一体型ブレスレットへの、遅れた参入
一体型ブレスレット(インテグレーテッド・ブレスレット)を備えた高級スポーツウォッチという様式は、1972年のオーデマ ピゲ ロイヤルオーク、1976年のパテック フィリップ ノーチラスに始まる。ケースとブレスレットを一本の連続した造形として設計するこの手法は、2010年代後半に各社が改めて回帰した潮流でもあった。ウブロ(Hublot)のビッグ・バンは、2005年の登場以来この文脈の外にいた。ラバーストラップを核とする「アート・オブ・フュージョン」の申し子であり、金属ブレスとは距離を置いていた。そのビッグ・バンが一体型ブレスレットを得たのは、登場から15年を経た2020年である。遅れての参入だが、流行への追随というより、ビッグ・バンの設計言語を別の器で語り直す試みだった。