数字との間に階層をつくる。針は細い棒状で、先端まで均一な幅を保つ。黒地では針と数字のコントラストが白文字盤よりも強く立ち上がり、同じ構成でも図像としての硬質さが増す。

ケースは38mm径、厚さ10mmのステンレススチール製で、全面ポリッシュ仕上げ。ラグ幅は20mmで、薄いベゼルが文字盤の面積を最大化する。風防は高く盛り上がったドーム形のプレキシガラスで、傷に弱い素材を補うためSICRALANコーティングが施される。サファイア仕様の027/3400.02と異なり、縁で光が柔らかく回るこのドームこそが、1960年代の原型に最も近い質感を伝える要素である。

裏蓋はビス留めのソリッドバックで、ビルのサインが刻まれる。リューズはサイン無しの小ぶりなもので、ケース側面の連続性を乱さない。ムーブメントのCal.J800.1は毎時28,800振動 (4Hz)、パワーリザーブ約38時間。基幹ムーブメントを磨いて使う割り切りも、装飾を機能に従属させるこの時計の論理と一貫している。ストラップは黒のカーフレザーにステンレス製ピンバックルの組み合わせで、黒文字盤から手首まで暗色の連続をつくる。防水は日常の水滴を想定したスプラッシュ防水級にとどまるが、これも原型の性格を引き継いだ割り切りといえる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

027/3400.00の系譜は、マックス・ビルが1961年に設計し、1962年から市販されたとされる手巻きウォッチに遡る。ユンハンスは1997年にmax billコレクションを復刻し、以後これをブランドの中核製品群として育てた。2005年には原型の34mmから拡大した38mmケースの自動巻きモデルが追加され、ETA 2824-2をベースとするCal.J800.1が搭載された。黒文字盤・数字仕様である本機がラインアップに加わった正確な年は公表されていないが、2010年代前半には流通が確認でき、以後コレクションの定番色として継続生産されている。リファレンス末尾の「.00」はプレキシガラスと革ストラップの組み合わせを示す構成番号である。2020年前後には、ユンハンスがmax billの主要モデルにサファイアガラス仕様を追加したと伝わり、本機にも同一意匠でガラスのみ異なる027/3400.02が派生した。この際、既存個体へのサファイアガラスの載せ替えは旧仕様には対応しないと案内されたと伝わる。プレキシガラス仕様の本機はその後も併売が続き、現在もコレクション内で1960年代の原型に由来する質感を受け持つ仕様として位置づけられている。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 専門メディア Junghans max bill Automatic 専門メディア · Chrono24 · 2026.08.15 閲覧 Chrono24 · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Junghans Max Bill Automatic 専門メディア · Windup Watch Shop · 2026.08.15 閲覧 Windup Watch Shop · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2015 · WatchLedger market index
2015-10-13 · EUR 850€800€825€850€875€9002015-102015-10

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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