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Hamilton · Frogman · 2016

Frogman Auto 42 Stainless Steel / Blue / Bracelet

2016年に復活した米海軍ダイバーの末裔。42mmのスティールに青文字盤をまとい、キャンティーン式リューズガードを継ぐ一本

H77705145は、2016年にハミルトンが復活させたダイバーズウォッチである。米海軍の潜水部隊フロッグマンに由来し、日本ではカーキ ネイビー オープンウォーターの名で展開される。42mmのステンレススティールケースに青のサンバースト文字盤を備え、300m防水を確保する。最大の特徴は、水筒の栓に着想を得たキャンティーン式のねじ込み式リューズガードにある。搭載するCal. H-10は80時間のパワーリザーブを持つ。武骨さと実用が同居する、軍用ダイバーの末裔である。

Ref. H77705145
発表年 2016
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Frogman
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー H-10
ケース径 42 mm
防水 300 m
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.14
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 42 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 300 m
Movement · ムーブメント
キャリバー H-10
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 25 石
パワーリザーブ 80 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Proprietary
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 米海軍フロッグマンの記憶

ハミルトンは1943年、米海軍艦船局(BuShips)向けに軍用時計を納めた。その一群には、水筒の栓を思わせるねじ込み式リューズカバーを備えた潜水用モデルがあった。これが「キャンティーン」と呼ばれる原型である。カバーはリューズを覆い、潜水中の浸水からムーブメントを守る役割を担った。フロッグマンとは、上陸作戦に先立ち海中の障害を取り除いた工作部隊を指す。1951年には、米海軍の水中破壊工作部隊を描いた映画『フロッグメン』が公開され、劇中の隊員がハミルトンを着用した。同年、市販版のフロッグマンも世に出ている。軍と銀幕、その両方に足跡を残した系譜が、本機の背後にある。

2. 2016年の再生と「オープンウォーター」

H77705145は、2016年のバーゼルワールドで復活したフロッグマンの一員である。ハミルトンはこの年、軍用ダイバーの記憶を現代の量産機として蘇らせた。日本市場では、本機は「カーキ ネイビー オープンウォーター」の名で売られる。フロッグマンの呼称が、国内では他社の登録商標と重なるためとみられる。名は異なるが、由来する物語は同じである。文字盤や仕様に変わりはなく、呼び名だけが地域で分かれている。

3. 2016世代を継ぐ一本

本機は42mmのスティールケースをまとう。登場時には、46mmのチタンケース(H77805335)と、黒文字盤のスティール版(H77605135)も並んだ。42mmのスティール勢は、巨大な46mmに対し、日常でも扱いやすい受け皿として位置づけられた。2022年、ハミルトンは46mm版を刷新し、リューズ保護機構をブリッジ式へ改めた。2023年には41mm版も加わっている。だが本機は、登場時のキャンティーン式リューズガードを保ったまま現行カタログに残る。設計が新しくなった兄弟たちのなかで、初代の意匠を最も忠実に伝えるRefと言える。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の核は、キャンティーン式のねじ込み式リューズガードにある。リューズを覆う蓋を回して固定する構造で、原型の軍用機の意匠を受け継ぐ。後年の41mmや刷新後の46mmが採るブリッジ式とは異なり、本機は蓋を直接ねじ込む初期型を保つ。

ケース径は42mmだが、ラグからラグまでは約52mmに達する。側面が立ち上がった直線的なケースと、張り出すリューズガードにより、数値以上に大ぶりに映る。表面は全面がサテン仕上げで、工具としての性格を強める。風防はサファイアで、内面に反射防止コーティングを施す。

ベゼルは逆回転防止式で、青のアルミニウム製インサートを持つ。外周には複数の溝が刻まれ、手袋やウェットスーツ越しでも操作しやすい。起点となる12時位置には夜光が置かれる。

文字盤は青のサンバースト仕上げである。植字のインデックスに夜光を充填し、12時はアラビア数字とする。日付窓は4時半の位置に開き、秒針の先端は赤く差し色を加える。針も夜光を備え、暗所での視認性を確保する。黒文字盤のH77605135との違いは、基本的に色のみにとどまる。

搭載するCal. H-10は、ETA系のC07.611を基にした自動巻きである。毎時21,600振動(3Hz)と低速に設定することで、80時間のパワーリザーブを得た。現行個体は、耐磁性に優れるニヴァクロン製ひげゼんまいを採る。ブレスレットはダイビング用の延長機構を備え、ウェットスーツ上からの装着にも応える。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

H77705145は、2016年のバーゼルワールドで発表された。フロッグマンの現代版が復活した年であり、本機はその42mmスティール版の青文字盤として登場した。同時に、黒文字盤のH77605135と、46mmチタンで赤ベゼルのH77805335が並んだ。46mmが1000m防水を誇ったのに対し、42mmスティール勢は300m防水とされた。発売当初から、ステンレスブレスレットと交換用のラバーストラップの双方が用意されている。生産の途上で、搭載するCal. H-10のひげゼんまいは、耐磁性のニヴァクロン製へ移行したとされる。2022年、ハミルトンはフロッグマンの46mm版を刷新し、リューズ保護をブリッジ式へ改めた。同年には、赤ベゼルの42mm版(H77725335)も加わっている。2023年には41mm版が登場した。本機は登場以来、ケースとムーブメントを変えずに継続し、青と黒の2色が42mmスティールの中心であり続けた。こうした展開のなかでも、本機は初期の意匠を保ったまま、発表から約10年を経てなお現行カタログに残る。日本市場では、一貫して「カーキ ネイビー オープンウォーター」として流通している。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 専門メディア Hamilton Caliber H-10 Watch Movement 専門メディア · Caliber Corner · 2026.08.15 閲覧 Caliber Corner · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Hamilton caliber H-10 専門メディア · WatchBase · 2026.08.15 閲覧 WatchBase · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2016–2023 · WatchLedger market index
2016-06-28 · EUR 9952016-07-08 · EUR 9952023-11-23 · EUR 1,225€995€1,053€1,110€1,168€1,2252016-062023-11

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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