TERM · 用語 · ア行
エボーシュ
Ébauche
時計メーカーが仕上げる前の段階にある、ムーブメントの基本部品一式や半完成品を指す業界用語
DEFINITION · 定義
エボーシュ(Ébauche)とは、完成前のムーブメントの基本部品一式、またはその半完成品を指す業界用語である。語はフランス語で下書きや素描を意味する。地板と受けを中心とする骨組みにあたり、テンプやヒゲゼンマイ、脱進機の部品、ゼンマイは含まないことが多い。どの部品までを含むかは、時代や供給元によって異なる。
スイスでは長く、専門業者が作ったエボーシュを時計製造業者が買い入れるエタブリサージュが主流だった。買い手はエタブリスールと呼ばれ、調速の部品などを別に調達して時計に仕立てた。エボーシュから自社で作るメーカーはマニュファクチュールと呼ばれる。
1926年には、主要なエボーシュ製造業者3社が持株会社エボーシュ社(Ebauches SA)を設立した。同社は1931年にASUAGに加わり、その事業は1980年代にETAへ統合された。
現在は、ETAやセリタなどのムーブメント専業メーカーが、複数のブランドに供給する汎用ムーブメントを指す場合が多い。購入したブランドは仕上げや調整を施し、改良を加えて搭載することもある。
— SOURCES
出典
本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。
- 01 専門メディア Ebauches
- 02 専門メディア What is an ebauche? - Monochrome Watches Glossary
- 03 専門メディア La situation de l'industrie horlogère suisse (E. Strahm, 1934)
- 04 専門メディア Mécanisme d'horloge (mouvement de montre mécanique ETA 2873)
- 05 専門メディア Sellita Further Targets ETA With the SW300 And SW500 Watch Movements
- 06 専門メディア 機械式の時計に使われるエボーシュとは何ですか?
- 07 ブログ Ebauche