TERM · 用語 · ア行
石
Jewels
ムーブメント内部で歯車軸を支える人工ルビーの軸受。摩擦と摩耗を抑える役割を担う
DEFINITION · 定義
石(Jewels、ジュエル)とは、ムーブメントの歯車軸などに設けられた軸受で、摩擦と摩耗を抑えるために用いられる人工ルビー・人工サファイアを指す。
素材はモース硬度9のコランダム(酸化アルミニウム)で、金属同士の直接接触による摩耗を抑え、油膜を保持しやすい。1704年にニコラ・ファシオ・ド・デュイエとデブフレ兄弟が天然ルビーへの穿孔技術で英国特許を取得したのが起源とされ、1902年にオーギュスト・ヴェルヌイが火炎溶融法による合成コランダムの製法を発表して以降、安価で品質の揃った合成石が標準となった。
主な種類に、軸を通す穴石(Hole jewel)、その端面を支える受石(Cap jewel)、爪石(Pallet jewel)、振り石(Impulse jewel)がある。スペック表の「17石」「21石」といった数値は、軸受として機能する石の数を示す。自動巻きや複雑機構を備えたムーブメントでは、可動部品が増えるぶん石数も多くなる。かつては石数が品質の目安として宣伝に使われ、機能しない石を数に含める例もあった。国際規格ISO 1112(現行は2009年の第3版)は、機能する石と機能しない石を定義し、時計や広告での表示方法を定めている。
— SOURCES
出典
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