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Breguet · Classique Complications · 2020

Classique Tourbillon 5367 Platinum / Blue

2020年、白エナメル5367にブルーを加えた、ブティック限定のプラチナ薄型トゥールビヨン

5367PT/2Y/9WUは、2020年にブレゲが発表したクラシック トゥールビヨン エクストラプラのブルーエナメル仕様である。2018年の白エナメル仕様5367を下敷きに、文字盤を深いブルーのグラン・フ・エナメルへ変え、ケース素材をプラチナに絞った派生Refにあたる。径41mm、厚さ7.45mmのケースに、厚さ3mmの薄型自動巻きCal.581を収める。5時位置にトゥールビヨンを置き、文字盤の要素を切り詰めた構成は、機構を主役に据えるブレゲ近年の方向性を映す。世界39カ所のブティックでのみ扱う、控えめなハイエンドの一本である。

Ref. 5367PT/2Y/9WU
発表年 2020
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Classique Complications
カテゴリ ドレス
キャリバー 581
ケース径 41 mm
防水 30 m
関連人物 アブラアン=ルイ・ブレゲ / ニコラス・G・ハイエック
トゥールビヨン
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.08
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Case · ケース
素材 Rose Gold
形状 Round
径 41 mm
厚さ 7.45 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 581
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 42 石
パワーリザーブ 80 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Arabic Numerals
針 Breguet
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

ブレゲのトゥールビヨンにエナメルが選ばれた文脈

トゥールビヨンは1801年にアブラアン=ルイ・ブレゲが特許を得た調速機構であり、現代のブレゲにとっては看板であると同時に、装飾競争へ傾きやすい主題でもある。超薄型のトゥールビヨンは2013年の5377で始まった系譜だが、5377はギヨシェ文字盤とパワーリザーブ表示を載せ、情報量の多い顔立ちだった。2017年末、ブレゲはこの機構を白のグラン・フ・エナメル文字盤へ載せ替えた5367を発表し、2018年のバーゼルワールドで披露する。文字盤から要素を削ぎ、トゥールビヨンへ視線を集める方向への転換である。本作5367PT/2Y/9WUは、その2018年の白エナメル仕様に、ブルーという二つ目の選択肢を与えた一本として2020年に登場した。

白エナメル仕様との連続と差異

本作が前身の5367(白エナメル)から受け継いだものは多い。プラチナケースの寸法も、薄型自動巻きCal.581も、トゥールビヨンを文字盤下方へ据えるレイアウトも、前身と共通する。変わったのは文字盤の色と、それに伴う針と数字の色調である。白地にはブルースチール針が映えるが、濃紺の地では青い針は沈む。そこで本作は明るい色調の針と銀色の数字を選んだ。色の選択が、針という細部の判断まで連鎖している点に、このRef固有の性格が表れている。同時に本作は素材をプラチナのみに絞り、白エナメルにあったローズゴールド仕様を持たない。

静かに置かれたハイエンドという立ち位置

本作は限定版ではないが、世界39カ所のブレゲ・ブティックでのみ扱う「ブティック・エクスクルーシブ」として流通する。生産数で希少性を演出するのではなく、販路を絞って静かに位置づける構成である。薄さの数値を競うトゥールビヨンが各社にある中で、本作はエナメルという古典技法と、シリコンや周辺ローターという現代技術を一つの薄いケースへ同居させる。派手な訴求を持たないがゆえに見落とされやすい一本だが、その控えめさ自体が、エナメル路線へブルーを足すという本作の選択と地続きになっている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本作の設計を白エナメル仕様の5367と分けるのは、まず文字盤である。グラン・フ・エナメルは金属基盤に釉薬を載せて高温で焼成する古典技法で、深く濁りのない発色と経年への強さを特徴とする。白仕様が清廉な印象を狙うのに対し、本作は濃密なブルーを選び、トゥールビヨンの金属光沢を沈み込ませる背景として機能させている。

針も色の対比に合わせて変えられた。白エナメル仕様がブルースチールのブレゲ針を用いるのに対し、本作は明るい色調のブレゲ針を採り、濃紺の地での視認性を確保した。針の素材は、公式仕様表では金とされる(ロジウムメッキのスチールとする資料もある)。

文字盤構成は意図的に切り詰められている。5377が備えたパワーリザーブ表示は持たず、銀色のブレゲ数字と星・菱形・百合の紋を配した時刻のシャプターリングを11時方向へ偏心させ、5時位置のトゥールビヨンと対をなす。トゥールビヨンのバーは手作業で面取りされ、頂部にスピネルを配する。スモールセコンドはトゥールビヨンの軸上に置かれる。

ケースは950プラチナ製で、径41mm、厚さ7.45mm、ラグ幅21mm、防水は3気圧。胴にはブレゲ特有の細かなフルーティング(コインエッジ)が刻まれる。両面にサファイアクリスタルを備える。

裏蓋からはCal.581が見える。ローターを機械の外周へ配する周辺ローター式のため、ムーブメント全体の眺めを遮らない。ブリッジは手彫りで装飾され、334の部品からなり、シリコン製の平ひげぜんまいを用いて4Hz・80時間を実現する。ストラップはブルーのアリゲーターで、プラチナ製の三つ折れデプロイヤントバックルで留める。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

5367PT/2Y/9WUは、2020年2月、ブルーのグラン・フ・エナメル文字盤をまとう新仕様として発表された。直接の前身は、2017年末に発表され2018年のバーゼルワールドで公開された白エナメル文字盤の5367である。白エナメル仕様にはプラチナの5367PT/29/9WUとローズゴールドの5367BR/29/9WUが存在したのに対し、本作は文字盤をブルーへ変え、ケース素材をプラチナのみに絞った派生Refにあたる。流通面では、世界39カ所のブレゲ・ブティックでのみ取り扱う「ブティック・エクスクルーシブ」として位置づけられた。生産数を区切る限定版ではないが、販路を絞ることで希少性を担保する設計である。なお、超薄型トゥールビヨンの系譜は2013年の5377に始まり、スケルトン化した5395、特許取得220年を記念する5365(2021年)などが続く。本作は発表以降、目立った仕様変更や追加の素材違いは確認されておらず、単独のブルー・プラチナ仕様として現行カタログに残る。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Montres Breguet | Classique Tourbillon Extra-Plat 5367 | 5367PT/2Y/9WU 公式 · Breguet · 2026.10.11 閲覧 Breguet · 2026.10.11
  2. 02 専門メディア Breguet Classique Tourbillon Extra-Plat 5367PT Blue Enamel // Hands-On, Price 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.11 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.11
  3. 03 専門メディア Breguet Introduces the Classique Tourbillon Extra-Plat 5367 Blue Enamel | SJX Watches 専門メディア · SJX Watches · 2026.10.11 閲覧 SJX Watches · 2026.10.11
  4. 04 ブログ Breguet - Classique Tourbillon Extra-Plat Automatique 5367 with Blue Enamel Dial | Time and Watches | The watch blog ブログ · Time and Watches · 2026.10.11 閲覧 Time and Watches · 2026.10.11
02 — Price history

価格推移

2023 · WatchLedger market index
2023-07-20 · EUR 183,300€170,000€175,000€180,000€185,000€190,000€195,0002023-072023-07

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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