ケースに属さない時計たち
ブランパンのコレクションには、ケースの形では括れない一群がある。1983年、ジャン=クロード・ビバーらの手で再興された同社は、「1735年以来、クオーツ式のブランパンは存在しない。これからも作らない」という方針のもと、機械式の複雑機構に資源を集中させた。1988年には、超薄型、ムーンフェイズ付フルカレンダー、永久暦、スプリットセコンド・クロノグラフ、トゥールビヨン、ミニッツリピーターからなる古典的複雑機構を「6つの傑作」として体系化したと伝わる。やがて、ヴィルレやレマンといったケース様式で括れない時計が生まれる。複雑機構そのものを主題とするそれらに与えられた居場所が、スペシャリテであった。