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A. Lange & Söhne · Odysseus · 2022

Odysseus Titanium / Ice Blue / Bracelet

2022年に発表された、ランゲ史上初のチタン製ケースを纏うOdysseus 250本限定モデル

363.117は、A. Lange & Söhneが2022年のWatches and Wondersで発表したOdysseus派生モデルである。ケース径40.5mm、厚さ11.1mmという2019年の初代スチール363.179と同一の寸法を保ちつつ、ケースとブレスをグレード5チタンで構成した。同社が市販モデルで初めてチタンを採用した事例であり、文字盤には新色のアイスブルーが組み合わされる。世界250本のブティック限定。ムーブメントは初代と共通する自社製キャリバーL155.1で、Datomaticの名を冠する大型曜日窓と日付窓を備える。

Ref. 363.117
発表年 2022
状態 現行品
限定 限定 250
コレクション Odysseus
カテゴリ ラグジュアリースポーツ
キャリバー L155.1
ケース径 40.5 mm
防水 120 m
関連人物 フェルディナント・アドルフ・ランゲ / ヴァルター・ランゲ
デイデイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.23
Case · ケース
素材 Titanium
形状 Round
40.5 mm
厚さ 11.1 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 120 m
Movement · ムーブメント
キャリバー L155.1
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 32 石
パワーリザーブ 50 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Alpha
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. チタン採用というランゲ初の決断

Odysseusは2019年10月、A. Lange & Söhne現代再興25周年に合わせて発表された、同社初の量産スポーツウォッチである。当初のラインナップはスチール製の363.179のみで、2020年4月にはホワイトゴールド製の363.068が加わり、貴金属版との二刀流の構成となっていた。そして2022年3月、Watches and Wondersでの第三のRefとして363.117が発表される。Odysseusコレクション内における初のチタン版であると同時に、ランゲというブランドが市販モデルにチタンを採用した最初の事例でもあった。

2. 素材の交代がもたらしたもの

ケース径40.5mm、厚さ11.1mmという寸法、自社製キャリバーL155.1、120m防水、スクリューダウンリューズといった主要な仕様は、初代の363.179から変更されていない。明確に新しいのは、グレード5チタンを採用したケースとブレス、そしてアイスブルーの文字盤である。重量はスチール版の約150gに対し、本Refは約105gと伝わる。45g、率にして約3割の軽量化は、装着感のレベルで体感される差分となる。ランゲは長らくプラチナ、ピンクゴールド、ホワイトゴールドといった貴金属、加えてOdysseusで例外的に使われたスチールしか採用してこなかった。この文脈において、チタンの採用はカテゴリ拡張ではなく、ブランドの素材語彙そのものを書き換える選択であった。

3. Odysseus史における位置

Odysseusコレクションは派生展開のペースが緩やかな一群として知られる。基幹Refの発表から本Refの登場まで、約2年半の間に追加されたモデルはホワイトゴールド版1本のみであった。363.117はその二度目の派生に当たり、コレクションが「スチール+ホワイトゴールド」の二極構成から、素材バリエーションを軸とする三極構成へと拡張された節目に位置する。2025年には四つ目のRefとしてハニーゴールド製の363.150が加わり、Odysseusはスチール・ホワイトゴールド・チタン・ハニーゴールドの四種マテリアル展開を持つコレクションとなった。本Refは、その三段階目を担うRefである。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースとブレスの素材変更がもたらした最も大きな視覚的変化は、表面に走る質感の差異である。グレード5チタンのケースは、サテンブラスト、ポリッシュ、ブラッシュ仕上げが面ごとに切り分けられて施される。ベゼルは光沢を残したポリッシュ仕上げが維持される一方、ケースサイドの主面はマットなサンドブラスト処理に置き換えられた。スチール版で構築されていた鏡面と髪通しの対比は、本Refではマットと光沢の対比として再構成されている。

文字盤はアイスブルー仕上げで、真鍮地に複数層の表面処理が施される。中央のメイン部分と6時位置のスモールセコンド盤にはグレイン状の細かな地模様が、外周のミニッツリングにはアズュラージュと呼ばれる同心円状の刻線が施される。インデックスとハンドは18Kホワイトゴールド製のアプライドで、Super-LumiNovaが充填される。3時位置のアウトサイズデイトと9時位置の曜日窓は同サイズの対称配置で、Lange 1由来のアウトサイズデイトを「Datomatic」というムーブメント名に再翻訳した、本コレクション特有の意匠を引き継ぐ。

ブレスもグレード5チタン製で、5列リンクの構成、半埋め込み型のラグを持つ。総重量は約105gとされ、スチール版の約150gから明確に軽くなった。ラグ間距離36mm、ケース厚11.1mmという物理寸法は変わらないが、装着時の感触は異なるという報告が複数のレビューで一致している。

裏蓋はサファイアクリスタルで、自社製キャリバーL155.1の手彫りの天輪受け、ゴールドシャトン、ブルースクリュー、プラチナマスを備えた中央ローターが視認できる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

A. Lange & Söhneは2022年3月30日、Odysseusの新派生として363.117をプレスリリースで公表した。同年のWatches and Wondersに合わせた発表で、ジュネーヴ展のブランドブースで実機が展示された。発売価格はドイツ国内の付加価値税込みで€55,000、後に€56,400へ改定された情報も伝わる。米国では$56,500、英国では£48,600の設定であった。

生産は250本の番号入り限定で、流通は同社直営ブティックのみに限定されている。マルチブランドの正規販売店には配分されない方針が当初から明示された。当時すでに初代の363.179が長期の予約待ち状態にあり、本Refの250本というロットは、ブティック限定流通と相まって、配分が極めて限られたモデルとなった。

2025年4月のWatches and Wondersでは、Odysseusコレクションの四つ目のRefとなるハニーゴールド製の363.150が発表されたが、本Refはコレクション内におけるチタン採用モデルとしての位置を維持している。2026年時点でも、ブランド公式サイト上にOdysseusコレクションの構成モデルとして掲載が継続している。

02 — Price history

価格推移

2022 · WatchLedger market index
2022-03-30 · EUR 55,000€54,999€55,000€55,000€55,001€55,0012022-032022-03

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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